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初七日までしてはいけないことはある?過ごし方や食事についても解説します

公開日2022/12/12|最終更新日2022/12/12

故人様の命日から起算し、7日目のことを初七日といいます。ご遺族は喪に服し、ご冥福をお祈りする期間とされており、お祝いごとなどは避けて生活するのが慣習とされています。しかし、「お祝いごと」の具体的な内容について、それほど詳しくない方もいらっしゃるでしょう。

そこで、今回は初七日までにしてはいけないことについて解説していきますので、初七日の過ごし方やマナーに関する不安をお持ちの方は参考にしてみてください。

そもそも初七日とは?

故人様が亡くなられてからちょうど7日目を初七日(しょなのか・しょなぬか)といいます。初七日には、追善供養として「初七日法要」が執り行われ、故人様の安らかなご冥福をお祈りするのが通例です。命日を1日目とするため、12月1日に亡くなられた場合は12月7日が初七日にあたります。

近年は、命日の7日後に都合をつけて集まるのが難しく、ご葬儀の日に併せて執り行う「繰り上げ法要」を選ぶ方が多くなりました。また、関西の一部地方では、命日の前日を起算日にするところもあるので、各地域の風習に則って法要を執り行うようにしましょう。

初七日までしてはいけないことはある?

初七日までに控えるべき特定の事柄はありませんが、初七日は忌中・喪中の期間と被ります。そのため、忌中・喪中にしてはいけない事柄は避けなければなりません。

忌中と喪中は、初七日と同じように故人様のご冥福をお祈りし、喪に服す期間とされています。期間によって呼び方が変わり、命日から起算して、49日目が「忌明け」、ちょうど1年目を「喪明け」と呼びます。

四十九日法要でしてはいけないこと

四十九日法要(忌明け)までは、下記のような行動は避けるべきだといわれています。

・お祝いごとへの参加

・神社への参拝

・パーティー・宴会への参加

・新年の挨拶

・旅行

特に神道の場合は、「死は穢れたもの」とする考え方を持っているため、仏教よりも厳しいルールが設けられています。また、忌中に行動を自粛するべきとされているのは、二親等までです。故人様から見て、以下の間柄にあたる方は二親等としてみなされます。

・配偶者

・両親

・祖父母

・子ども

・孫

とはいえ、上記で提示した行動は控えるべきものであって、法律違反となるものではありません。する・しないの判断は、ご家族同士で話し合って決めるのが良いでしょう。

①お祝いごとへの参加

四十九日法要までは、慶事への参加を控えるべきです。また、同じ理由で挙式もあまりおすすめできず、可能なら日程の変更を検討する必要があります。

もちろん、開催日が近すぎてキャンセルや変更ができない場合もあるでしょう。出席者の都合などもあるので、両家同士で話し合って後悔のない選択をするのが望ましいです。ただし、神前式を選んだ際は、慎重に決めるようにしましょう。

また、招待状をもらったときは、丁寧にお断りするのが最良です。ただし、喪中であると直接伝えるのはマナー違反なので、「やむを得ない事情で」と伝えるようにしましょう。どうしても伝わらない場合は、「身内に不幸がありまして」とはっきり述べても問題はありません。

もし一度出席の返事をしたとしても、喪中を理由に欠席するのは失礼にはなりませんが、連絡は早めに行いましょう。なお、お祝いごとのくくりで、地鎮祭・新築祝い・七五三なども控えた方が無難です。

②神社への参拝

神社への参拝を控えるのは、神道に限った決まりです。神社は神聖な場所であり、「穢れ(死)」を運び入れないようにといった意味があります。なお、神道の忌中期間は50日間となっており、仏教よりも1日長いです。

仏教に神社への参拝を自粛する慣習はありませんが、初詣は宗教に関わらず控えるべきとされています。

③パーティー・宴会への参加

パーティーや宴会もお祝いごととみなされてしまうため、参加は避けるようにしましょう。もし誘われた際は、「身内が亡くなったばかりで気持ちの整理がつかない」と素直に伝えると好印象です。併せて、「誘ってくれてありがとう」と感謝を伝えると良いでしょう。

④新年の挨拶

新年の挨拶で使われる「あけましておめでとうございます」は、おめでたいときに使う文言です。そのため、不幸があった年は「今年もよろしくお願いいたします」に言い換えましょう。また年賀状ではなく、寒中見舞いや喪中はがきを出すのがマナーです。

⑤旅行

仕事での出張などを除き、旅行も控えるべきです。旅行は娯楽としての意味合いが強いため、「不幸があったのに不謹慎だ」と思われる可能性があります。ただし、社員旅行など立場上断りづらいものは、会社の上司と相談して決めるようにしてください。

一周忌までしてはいけないこと

一周忌までにしてはいけないことは、基本的に忌中と変わりありませんが、忌中ほど厳しくはないことを頭に入れておきましょう。主に控えるべきとされているのは以下の2つです。

・年末年始に関わるお祝いごと全般

・婚礼に関わるお祝いごと全般

年末年始に関しては、新年の挨拶や初詣などが該当します。また婚礼に関しては、結婚式や披露宴はもちろんのこと、一般的には入籍も控えるべきだといわれています。

初七日までの過ごし方

基本的に、初七日の間はつつましく過ごすのが慣習です。また、初七日の間にするべき行動は、以下の5つとされています。

・神棚封じ
神道で行われている風習です。神棚に半紙を貼って、穢れ(死)を寄せ付けないようにします。地域によっては仏教でも行うところがあり、作法も土地によってさまざまです。

・四十九日法要・五十日祭の準備
仏教の場合は四十九日法要、神道の場合は五十日祭の準備を行います。会場の予約や僧侶の手配など、何かとやるべきことが多いです。

・香典返しの準備
忌明けには香典返しを送らなければならないため、初七日の間に準備をしておく必要があります。いただいた金額を精査し、品物を用意しましょう。

・故人様の供養
故人様が穏やかに冥府へ向かえるように、手を合わせてお祈りするのも大切です。自身の心を整えるためにもお祈りは大切です。

・相続手続き
相続など法的な手続きは、そこまで急がなくても問題はありません。また、葬儀社のスタッフが行ってくれることがほとんどですが、死亡届の提出はご逝去から7日以内とされているので、念のため頭に入れておきましょう。

初七日法要まで食事は何を食べる?

一昔前は、精進料理を食べるのが当たり前でしたが、現代では食事に関しての制限はありません。ただし、派手な外食などは控えるのが望ましいです。

まとめ

故人様の命日から起算して7日目のことを初七日といいます。ご遺族は喪に服し、故人様のご冥福をお祈りする期間です。そのため、お祝いごとや派手な娯楽などは控えるべきとされています。

忌中の過ごし方については、人によって考え方が違います。基本的には、つつましく過ごすのが望ましいですが、自身の生活を優先するのも大切です。故人様に手を合わせる気持ちを忘れずに、初七日の過ごし方についてご家族で決めていきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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