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2022-09-16

香典は代理で渡してもいい?香典袋の書き方や代理人の注意すべきマナーも解説

ご葬儀に参列する際、事前に用意しておかなければならないのが「香典」です。香典はご葬儀会場でご遺族に直接手渡すものですが、どうしても都合が合わず、香典を代理人に託す方も少なくありません。もし香典の代理人を頼まれた場合、どのような点に配慮が必要なのでしょうか。

今回は、代理人に香典を預けるときはどんなところに注意すべきか、また香典の代理人になった際はどのように香典を渡すのかなど、「香典の代理人」に関わるルールやマナーについて解説していきます。

香典は代理で渡してもいい?

ご葬儀は「突発的なできごと」という認識があるため、香典を代理人に託す行為はマナー違反とはなりません。また、ご遺族側は代理人に香典返しをお渡しするため、後日あらためて香典返しを郵送するといった手間がかかりません。そのため、香典を代理人に託すのは決して悪いことではないのです。

代理で渡す場合の香典袋の書き方

代理人として香典をお渡しする際、一般的に香典袋の用意や記入は依頼主が行います。香典袋の書き方は通常の香典と変わりありません。基本的には「薄墨」を使用し、筆記用具は筆ペンを用います。

次の項目では、香典袋の書き方を「表書き」「名前」「中袋」に分けて詳しく解説していきます。

表書き

表書きは故人様の宗派に合わせて記入します。仏式であれば「御霊前」または「御仏前」、神式であれば「御玉串料」「御榊料」「神饌料」などと書くのが一般的です。

またキリスト教の場合、カトリックかプロテスタントかで書き方が変わってる点に注意しましょう。カトリックであれば「御花料」「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「御花料」「献花料」「忌慰料」の中から選んで記載します。どちらの宗派なのかは、会場となる教会でおおよそ推測できます。

もし宗派が分からないときは、汎用性の高い「御霊前」と記載しましょう。ただし、浄土真宗とキリスト教のプロテスタントでは、宗派の教えにより「御霊前」の使用ができません。

名前

表書きの下段には、香典の費用を負担した方の名前を書き、左下に小さく「代」と記載します。ただし、配偶者の代理として持参する場合は「内」と記載しましょう。

中袋

中袋がついている香典袋の場合、中袋に依頼主の「郵便番号」「住所」「名前」「包んだ金額」の4つを記入しますが、金額については旧字体の漢数字を使いましょう。たとえば、10,000円を包んだ場合は「金壱萬圓他」といった具合です。

代理で香典を渡す場合の3つのマナー

香典を代理で渡す場合、依頼主側はある程度の配慮が必要です。次の項目では、依頼主側が守るべきマナーや、配慮すべき項目について解説していきます。

①ご遺族に事前に伝えておく

代理人に依頼する際、ご遺族に「出席できないため、香典を代理人に託している」といった報告を行う必要があります。依頼主からしたら知人であっても、ご遺族にしてみたらまったく知らない人という可能性は十分に考えられるため、余計な混乱を招かないようにするためにも一度連絡を入れておきましょう。

②香典の金額に関するマナーを守る

代理人を立てる場合でも、金額に関するマナーに変更はありません。「縁が切れる」とされている偶数や、「縁起が悪い」とされている「4」「9」の数字は避けるようにしましょう。そして、紙幣は新札ではないものを使用します。

また、「代理人を立てる」といった理由で香典に色をつけたくなる方が少なからずいらっしゃいます。しかし、代理人の有無にかかわらず基本的な相場に変わりはありません。

③関係が近い人間に代理人を頼む

代理人を立てる場合、関係が近い人に頼むことをおすすめします。このとき、故人様と面識がない方でも問題はありません。

香典を渡す代理人のマナー

代理人として香典をお渡しする際のマナーは、自分自身がご葬儀へ参列した際とさほど変わりありませんが、いくつか注意しておくべきポイントがあります。代理人になったときに困ることがないよう、代理人として香典を持参した際の渡し方や気をつけるべきマナーも押さえておくようにしましょう。

①お悔やみの言葉とともに代理で伺った旨を伝える

代理で香典を持参する場合は、「誰の代理なのか」を簡潔に伝える必要があります。また、代理人であってもお悔やみの言葉は必須です。香典をお渡しする前に一言お悔やみの言葉を添えてあげましょう。

たとえば、「このたびはご愁傷様でございます」と伝え、「◯◯の代理で参りました」という一言とともに香典を差し出すのが一般的です。もしキリスト教であれば、「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」と添えて渡しましょう。

②丁寧に香典を渡す

香典袋は袱紗(ふくさ)に入れて持ち運ぶのがマナーです。会場でお渡しする際は袱紗から取り出し、相手から表書きが読める向きに揃え、両手で渡しましょう。

代理人の態度や振る舞いによっては、依頼した方の印象まで悪くなってしまうおそれがあります。他人事とは思わず、丁寧な対応を心がけるようにしましょう。

③芳名帳に記帳をする

香典をお渡しする際は、受付で「芳名帳」と呼ばれている名簿に住所と氏名を記帳しなければなりません。代理の場合は、依頼主の名前と住所を記入し、名前の下に小さく「(代)」と記入します。配偶者の代理人として持参した場合は「(内)」と記載するのがマナーであり、「(代)」と「(内)」の2点に関しては香典の表書きの書き方に似ているといわれています。

また、受付の方に代理人の名前も記帳するようお願いされる場合もあるので、そのときは(代)の下に代理人の名前を記入しましょう。

まとめ

香典を代理人に託す行為はマナー違反ではありません。むしろお悔やみの気持ちが伝わるため、単に欠席するよりも好ましい対応といえます。

代理人にお願いする場合、香典袋の用意は依頼主の方で行いましょう。代理人となった方は、基本的なマナーに則り香典をお渡しします。ただし、「代理である旨を伝える」など、通常の場合とは少し異なるマナーが存在するため、代理で香典を渡す際は今回ご紹介した内容をおさらいし、その場に合った対応を心がけてみてください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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