
公開日2023/05/19|最終更新日2026/04/10
身内に不幸があった際、ご葬儀や告別式の準備、諸手続きのために、会社や学校を急遽休まなければなりません。この時、最初に行うべき重要なタスクが「忌引き(きびき)休暇」の申請です。
大切な方を亡くされた悲しみと慌ただしさの中にいても、職場や学校に対しては、あなたの不在をフォローしてもらうために「丁寧かつ迅速な連絡」が求められます。しかし、いざ筆を執ると「何を書けば失礼にならないか」「どこまで詳細を伝えるべきか」と迷ってしまうものです。
本記事では、忌引きメールに必ず記載すべき内容や、送る相手別の実用的な例文、注意すべきマナーについて、詳しく解説します。
忌引きメールの最大の目的は、「誰が、いつまで、なぜ不在なのか」を明確にし、周囲が業務や講義を調整できるようにすることです。件名には必ず「忌引き」という言葉を入れ、一目で緊急性が伝わるようにします。
本文には以下の5項目を過不足なく記載しましょう。
1. 故人様との関係 (続柄): 休暇日数の算出基準となるため非常に重要です。
2. 亡くなった日時: 状況を正確に伝えます。
3. 休暇の期間: 「○月○日~○月○日まで」と具体的に記します。
4. 葬儀の詳細(形式、日程、場所): 会社が供花や電報を手配する場合があるため、決まっている範囲で記します。未定なら「決まり次第再連絡する」とします。
5. 休んでいる間の連絡先: 緊急時にのみ使用する電話番号を明記します。
忌引きメールでは、拝啓・敬具や時候の挨拶は不要です。要件を単刀直入に伝えましょう。
件名: 【忌引き申請】 ○○(自分の名前) /○月○日~○月○日の休暇のお願い
本文: ○○課長 お疲れ様です、○○です。早朝(夜分)に恐縮ですが、忌引き休暇の申請のためご連絡いたしました。
昨日○月○日、父が逝去いたしました。つきましては、葬儀を執り行うため、以下の期間でお休みをいただきたく存じます。
期間:○月○日(○) ~○月○日(○) 計○日間
葬儀の日程や場所については、詳細が決まり次第改めて報告させていただきます。休暇中の連絡は、携帯電話(090-xxxx-xxxx) へいただけますと幸いです。
急な欠勤でご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
取引先には「誰が亡くなったか」を詳しく書く必要はありません。不在期間と、代わりの連絡先を明確に伝えます。
件名: 休暇に伴う不在のご連絡:株式会社○○(自分の名前)
本文: ▲▲株式会社 ▲▲様 いつもお世話になっております、株式会社○○の○○です。
私事で恐縮ですが、身内に不幸があったため、以下の期間不在にいたします。
不在期間:○月○日 (○) ~○月○日(○)
期間中の急ぎの案件につきましては、弊社○○(職員名:電話番号) までご連絡いただければ幸いです。ご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。○月○日より復帰予定ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
忌引き休暇の日数は、一般的に「故人との血縁の濃さ」で決まりますが、実は法的な定めはありません。
忌引き休暇は労働基準法で定められたものではなく、各企業が独自に定めている「特別休暇」です。
• 確認のポイント: 土日を含むのか、忌引き期間が「有給」か「無給」かは、会社によって全く異なります。
一般的な日数の目安:
o 配偶者:10日間
o 父母:5日間
o 子:5日間
o 祖父母・兄弟姉妹:1〜3日間
必ず自身の会社の就業規則を確認するか、上司・総務担当者に確認を取りましょう。また、遠方の場合は「往復に要する日数」を加算してくれるケースもあります。
メールはあくまで「取り急ぎ、確実な情報を残すため」の手段です。深夜・早朝でない限り、まずは電話で上司に直接伝えるのが社会人としての基本マナーです。メールを送った後も、適切な時間になったら 「メールでも詳細をお送りしましたが・・・・・・」と一本電話を入れることで、誠実さと責任感が伝わります。
休暇が明けて出社した初日は、まず上司や業務を代行してくれた同僚の席へ行き、直接お礼を述べます。「急なお休みをいただき、ありがとうございました。おかげさまで無事に送り出すことができました。今日からまたよろしくお願いいたします」と伝えましょう。この際、個包装の菓子折りを持参すると、感謝の気持ちが形として伝わりやすく、仕事の再開もスムーズになります。
同僚や部下から届いたお悔やみメールへ返信する場合も、マナーが問われます。
• 件名は変えない: 相手がどのメールへの返信か分かるよう 「Re:」 をつけたままにします。
• 簡潔に: 忙しい最中であることを相手も理解しているため、長文である必要はありません。
「返信不要」を添える 相手に気を遣わせないよう、文末に添えるのがスマートです。
例文(部下へ): ○○さん 温かい言葉をありがとうございます。業務のフォローをしていただき、大変助かりました。おかげさまで無事に葬儀を終えることができました。
○月○日より復帰しますので、またよろしくお願いいたします。※お忙しいと思いますので、このメールへの返信は不要です。
忌引きメールを送ることは、単なる事務手続きではありません。「故人を丁寧に送り出したい」というあなたの願いと、「周囲への責任」を両立させるための大切なコミュニケーションです。
不備のない連絡を迅速に行うことで、職場や学校の理解を得やすくなり、結果としてあなた自身が心置きなく最後のお別れに専念できる環境が整います。この記事の例文を活用し、まずは落ち着いて第一報を入れてください。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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