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2020-08-14

お仏壇を置く向きや場所って決まっているの?宗派ごとに推奨される向きとは?

お仏壇を新たに購入して設置する時やお仏壇を移動したいと思った時に気になるのが、お仏壇を安置する向きや部屋に決まりごとがあるのか、ということだと思います。お仏壇はご先祖様や仏様をお祀りする大切なものですので、決まりに沿ってお仏壇を安置したいところです。

そこで今回は、安心して日々お仏壇にお参りしてご供養するためにも、お仏壇を置く向きやお仏壇を置くのに適した部屋などについてご紹介します。

お仏壇を安置する向きは

かつては仏間のあるご家庭も多く、お仏壇を安置する場所に迷うことは少なかったかもしれません。しかし近年では仏間はもとより和室さえも自宅にない、といった住宅事情もあっていざお仏壇を購入して安置しようとしても、どこにするべきか迷われる方も少なくないかと思います。

まず結論から申しますとお仏壇を安置する向きに関して「絶対にこうしなければならない」という決まりごとはありません。これは仏教では仏様はどちらの方角にもいらっしゃるとされるからで、方角に吉凶がないためです。

しかし、一般的に見て北向きを避ける傾向があることも確かな上に、諸説や宗派ごとに推奨している向きがあることは覚えておくことをおすすめします。

南面北座説(南向き)

北を背にして南に向けてお仏壇を安置する考え方になります。お仏壇に直接日が当たらず、風通しもいいことから家の中で最もお仏壇を安置するのに適した向きとされています。宗派としては、曹洞宗や臨済宗が推奨している向きでもあります。

西方浄土説(東向き)

西方浄土(せいほうじょうど)とは極楽浄土を指し、西方浄土がある西に向かって拝めるようにお仏壇を安置する考え方になります。東面西座説とも呼ばれます。なお、西方浄土説は、天台宗や浄土宗、浄土真宗の3つの宗派が推奨している向きでもあります。

本山中心説

お仏壇の前に座って拝む際に、拝む延長線上に信仰する宗派の本山がある向きにお仏壇を安置する考え方になります。そのため、宗派の本山がある場所や住んでいる場所によっては、お仏壇の向きが様々な向きになります。また、本山中心説は、真言宗が推奨している向きでもあります。

お仏壇を置くのに適した場所

昔ながらの考え方ではお仏壇は家の中で最も豪華で、お客様をお通しするような床の間のある部屋や家族がいつも集まっているお茶の間やリビングに置くのがよいとされてきました。

しかし昨今のスペースの限られた住宅事情もふまえ、毎日の生活の中でご家族が心穏やかに落ち着いてお参りし、ご供養しやすい部屋がもっとも適していると考えられているため、リビングや居間にお仏壇を安置してお参りするご家族も多いです。

お仏壇を置くのに避けたい場所

お仏壇は仏様やご先祖を祀っている場所でありますが、それは繊細な木製の日本の工芸品でもあります。そのため、お仏壇を安置するのに避けたい場所として、お仏壇を痛めてしまうような場所は避けましょう。具体的には湿気の多い場所、直射日光が当たるような場所、冷暖房の風が直接当たるような場所になります。

また、電子レンジや冷蔵庫の上など熱を持つ電化製品の近くやオーディオ機器やテレビなど音の振動を受ける場所もよくないとされています。

目線の高さにも留意しましょう

他にも、お仏壇を安置する際に気を付けたいのが、お仏壇を安置した時のご本尊の高さです。これは座ってお参りをする際に、ご本尊が自分の目線の高さよりやや上に来るように、そして起立した時にご本尊が自分の胸の高さより少し上になるように安置をします。ご本尊を見下ろしてお参りするような形にならないよう注意しましょう。

もし高さがあまり無いタイプのお仏壇の場合は、台・机・キャビネットなどの上に置くのとよいでしょう。なお、お仏壇を直接床に置くことはマナー違反ですので避けましょう。

部屋に神棚があるときはどうする?

お仏壇を安置する予定の部屋に神棚がある時は、神棚と向かい合わせにならないように安置をします。これは神棚にお参りする時には自分のお尻をお仏壇に向けて、お仏壇にお参りの時は神棚にお尻を向けてしまうことを避けるためです。

なお、お仏壇と神棚を同じ向きで安置する際は、お仏壇を神棚の真下に配置することのないように注意しましょう。

安置する場所を決めてからお仏壇選びを

せっかく安置場所を決めてもお仏壇がそこに収まりきらなくては大変です。安置場所が決まったらそのスペースの幅・高さ・奥行きをしっかりと測って、どのくらいのお仏壇の大きさが適しているのかを把握しておきましょう。また、お仏壇の扉は観音開き、つまり左右両サイドに扉が開くため、そのスペースも考慮してお仏壇を選びましょう。

いざ運び込もうとしたらマンションの入り口や部屋のドア、階段などでお仏壇が通れなくては大変です。運び込む場合のルートも確認して、各入り口やドアの寸法も測って準備をしましょう。

まとめ

初めてお仏壇を購入された際やお仏壇を移動させる際は、住宅事情などによって本来安置したい場所にお仏壇を置けないこともあるかと思います。しかし、より深い供養をするためにも、事前に注意しなければいけないことや配慮しなければならないことを知っておくとよいでしょう。

なお、セレモニーではお仏壇のご相談も経験豊かなスタッフが承っております。疑問やご不安な点がございましたら、ぜひお気軽にお近くのセレモニー直営葬儀式場にご相談ください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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