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神式における祈祷料とは?表書きの書き方や封筒の種類について分かりやすく解説

公開日2024/03/15|最終更新日2024/03/15

神社で行われる祈祷(きとう)は、神式のご葬儀において祭祀祈祷のお祓いが行われる儀式、そして、家内安全や商売繁盛、厄除け、開運などのさまざまな願いが神官によって祈られることを指します。

祈祷料は、祈祷を行った神社や神官に対して支払われる謝礼です。この記事では、神社で祈祷を受ける際の色々なマナーや祈祷料の相場、渡し方などについてご紹介いたします。

そもそも祈祷とは

祈祷とは、神様からの加護や恵みを求め、神官の力を借りて神様へ祈りが捧げられることです。また、ご葬儀で行われる祈祷とは、故人様をさまざまな悪霊から守るため、神様へお祓いを求める祈りを指します。

なお、祈祷はよく祈願(きがん)と一括りにされがちですが、 神官にお祈りをお任せするのが祈祷で、個人が神様へ直に祈ることが祈願です。

祈祷料とは

神道においては、ご葬儀や霊祭での祭祀祈祷のお祓い、さまざまな願いを祈る儀式や厄払いなどの祈祷が、依頼によって執り行われます。つまり、祈祷料とは神社や神官に対して包まれる謝礼のことです。なお、祈祷料は仏教でお布施に相当します。

また、祈祷料をお渡しする際に入れる封筒の表書きには、「祈祷料」「祭祀料(さいしりょう)」「初穂料(はつほりょう)」「玉串料(たまぐしりょう)」「御礼」と記されることが多いです。

表書きは、祈祷の内容によって使い分けられます。ご葬儀や霊祭に関連する祈祷料を支払う場合は「祭祀料」「玉串料」「御榊料」、神様へ感謝の気持ちを示す意味を持つ「初穂料」は、さまざまな願いや七五三など、祝いや祈願の儀式の際に記載されます。

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祈祷料の目安

金額の相場は、祈祷の内容によって異なります。神式のご葬儀では、一般葬で神官 1名につき250,000~350,000円、一日葬で100,000円程度です。神官が二人になる場合は、それぞれ1.5倍ほどの金額を目安にしましょう。また、お車代や配膳料 (各5,000~10,000円程度)は封筒を別にしてお渡しします。

一方、厄払いの場合は3,000~10,000円、お宮参りや七五三で5,000~10,000円程度です。

祈祷料に関するマナー

祈祷料を用意し、お渡しする際にも細やかなマナーが求められます。以下で確認してみましょう。

表書きに関するマナー

封筒の表書きは、慶事・弔事に関わらず濃墨の筆ペンか毛筆を用います。サインペンやボールペン、薄墨のインクは使用しないようにしましょう。

弔事では神社への祈祷料として「祈祷料」「御礼」「祭祀料」「御神饌料」のいずれかを記載し、「御榊料」は参列者がご遺族に香典代わりとして包む時に用います。「玉串料」は神社へのお礼、ご遺族への香典代わりとして使えます。また、慶事の表書きは、「祈祷料」「御礼」「玉串料」「初穂料」のいずれかを記載しましょう。

封筒の選び方に関するマナー

祈祷料は、お金を裸のままで用意しないようにします。弔事の場合はのし袋か白い封筒に入れ、表書きを記してお渡ししましょう。のし袋の水引は黒白で、結びはあわじ結びか切り結びを選びます。

なお、蓮の花(仏式用)や十字架(キリスト教用)が印刷されている封筒は、神式儀式での使用は控えましょう。一方、お宮参りや七五三などの慶事で使うのし袋は、紅白の水引に蝶結びを用います。

渡し方に関するマナー

神式では、一連の儀式が滞りなく終わったタイミングで祈祷料をお渡しするのが一般的です。ただし、儀式を行う内容や会場によっては、受付でお渡しする場合もあります。当日に戸惑うことがないよう、できれば事前に確認しておくと安心です。

神式のご葬儀で「祈祷料」と書いても問題ない?

神式のご葬儀で、謝礼の封筒に「祈祷料」と記すことは問題ありません。その他、記載する表書きは、「御礼」「御神饌料」「御玉串料」「祭祀料」でも良いでしょう。ただし、仏式で用いる「お布施」は記載されないようお気を付けください。なお、封筒の半分から下には喪主の氏名、もしくは〇〇家と記しましょう。

まとめ

祈祷と一口にいっても、その内容にはさまざまな種類があります。この記事ではさまざまな祈祷料の目安額をお伝えしましたが、神社によって金額が定められている場合も多いので、用意する前に確認しておくことが大切です。祈祷は、神様に関わる神聖な儀式です。マナーや身だしなみに注意し、厳粛な気持ちで臨むようにしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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