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お墓には何人入られる?もしいっぱいになったその時はどうすればいいの?

公開日2020/07/30|最終更新日2020/07/30

「ご先祖様が代々眠っているお墓、もしも自分が入るとなった時にいっぱいだったら?」「そもそもお墓は何人まで入られる?」。お墓に関してお客様からそのようなお声をいただくことがあります。もし実際にそのようなことになったらどうしたらよいのでしょうか。

そこで今回は、お墓に入られる人数やいっぱいになってしまった時の対処方法などについてご紹介します。

1つのお墓に何人入れるかに法律などの決まりはない

お墓に関する法律には「墓地埋葬法」がありますが、これはお墓の設置などについて定めた法律であり、1つのお墓に何人で入りましょうといったことを定めた法律ではありません。つまり、お墓の大きさという物理的な制約はありますが、法律として定められている定員は存在しないのです。これに加えて先祖代々の何代目までお墓で祀りましょう、という決まりや習慣もありませんから、お墓に入っている骨壺の数はお墓それぞれで異なります。

お墓は大きなものから小さなものまで、その大きさは様々ですし、お墓が受け継がれてきた時間が長ければ長いほど、中に納められているご先祖様の骨壺の数も多くなります。そのため、お墓が定員間近かどうかは、当然のことながらそれぞれのお墓により異なっているのです。

骨壺を納める納骨室(カロート)とは?

お墓の定員は納骨室(カロート)に入る骨壺の数がそのお墓の定員になりますから、広い納骨室(カロート)を備えたお墓であればたくさんのご遺骨を納めることができます。納骨室(カロート)はコンクリートやブロック、石で作られた小さな空間で、お墓参りの際にお墓の土台部分に鍵の付いた扉を見かけた方もいらっしゃると思います。こちらが納骨室(カロート)の入り口になります。他にも、花立てや線香台の下、拝み石の下に入口の扉がある場合もあります。

納骨室(カロート)の広さはお墓によって変わってきますが、一般的なお墓ではこれまで2段式または3段式の納骨室が多く見られました。しかし、近年では1段式のものが増えているようです。実際に納骨を行う時は、ここに骨壺を並べていくことになりますが、その地域・地方によっては骨壺ではなく、さらし袋という袋にご遺骨を入れて納めるケースや、ご遺骨をそのまま納めるケースもあります。

具体的に何人がお墓に入れるのか

納骨室(カロート)の中の様子については分かりましたが、では、実際に何人がお墓に入れるのでしょう。1人当たり必要となる空間を最も必要とするのは、ご遺骨を骨壺に入れて納める場合ですが、ごく一般的なお墓の納骨室(カロート)ですと平均6~8人程の骨壺を納骨することができますが、前後左右のスペースを有効に使うことで、最大10人まで納められる場合もあります。これは、先祖代々お墓を承継した方が夫婦で納骨され続けたと考えて、3~4代が眠っている計算になります。

骨壷がいっぱいになったらどうすればいい?

ご葬儀も滞りなく済み、納骨しようとお墓を開けた段階で既に納骨室(カロート)が骨壺でいっぱいだった、というケースも実際にあることなのです。そのような時は一体どうすればよいでしょうか。

もう納骨室(カロート)がいっぱいなのだから、新しいお墓を建てなければと考えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。いくつかの方法がありますので、それぞれご紹介いたします。

ご遺骨を土に還す

1つ目の方法は、ご遺骨を土に還す方法です。実は納骨室(カロート)の床がコンクリートで全て覆われていることは稀であり、ほとんどが床の全てまたは一部分を土のまま残して作られています。

これは、納骨室(カロート)が骨壺でいっぱいになった時点で骨壺からご遺骨を取り出して、直接土の上に並べて安置したり、木綿のガーゼといった天然素材製の袋の中にご遺骨を移すことで、新たに納骨室の空間を確保することができます。この天然素材性の袋は長い時間をかけて土に還っていきます。他にも、納骨室(カロート)の床の土の中に直接ご遺骨を埋めて安置する方法もあります。

ご遺骨を粉骨するなどして小さな骨壺に移す

2つ目の方法が、ご遺骨を粉骨して小さな骨壺に移す方法です。粉骨とはパウダー状に砕くことで、粉骨してから複数のご先祖様を1つの骨壺にまとめて安置することで、納骨室(カロート)に新たな空間を確保できます。

もし、複数のご遺骨をまとめることに抵抗を感じたり、お身内や親せきから反対があったりする場合は粉骨した状態のご遺骨を小さい骨壺に納めて、空間の確保のみをしておくのもよいでしょう。

共同墓地や永代供養墓に移す

骨壺だけではなく他の納骨方法を取ることによって、ほとんどの場合は納骨室のスペースを確保できると思われますが、それでもいっぱいで新たにご遺骨を納めることができない時はご遺骨を他の場所に移動させることも考えなくてはなりません。

一般的に弔い上げとなる三十三回忌または五十回忌が済んだご遺骨は、墓地の中の共同墓地や永代供養墓などに移すことも考えられます。ただし、こうした場合は他の方と一緒に納骨されますので、後になってから自分たちのご遺骨だけを取り出すことはできなくなります。ご家族や親族同士でよく話し合いきちんと納得した上で移すことを決めましょう。

新しいお墓を建てて供養する

ご遺骨を今のお墓から別のお墓に移し、そこで供養を続けることを「改葬」といいます。お墓の管理が難しいケースや改宗をした時なども改葬の理由に当てはまります。

改葬はその墓地や宗派で決められている項目や儀式、手続きを行った上でご遺骨を取り出して、新しい引っ越し先のお墓へと移動します。移り先である新しいお墓は、お墓を建てたいと望む人ならどなたでもお墓を新しく建てることは可能です。

しかし、お墓を建立するのにはかなり大きな額の費用が必要ですし、そのお墓を継いでくれる承継者がいるかどうかの問題も出てきますので、お墓の改装には何よりもお身内や親族とよく話し合って同意を得ることが前提になってきます。

まとめ

先祖代々のお墓をこれからも残していくためにも、納骨室のスペースを確保するために複数の方法があるということを知っておくとその後の安心につながります。

また、時代の移り変わりと共に、1体のみを納める個人墓やご夫婦のみを納める夫婦墓、室内墓など、お墓の在り方も変わってきました。セレモニーでは、お墓に関するご相談も受け付けておりますので、ぜひお近くのセレモニー直営葬儀式場にお問い合わせください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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