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2020-06-05

連名で香典をいただいた時の香典返しはどうすればいいの?

お通夜式やご葬儀・告別式の際に故人様の霊前に供えるためにいただく香典。個人名でいただくことがほとんどですが、中にはご夫婦やご家族、会社の同僚などから連名で香典をいただくこともあります。このように連名で香典をいただいた時は、どのように香典返しをすればよいのでしょうか。

そこで今回は、連名で香典をいただいた際の香典返しのマナーについてご紹介します。

連名でいただいた香典のお返しはどうする?

連名で香典をいただいた場合でも、先方から香典返しが不要であると言われない限りは、個人の時と同じように香典返しをしなければなりません。香典返しは必要ないと自己判断をせず、お返しを準備し、香典を持参、もしくは送っていただいた相手に感謝を伝えましょう。

なお、先にも述べましたが、香典返しを辞退する旨の記載があった場合は香典返しは控えますが、後日直接お礼のご挨拶をするかお礼状を出しましょう。

香典返しの贈り方はどうする?

香典を連名でいただいた場合、「代表者の方にまとめてお返しをする」のか、「連名で記載されている一人ひとりにお返しをする」のどちらにすればよいのか迷われる方も少なくないと思います。以下でご夫婦・ご家族の連名で香典をいただいた場合と職場から連名で香典をいただいた場合の香典返しについてまとめましたので、ご参照ください。

ご夫婦・ご家族で連名の場合

香典は一世帯に1つ包むのが基本となるため、表書きには世帯主の名前のみを書きます。ただし、故人様とご夫婦やご家族の関係が深かった場合や妻のご親族のご葬儀にご夫婦揃って会葬された場合、香典を連名にすることがあります。この際も、同じように世帯主の名前のみを書いて香典返しをします。

品物に関しては、先にも述べましたが、香典は一世帯に1つ包みますので、香典返しの品物も一世帯に1つが基本となります。ご夫婦やご家族の連名にすることはご夫婦やご家族で故人様が亡くなられたことを悲しんでいるという弔意の表れですので、それにより品物の数や種類を増やす必要はありません。しかし、可能であれば、皆で小分けにできるような品物をお贈りするのもよいでしょう。

なお、香典返しの贈り方に関しては、個人の方にお贈りする方法と同様にお贈りしますが、香典返しを郵送する際は、宛名をご夫婦やご家族の連名にしましょう。

会社・職場の方で連名の場合

会社や職場の方から、「社員一同」「〇〇課一同」「連名」などのように香典を連名でいただくことがあります。会社名の場合は、会社の経費から出されているためお返しは必要ないと考えられることもありますが、しっかり香典返しの品物をお贈りします。

この場合のお返しは、いただいた香典の金額を連名の人数で割って、1人あたりの金額を計算します。1人あたりの金額の1/3もしくは半分相当を目安に品物を選ぶようにしましょう。

会社・職場の方から連名で香典をいただいた場合、一人ひとりに香典返しをした方が丁寧ですが、1人あたりの金額が少額なために品物選びが難しかったり、個人名が分からなかったりすることもあります。その際は、皆さんで分けられるような小分けにされた品物を用意するとよいでしょう。

その他の連名の場合

ご夫婦やご家族、職場の方ではなく、友人2~3人から連名で香典をいただくこともあります。この場合は、個別に香典返しを用意しましょう。いただいた香典の金額を人数で割って、1人あたりの金額を計算し、1人あたりでいただいた金額の1/3もしくは半分相当を目安に品物を選びます。誰かに渡し忘れることのないように注意して品物の手配をしましょう。

香典返しの熨斗と表書きについて

香典返しのかけ紙は、熨斗(のし)がついていない水引のみが印刷されているものを使用し、水引は基本的に黒白の結び切りとなります(関西地方では黄白の結び切りが使われます)。かけ紙に蓮の絵が印刷されている仏式用のかけ紙がありますが、こちらは神道やキリスト教の場合はマナー違反となりますので、注意が必要です。

熨斗上(かけ紙の水引の上部)には表書きを書きます。宗教問わず使える「志」を書くのが一般的です。なお、神道やキリスト教の場合は故人様を偲ぶ気持ちを粗品に代えてという意味が込められた「偲び草」と書くことが多いですが、「志」でも問題ありません。

まとめ

香典返しを行う際は忌明けではありますが、まだまだ慌ただしい日々の中で香典返しの手配をしなければいけないと思います。しかし、故人様への弔意の気持ちを込めていただいた香典はとてもありがたいものです。香典をお送りいただいた方の気持ちに対し、故人様に代わって感謝の気持ちで香典返しの品をお渡ししましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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