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2023-01-27

弔問する際のマナーを丁寧に解説|持ち物や服装、弔問するタイミングも紹介

ご親戚やご友人の訃報に際し、「弔問したいけど、具体的にどんな準備をすればいいの?」と悩んでいる方も多いでしょう。弔問にはいくつか気をつけるポイントがあり、ご遺族に失礼がないよう事前に把握しておかなければなりません。今回は、弔問の適切なタイミングや服装の注意点、持ち物のマナーなどについて詳しく解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

弔問とは

弔問とは、故人様の逝去前にお見舞いに行けなかった方や、やむを得ない事情でお通夜・ご葬儀に参列できなかった方がご遺族のもとを訪れ、自分の気持ちを伝える行為のことです。基本的に、故人様と親しい関係性だった方が行います。

弔問するタイミングはいつ?

一般的に、弔問をするタイミングは以下の2つとされています。

①お通夜の前

②ご葬儀の後

どちらでも構いませんが、押さえておくべきポイントが少々異なるので、事前に押さえておくようにしましょう。

お通夜の前

故人様の近親者や、特に親しかった方は、お通夜の前に弔問しても良いでしょう。ただしお通夜の前は、ご遺族が非常に忙しいタイミングでもあるため、基本的には避けるべきと考える方もいます。事前にご遺族に連絡して、弔問しても良いか確認しましょう。

ご葬儀の後

お通夜やご葬儀の案内は届いていたものの、理由があって参列できなかった場合、ご葬儀の後に弔問する方も多いです。その際は、最低でもご葬儀が終了してから3日後~四十九日法要までの間に伺いましょう。

弔問する際の服装

ご遺族のもとに伺うタイミングによって、適切な服装が異なりますが、「身だしなみを整える」といった点は変わりません。髪形は清潔感を意識し、アクセサリーなどの装飾品は避けるようにしましょう。もちろん、派手な印象を与えるメイクやネイルなども不向きです。

お通夜の前に弔問する際の服装

お通夜の前に弔問する場合は、平服を着用します。弔事における「平服」とは、主に「略喪服」を指します。

男性であれば、黒・ネイビーなど落ち着いた色合いのビジネススーツを着用しましょう。女性の場合、アンサンブルやワンピースなどが略喪服に該当します。

ご葬儀の後に弔問する際の服装

ご葬儀の後に弔問する場合は、「ご遺族に悲しい思いをさせないため」といった配慮から平服を着用するのがマナーです。平服の基準は、お通夜の前に弔問する際の服装と変わりありません。

事前に連絡をして日程調整している手前、服装には十分配慮しましょう。女性の場合は、夏場であっても露出を避けるのが望ましいです。

弔問する際の持ち物

いつ弔問に伺うのかによって、持参するべきものが変わってきます。良かれと思って用意したものが、かえってご遺族を困らせてしまわないよう、持ち物は事前に確認しておきましょう。

お通夜の前に弔問する際の持ち物

お通夜の前に弔問する場合は、枕花やお供え物を用意します。枕花の相場は5,000~20,000円で、故人様のご自宅へ届ける場合は10,000円前後が目安です。

お供え物は、故人様が好きだったお菓子などがよく選ばれます。生物や足の早いものは避け、できるだけ日持ちするものが望ましいです。また、そのままお通夜へ参列するのが通例ですので、喪服も忘れずに持参しましょう。

なお、香典はお通夜のときに渡すため、弔問時には用意しないのがマナーです。お通夜前の弔問に香典を用意するのは、「逝去を予想していた」といった意味にとられてしまうので注意しましょう。

ご葬儀の後に弔問する際の持ち物

ご葬儀の後に弔問する場合、香典が必要です。ただし、お通夜やご葬儀に参列し、すでに香典を渡している場合は必要ありません。表書きは、四十九日前であれば「御霊前」、四十九日後であれば「御仏前」と記載しましょう。

弔問する際の注意すべきマナー

弔問には、事前連絡や訪問時の決まりなどさまざまなマナーが存在します。ご遺族に負担をかけないよう、弔問前にしっかりとマナーを把握しておきましょう。

事前にご遺族に弔問する旨を伝える

たとえ故人様と親しかった間柄だったとしても、突然の弔問はご遺族に迷惑をかけてしまいます。必ずご遺族へ連絡し、許可を得たうえで日程を決めましょう。連絡するタイミングは、訃報を受けた時点で行うのが望ましいです。

まずお悔やみの言葉を述べる

自宅へ伺う場合、玄関先でお悔やみの言葉を述べます。「このたびはご愁傷様でした」のような簡単な言葉で問題はありませんが、お線香や焼香を自分から申し出るのはマナー違反です。お供え物や香典を渡した後、特に何もなければそのまま帰宅しましょう。

もしご遺族から「お線香をあげてもらえませんか?」といわれた場合、お供え物はお線香や焼香の後に渡すのがマナーです。ご遺族の対応によって渡すタイミングが異なるので、間違えないように注意しましょう。

仏壇で焼香をあげて再度お悔やみの言葉を述べる

お線香や焼香の作法は、弔問のタイミングによって少々異なります。まずは、ご遺族のもとに伺った際のマナーをご紹介します。

【お通夜前・ご葬儀前の場合】

1.故人様の枕元に正座し、両手をついて一礼する

2.ご遺族が白布を外したら、両手をひざの上に乗せ、深く一礼し合掌する

3.少しだけ下がり、ご遺族の方を向いて一礼する

【ご葬儀の後】

1.仏壇の前でお線香や焼香をあげる

2.ご遺族の方を向き、あらためてお悔やみの言葉を述べる

3.お供えや香典を渡す

なお、線香の作法について困ってしまう方も多いですが、「必ず宗派の作法にならわなければならない」というルールはありません。大切なのは「故人様を供養する気持ち」であり、作法を知っていればそれに従い、知らなければ自分の宗派のやり方で線香をあげましょう。また、一般的な線香の作法については以下をご参照ください。

【一般的な線香の作法】

1.ろうそくに火をつける

2.ろうそくから火をもらう形で線香に火をつける

3.線香の火を手で扇ぎ消す

4.香炉に線香を立てる(または寝かせる)

5.おりんを鳴らして合掌する

「線香に直接火をつける」「線香の火を口で吹き消す」の2つは大変失礼な行為にあたるので、くれぐれも注意してください。

忌み言葉を避ける

お悔やみの言葉を述べる際は、「忌み言葉」に注意しましょう。忌み言葉とは、不幸や不吉な出来事を連想させる言葉のことです。

●重ね言葉

重ね言葉は、同じ音の繰り返しが「不幸を繰り返す」といった意味にとられてしまう忌み言葉です。

例:たびたび、くれぐれも、かさねがさね

●不幸を直接的に表現した言葉

不幸を直接的に表現した言葉も厳禁です。以下を参考に、なるべくやわらかな表現に言い換えるようにしましょう。

例:死亡→ご逝去・お亡くなり、急死→突然のこと、生前→お元気なとき

●不幸や不吉な出来事を連想させる言葉

普段使っている以下のような言葉も、不幸や不吉な出来事を連想させてしまうため注意が必要です。

例:迷う、切れる、消える、苦しい

長居はしないようにする

弔問での長居は、ご遺族にとって負担になってしまう可能性があります。故人様の思い出話で、ついつい長居しそうになるかもしれませんが、適切なタイミングで切り上げる配慮が大切です。

まとめ

弔問は、特に故人様と親しかった方が行うものですが、ご遺族への配慮を忘れてはなりません。弔問に伺う際は、必ずご遺族に連絡をし、服装・持ち物のマナーを守って訪問することが大切です。また、お線香や焼香の基本的な知識をつけておくと、余計なトラブルを避けることができるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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