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2023-01-27

開眼供養(開眼法要)とは|服装やお布施のマナーについて解説します

お墓を建てるときや、新しく仏壇を購入した際は「開眼供養(かいげんくよう)」という法要を行います。開眼供養は頻繁に行われるものではありませんので、「具体的にどんなことをするの?」と不安を抱える方も多いのではないでしょうか。今回は、開眼供養の基本的な流れやさまざまなマナーなどについて詳しく解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

開眼供養とは?

新たに建立したお墓や、新しくした位牌に故人様の魂を込める儀式を開眼供養といいます。開眼の由来は、仏像の眼を描く際、僧侶の読経によって魂を込めるという儀式からきています。

開眼供養を怠った位牌やお墓は、故人様の魂が宿っていないという考えから、拝む対象にはなりません。安らかに眠っていただく故人様のために、筋の通った儀式は大切なものと心得ましょう。

開眼供養を行わない宗派もある

仏教にはさまざまな宗派が存在しますが、その多くで開眼供養を行っています。しかし浄土真宗に関しては、魂は「極楽浄土で往生する」と考えられており、開眼供養に代わり、御移徙(ごいし・おわたまし)という儀式が行われます。それぞれ考えの違いはあるにせよ、いずれも大切な儀式に変わりはなく、故人様の供養を滞りなく行うための重要なプロセスといえるでしょう。

開眼供養はいつ行う?

開眼供養を行う時期に、法律的な決まりはありません。開眼供養が行われるタイミングは、主に四十九日や一周忌の区切りとなる法要の際、納骨と同時に行われます。

もし法要の時期ではない場合、お墓の完成日やお彼岸、お盆に実施されることが多いです。また、初めて仏壇を購入した際には、中に配置するご本尊と位牌に対して入魂を行います。

開眼供養のお布施の費用相場

僧侶が読経供養などを行う開眼供養では、僧侶へのお礼としてお布施を包みます。お布施の相場はおおよそ30,000~50,000円で、もし納骨式や回忌法要などの法事と同時に行う場合、2~3倍の額が必要になります。

具体的な金額については、寺院に相談して決めるのが一般的です。また、親族の方にいくらお布施を包んだのかを確認するのも有効です。

そのほかに用意すべき費用として、御膳料や御車代が必要になる場合もあります。相場はともに5,000~10,000円程度で、これに加えてお供え物の代金や法要で使用された法具代の用意も必要です。

さらに、施設管理業者や石材店などへのお礼として、「志」をお渡しする方も少なくありません。目安は5,000~10,000円ですが、あらかじめ業者へ料金を支払っている場合、志は必要ありません。

開眼供養の流れを解説

開眼供養において、事前にすべきことは多くありますので、大事なポイントを押さえて効率良く進めていきましょう。以下に、準備の流れと当日の流れをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【準備の流れ】

①開眼供養に呼ぶ人を決める

法要と同じタイミングで行う場合、主に親族が参列者となります。また、開眼供養のみを行う場合は、規模を縮小してご家族のみで行うことも多いです。

②日程と場所を決める

お墓が完成する予定日の後日を基本とし、親族の都合を伺いつつ最適な日取りを繰り合わせます。開催場所は、自宅か寺院のどちらかが一般的です。

③当日の流れを決定する

会食や引き物、僧侶の手配を行います。さらに、開眼供養の通知、当日の服装や数珠の用意、お布施の準備なども必要です。

【当日の流れ】

①僧侶と招待者を迎え入れる

自宅や法要会館など、指定された場所へ集合します。参列者にお茶などを振る舞い、軽く談笑して場を和ませると良いでしょう。また、開眼供養と同じタイミングで法要を行う場合、法要を先に行うようにします。

②開眼供養を行う

僧侶の準備が整った後、開眼供養が始まりますので、指示に従って焼香をあげましょう。もし納骨式を予定している場合は、開眼供養と同じタイミングで執り行います。

③会食を行う

無事に開眼供養が終わったら、車やバスなどで会食会場へ移動します。1~2時間ほど会食を行い、タイミングを見計らって解散します。なお、会食を行わずに納骨式と開眼供養だけで済ますことも少なくありません。

開眼供養で注意すべきマナー

開眼供養は法要ですが、慶事としてのマナーが存在します。ただし、納骨式などが一緒に行われる場合は弔事にあたり、開眼供養だけの場合とはマナーが異なります。最後に、開眼供養のマナーについて詳しく解説していきますので、大事なポイントを押さえておくようにしましょう。

服装のマナー

開眼供養だけの場合、ご遺族・参列者双方、基本的に喪服は必要ありません。派手な服装やアクセサリーを慎み、落ち着いた色合いのスーツ・ワンピースなどを着用するのが一般的です。ただし、納骨式や四十九日・一周忌が同時に行われる場合は喪服を着用しましょう。

持ち物のマナー

ご遺族側・参列者側双方に必要な持ち物は「数珠」です。なお、数珠は基本的に共用できませんので、一人一つずつ持つようにします。

お布施のマナー

開眼法要を行う際、僧侶へ渡すお布施にもマナーは存在します。開眼供養だけを行う際は、紅白結び切りで、のしがないご祝儀袋を用意し、表書きは「内祝」と記入するのがマナーです。もし納骨式などが同時に行われる場合は、白い無地の封筒や不祝儀袋を使用し、表書きは「お布施」「入魂御礼」などと記入します。

ただし、地域や宗派によって、使用する袋や表書きの内容が異なる場合があります。マナー違反にならないか不安な方は、事前に寺院などへ確認しておくと良いでしょう。

お祝いのマナー

開眼法要に参列する際、お祝いを包む額の相場は、友人なら3,000~5,000円、親族の場合は10,000円を目安にしましょう。開眼供養だけなら紅白のご祝儀袋に入れますが、納骨式などが同時に行われる場合、白黒の不祝儀袋を使うので気をつけましょう。

まとめ

開眼法要の一般的な流れやマナーは、地域や宗派などによって細かな違いが出てきます。事前に寺院側と打ち合わせを行い、スムーズに準備を進められるよう確認しておくことが重要です。また、お祝いを渡す立場になった場合にも、当日になって困ることがないよう、あらかじめ金額の目安や封筒の種類についてチェックしておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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