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2022-08-19

天台宗のお葬式とは?特徴や流れ、参列する際のマナーを徹底解説!

仏教にはさまざまな宗派がありますが、それぞれご葬儀の作法や流れが異なります。大乗仏教のひとつである天台宗は、平安時代に開かれた長い歴史を持つ仏教の宗派です。天台宗には独自の考え方や歴史がありますので、参列する前に知識を身につけておくことをおすすめします。

今回は、天台宗のご葬儀の特徴や主な流れ、参列する際のマナーについて解説していきますので、ぜひ参考になさってください。

天台宗のお葬式とは?

天台宗のご葬儀には、他の宗派では見られない特徴的な3つの儀礼があります。ご葬儀当日に慌てないようにするためにも、あらかじめ知識を身につけておくと安心でしょう。

そもそも天台宗とは?

天台宗は、伝教大師である最澄(さいちょう)によって平安時代に開かれた仏教の宗派です。およそ1200年もの歴史があり、現在も多くの信者がいます。

天台宗では法華経(ほけきょう)が経典であり、「すべての人間は仏の子である」という考えを持っています。また、「一隅(いちぐう)を照らす」といって、自分を磨くことで周りも照らされ、その人々が手を取り合うことで平和で明るい世の中を築いていくという教えがあるのも天台宗の特徴です。

天台宗におけるお葬式の意味

天台宗では、仏様の教えを「顕教(けんぎょう)」「密教(みっきょう)」の2つに分けており、そこから顕教法要の「法華懺法(ほっけせんぼう)」と「例時作法」、密教を基礎とする「密教法要」の3つの儀礼が生まれました。

・法華懺法:法華経を唱えることで、日々の懺悔を行う

・例時作法:阿弥陀経を唱えることで、死後の極楽往生を祈願する

・密教法要:故人様を極楽へ導くために、光明真言(こうみょうしんごん)を念誦して弔う

「顕教」とは、誰もが理解できるよう言葉や文字を使って説いた教えのことで、「密教」は仏様と自分自身が一体であると念じ、仏様の境地に到達しようとする教えのことです。

天台宗のご葬儀は、故人様の魂を仏様の元へ送ることを目的として行われます。故人様と参列者がともに祈ることで、無事に成仏できると考えられているのです。

天台宗のお葬式の流れ

続いて、天台宗のご葬儀の式次第について解説していきます。同じ宗派であっても地域や寺院によって内容が異なったり順序が変わったりする場合もあるので、気になる点があれば前もって葬儀社や寺院に確認しておくと安心でしょう。

1.導師入場

2.列讃(れっさん):楽曲と打楽器が鳴らされる

3.光明供修法(こうみょうくしゅほう):故人様を仏とする密教作法を行う

4.九条錫杖(くじょうしゃくじょう):錫杖を振りながら声明を唱える

5.随法回向(ずいこうえこう):供養を目的として唱えられる

6.鎖龕(さがん)・起龕(きがん):棺を封じて送るための準備

7.奠湯(てんとう)・奠茶(てんちゃ):お茶やお湯を供える

8.歎徳(たんどく):導師によって故人様の生前の業績や高徳が讃えられる

9.下炬文(あこぶん):松明もしくは線香を手に取りながら導師が唱える

10.弔辞・弔電の奉読

11.読経

12.法施:この場面でご遺族や参列者が焼香をあげる

13.念仏・光明真言・向口文の読み上げ

14.総回向

15.導師退場

16.出棺

上記の儀式以外にも、散華(さんげ)と呼ばれる儀式が行われることもあります。これは仏様が説法する際に天から花が降ってくるという言い伝えを再現した儀式であり、悪いものを祓うために僧侶が棺に花びらや花びらを模した紙を撒いていきます。

天台宗のお葬式でのマナー

ご葬儀に参列する際には、「焼香のあげ方」「数珠の持ち方」など宗派に応じたマナーを身につける必要があります。天台宗のお葬式のマナーを確認し、自分の振る舞いを見直してみましょう。

焼香のあげ方

天台宗では、焼香を3回あげます。合掌・礼拝した後は、右手の中指と人差し指、親指でお香をつまみ、額に押しいただいてください。この動作を3回続けて行い、その後再び合掌・礼拝します。

線香を使う場合には、1本もしくは3本使用します。ただし、線香の本数には明確なルールはないため、当日に葬儀社から案内があった場合にはその作法に従ってください。

数珠の持ち方

天台宗の数珠は楕円の形をしており、平たいことが特徴です。親指と人差し指の間にひっかけ、紐の部分が下に垂れるようにして持ちましょう。

天台宗の数珠が手元になく、新たに購入する方も少なくありませんが、専用の数珠を用意しなくても普段使っている略式数珠などを使って焼香をあげても問題はありませんので、安心してください。

お布施の金額相場

喪主を務める場合には、僧侶にお布施を渡します。お布施は読経・戒名をつけてもらったお礼として渡すものです。金額相場は地域や寺院によっても異なります。ただし、御車代は別で渡しますので、総額でかかる費用は多めに見積もっておくと良いでしょう。

また、お布施は奉書紙で包む、もしくは白無地の封筒に入れて渡します。手渡しではなく、小さめのお盆などに乗せて渡すようにしてください。

まとめ

今回は、天台宗のご葬儀について特徴や流れ、参列する際のマナーを解説していきました。天台宗は歴史ある仏教の宗派のひとつで、お葬式の際は他の宗派では見られない特徴的な儀式を行うことで有名です。

また、今回ご紹介した儀式のほかにも、お通夜では阿弥陀経を唱える「誦経式(じゅきょうしき)」や髪を剃る真似をする「剃度式(ていどしき)」などの儀式が行われます。ただし、式次第は寺院や地域によって異なる場合もあるため、不明な点があれば事前に確認しておくようにしましょう。


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