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2024-03-15

盛籠とは|ご葬儀で用意する際の中身や費用について解説

ご葬儀や告別式、初盆や法事などの弔事で、果物や飲み物、乾物などが豪華に盛り付けられている籠を見かけます。この形のお供え物は、「盛籠(もりかご)」と呼ばれるものです。当記事では、この盛籠の意味と、具体的な中身、そして盛籠に掛かる費用について解説していきます。

盛籠(もりかご)とは

盛籠とは、亡くなった故人様へ捧げるお供え物です。盛籠をお供えすることによって、ご遺族に対し弔意を示すこともできます。そもそも盛籠の発祥は大分県で、そこから全国へ広まり、一般的な慣習として浸透していきました。

盛籠には、果物・飲み物・米などの乾物・調味料・線香・蝋燭が入っており、造花や白黒のリボンで美しく飾られています。見目よく品物が盛り付けられた盛籠は、斎場を華やかに印象付けるのにも一役買っているのです。

盛籠の中身は宗教によって異なる

一言に盛籠といっても、実際にお供え物として使用する場合、その内容にも配慮する必要が出てきます。なぜならば、地域の慣習や宗教によって盛籠に対する考え方がそれぞれ違うためです。つまり、各家(宗教)の思想に沿った品を、籠に盛って供えることが大切なのです。

では、仏教、神式、キリスト教では、盛籠の内容にどのような違いが出てくるのでしょうか。以下でご説明いたします。

仏教

仏式で供えられる盛籠の中身は、主に季節の果物や和菓子や果物の缶詰、酒以外の飲み物、それにお線香や蝋燭になります。仏教では、生き物の殺生を連想させるお供え物はタブー視されているため、肉や魚、またそれにまつわる加工品は控えるのが一般的です。

また、宗派によってはお酒を摂取してはいけない「不飲酒戒」という戒律が設けられているため、お酒を内容物に入れることも控えた方が良いでしょう。

神式

一方、神式で用意する盛籠の中身は、果物や和菓子、加工済みの肉や海産物、酒です。神式には、殺生を連想させるお供えをタブーとする戒律はありませんので、傷みにくく加工された肉や魚は重宝されます。また、神式ではお酒をお供えする習慣があるため、お酒を入れても喜ばれるでしょう。

しかしながら、仏式で重宝される蝋燭やお線香は、神式で使用されることはないため籠へ入れないようにします。加えて、生の肉や魚も、ご遺族の負担になるので避けましょう。

キリスト教

キリスト教の場合、故人様へ供物を捧げる風習がありません。つまり、盛籠をだすことはできないのです。ただし、キリスト教では供花を行うという考えがあるため、カーネーションや蘭、百合などの洋花をお供えしましょう。鉢植えではなく、フラワーアレンジメントや花束を持ち込むと喜ばれます。

盛籠のご用意にかかる費用

盛籠の費用相場は、一つ15,000~20,000円程度です。ただし中身によって、金額はかなり左右されるでしょう。季節の果物や高級菓子が入れば相場よりも高くなる場合がありますし、お酒を入れるなら10,000円程度になります。和菓子や缶詰だけでしたら5,000~10,000円程の予算で良いでしょう。

ご葬儀で盛籠のご用意をする方法

ご葬儀で使用される盛籠は、葬儀社へ依頼し用意されることがほとんどのため、見栄えを良くする目的で中身や金額など統一されることがあります。もしお供えに盛籠をお考えの場合は、ご遺族や葬儀社に相談してから内容や金額を決定されると良いでしょう。

盛籠をお送りする際のマナー

盛籠を用意する場合、知っておいたほうが良いマナーがあります。以下の点に注意して、準備を進めるようにしましょう。

ご遺族に事前に確認する

ご家庭によって、信仰している宗教や考え方はさまざまです。盛籠の中身や発注法などのルールもそれぞれ異なるため、手続きの前にご遺族や葬儀社へ確認すると安心です。

お供え物と別に香典を用意する

少し前までは、香典の代わりにお供え物を送れば良いという考えが浸透していました。しかしながら、近年ではお供え物を送っても、香典を省かずにお渡しするのが一般的となっています。香典のご辞退がご遺族から出ていない限りは、香典を忘れず包むようにしましょう。

辞退された場合は無理に送らない

中には、お返しの手間を省きたいなどの事情で、「香典やお供え物を受け付けない」とご遺族が定めている場合があります。盛籠をお送りしたい場合は、送って良いかどうか事前に確認すると良いでしょう。

盛籠を受け取った際のマナー

では、立場がご遺族側だった場合、盛籠を受け取るにあたってのマナーを解説していきます。

数日間、自宅に飾る

盛籠は会場から持ち帰り、自宅にある仮祭壇の傍に、初七日くらいまで飾ります。時期が来たら中身を取り出し、ご家庭でいただきましょう。後に残った籠は、葬儀社へ相談すれば引き取ってもらえます。

盛籠の中身は親族に配る

ご葬儀が終わった直後に、盛籠の中身をすぐに開け、ご親族やお手伝いの方々へお礼として配る場合もあります。ご葬儀当日に盛籠の中身を分ける場合、また一部を寺院の方へ渡したい場合は、事前にご親族とご相談の上、会場のスタッフへ仕分けなどをお願いしておくと良いでしょう。

お礼状を書く

盛籠をいただいた場合、そのお返しとしてお礼状を送ります。ご葬儀で盛籠を飾ったことや、ご葬儀をつつがなく終えられたことなどを、お礼と共に伝えられると良いでしょう。お礼状と一緒に、5,000円未満程度の菓子折りを付けるとお相手に良い印象を与えます。高額なお返しは、相手方に負担が掛かりますので気を付けましょう。

まとめ

季節の果物や乾物などをバランス良く盛り付けた盛籠ですが、宗教によって内容物が違ったり、ご遺族に受け取りを辞退されたりすることもあります。送ることを検討された際には、お相手の宗教や受け取るか否かの意思など、配慮を心掛けると良いでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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