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2023-06-16

「最後」と「最期」の違い|使い分けや類義語も解説します

「最後」と「最期」は、いずれも「さいご」という読み方ができる同音異義語です。そのため、どちらの漢字を用いれば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、「最後」と「最期」の具体的な違いや、使い分けの方法などについて詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

「最後」と「最期」の違い

「最後」と「最期」は、どちらも「物事の終わり」を意味する言葉です。しかし、深い意味において明確な違いがあるため、使用方法が大きく異なります。では、それぞれの内容について、次項で詳しく確認していきましょう。

「最後」の意味

最後(さいご)とは、物事の終わり、または物事の一番後ろを意味する言葉です。出来事または事件などの結末のほか、項目・行列・順番の一番後ろなどを示す際にも使われます。日常的には、こちらの「最後」を使うことが多いでしょう。

「最期」の意味

最期(さいご)とは、死に際や命が尽きる際に用いられる言葉です。具体的には、文明や人生など「一度しかない物事(命)の終末」を表すときに、最期という言葉が用いられます。

「最後」と「最期」の使い分け

「最後」はありとあらゆる物事の終わりを意味しますので、命が尽きるときに用いる場合もあります。一方の「最期」は、一度きりの歴史の区切りや、唯一の命が終わるときにのみ使われる言葉です。

「最後」と「最期」の使い分けに迷った場合は、その事柄に次があるのかどうかを考えてみると、どちらを使うかの判断がしやすくなるでしょう。もし困ってしまった場合、以下に紹介する例文も参考にしてみてください。

「最後」の例文

物事の終わりや、一番後ろなどを意味する「最後」という言葉は、以下のようにさまざまな文章で使用されます。

・○○先生の授業は今日が最後だ

・最後に追加する文書をお伝えします

・最後の晩餐

・最後まで諦めない

・一年の最後を飾る収穫祭が開かれる

・これが、最後のチャンスになる

・最後の力を振り絞る

いずれもよく見られる文章であり、非常に幅広いシーンで使用できることが分かります。「最後」の使い方についてはあまり迷うことはないといえるでしょう。

「最期」の例文

次は、一度しか訪れることのない終わりに特化した「最期」という言葉を用いた例文を紹介します。先述した「最後」の例文と見比べながら確認してみてください。

・愛猫の最期を看取った

・祖父は最期まで立派な人でした

・ローマ帝国の最期

・あれが彼の最期の言葉だった

・母の最期に立ち会うことができました

・最期を迎える場所は、自宅がいいな

・安らかな最期でした

・最期のお別れ

故人様の体が荼毘に付される前、これまでの感謝の気持ちを伝えるために対話時間(お別れの儀)が設けられますが、このときを「最期のお別れ」と呼ぶことが多いです。「これまでありがとう」「安らかにお眠りください」などと、心を込めて故人様へお伝えするのが一般的です。

「最後」と「最期」の類義語

私たちが慣れ親しんでいる日本語の中には、「最後」と「最期」の類義語も多数存在します。そっくりな言葉を覚えておくことで、「最後」と「最期」に対する理解もより深まります。では、具体的にどのような類義語があるのかを確認してみましょう。

「最後」の類義語

「物事の終わり」という意味を持つ言葉は、「最後」以外にも多数存在します。最後という言葉以外を使用したい場合、下記のような言葉を使うことができます。

・最終(さいしゅう)…最も終わりであること、一番終わり

・結末(けつまつ)…文章や物事の終わり、最後の締めくくり、最終的な結果

・終局(しゅうきょく)…物事が終結すること

・ラスト…最後、最終的

「最期」の類義語

「命の終わり」を表す、「最期」の類義語も多数あります。そのため、以下のような言い換えが可能です。

・臨終(りんじゅう)…死に際、今にも死にそうなときのこと

・末期(まっき)…歴史などの終わりの時期、一生の最後

・終焉(しゅうえん)…生命の終わり、隠居して晩年を送ること

・死没(しぼつ)…人が死亡すること

・逝去(せいきょ)…「死」の敬語にあたる言葉

まとめ

同じ読み方である「最後」と「最期」ですが、漢字で表すと一文字違いの熟語であり、違いの分かりにくい同音異義語です。しかし、「最後」は物事の終わり、そして「最期」は命の終わりを指すことから、その意味合いは大きく異なるといえます。特に「最期」の使い方に迷う方が多いので、不安な方は注意して使用する必要があります。

また、意味合いの違いだけではなく、具体的な類義語も押さえておくことも重要です。言葉に関する理解が深まれば、文章作成の際に発生しがちな「うっかりミス」を防ぐことができます。少々複雑で間違いやすい言葉ではありますが、今回の内容を押さえておけば、ご葬儀などの大切なシーンで間違いを犯すこともなくなるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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