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2024-09-17

墓誌とは|彫刻する内容やかかる費用相場を解説

お墓の横に、平たい板石が建てられているのを見たことをある方も多いでしょうか。これは、墓誌(ぼし)といって、故人様の戒名や事績が彫られている石碑です。墓誌の存在は広く認知されていますが、どのような方が何のために建てるのか、また建てる必要があるものなのかなど、詳しい事情はあまり知られていません。

そこで当記事では、墓誌に刻まれている具体的な内容や、墓誌を建てる意味、費用相場などについて詳しく解説していきます。

墓誌とは

墓誌とはお墓のサイドに設置される石碑のことで、故人様の戒名や生前の氏名、没年月日、略歴などが刻まれています。つまり、そのお墓にどなたが埋葬されているかを記録する役割を持っているのです。

また、墓誌は地域の慣習や宗派によって表現に違いが生じることもあり、墓標(ぼひょう)、戒名石(かいみょういし)、戒名板(かいみょうばん)、霊標(れいひょう)、霊誌(れいし)とも呼ばれることがあります。戒名の代わりに法名を授かる浄土真宗で建てられる石碑は、法名碑(ほうみょうひ)です。

なお、入るお墓や地域、菩提寺によってはどのタイトルを使用するのか、ルール化されていることがあります。そのため、墓誌を発注する前には、石材屋へ確認しておくのが賢明でしょう。

墓誌は必ず設置するものではない

墓誌は、必ずしも建てる必要はありません。墓誌を建てない理由の一つとして、墓地のスペースが足りず、お墓以外の石を設置できないというパターンです。ただし、状況によっては必然的に建てざるを得ないこともあります。

<墓誌を設置せざるを得ない場合>

・墓石の形が特殊で名前を彫ることができない場合

・一番上の大切な墓石(竿石)に彫り物をしたくない場合

・祀られているご先祖様の人数が多くなり、墓石に彫りきれなくなってしまった場合

お墓の一番上に乗せられている石は、ご先祖様が宿るといわれる一番重要な石で、竿石/棹石(さおいし)、または仏石/佛石(ほとけいし)、軸石(じくいし)、天石(てんいし)とも呼ばれています。

大切な竿石に字を刻みたくないとお考えの方は、墓誌が建てられる面積のお墓を探すか、事前に霊園や菩提寺の方に相談すると良いでしょう。また、竿石に彫れる名前の人数は、最大で8名までです。そのため、お墓の下に入る故人様が8名を超えた場合も、墓誌が必要となることがあります。

なお、墓誌は両面にその名を刻むことができます。片面で8~10名、両面で16~20名です。そもそも墓誌を建てるスペースがない場合は、霊園や菩提寺の方と相談してみましょう。墓石の囲いの上に墓誌を建てたり、お墓の前へ敷くように設置できたりする拝石型墓誌など、新たな提案をいただけることもあります。

加えて、菩提寺の過去帳に埋葬者の情報が記載されている場合、同じ内容の墓標は建てる必要がないと考える方もいらっしゃるようです。

墓誌に刻む内容は4つ

ここからは、墓誌に刻むべき基本的な内容を記していきます。地域や菩提寺、宗派によって違いはありますが、ここではあくまで一般的な要素をお伝えいたします。

戒名

戒名(かいみょう)とは、ご葬儀を担当された僧侶や、菩提寺から故人様が授かった名前です。なお、浄土真宗では、戒名ではなく法名(ほうみょう)となります。

命日

命日とは、故人様が亡くなった年月日です。主に昭和・平成・令和何年何月何日と記載されますが、キリスト教の場合は西暦が用いられることもあります。

行年

行年の「行」は修行の行で、0歳から何歳まで生きて修行したのか、その満年齢が記されます。つまり、数え年で表記される享年とは違い、行年は一般的な年齢を表しているのです。なお、0歳で亡くなった場合は、行年当歳と記載されます。

俗名

俗名には、故人様が生前使用していた名前が記載されます。

墓誌についての費用相場

墓誌の設置費用は、新しく設置する場合と彫刻するのみの場合で違いが生じます。既存のお墓へ新たに墓誌を建てる場合ですが、本体と工事費、合わせて100,000~300,000円程度です。彫刻費の相場は、お一人につき30,000~50,000円程度で、この金額を合算した合計金額が支払い額となります。

お墓を建てる際、一緒に墓誌も建てる場合は、工事費の分の割引を受けられることがあるそうです。ただし、石の質やデザインによって金額は前後しますので、見積もりは慎重に行いましょう。あらかじめ設置されている墓石や墓誌に追加彫刻のみをお願いする場合、費用相場はお一人につき30,000~50,000円程度です。

まとめ

お墓の区域内に設置された墓誌は、故人様やご先祖様の記録を示す役割を果たすものです。ただし、無理にでも建てるべきという決まりもありません。また、墓誌はメインの墓石と違い、魂入れやご供養の必要がないものです。しかしながら、お墓参りへ訪れた方が思いを馳せるための大切なツールともいえます。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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