公開日2025/05/16|最終更新日2025/05/16
近年では法要が簡素化される傾向にあり、三回忌以降の法要を省略するケースが増えつつあります。いざ七回忌の法要に呼ばれた場合、服装で悩む機会があるかもしれません。そこで今回は、七回忌法要の服装や身だしなみ のマナーを解説していきます。
七回忌法要とは、故人様の命日から数えて6年目の祥月命日に行われる仏教の年忌法要にあたります。年忌法要は、年月が経つと規模が簡易的になり、服装も喪服から平服へと変化していきます。
七回忌の場合、一回忌や三回忌と比較すると規模は縮小して執り行われ、喪主やご遺族、参列者が着用する服は平服とするケースが一般的です。
平服といっても、いつも着用している服装とは異なり、略喪服といった意味になります。略喪服とは、ご葬儀で大勢の方が着用されている準喪服よりも格下の喪服です。つまり、特に喪服のくくりで売られているものではなくとも黒や濃いグレー、紺など落ち着いた色のスーツ・ワンピースがこれに該当します。
ここからは、男女別、お子様の略喪服について、さらに掘り下げて解説していきます。
男性の一般的な略喪服(平服)は、以下をご参照ください。
スーツは黒か濃い灰色、濃紺を選びます。できれば無地が好ましいですが、目立たないストライプ、控えめな単色のチェックならば許容範囲です。
Yシャツの白無地を選びます。基本は長袖ですが、真夏では半袖でも問題ありません。
基本無地を選び、色は黒か濃紺を選びます。
シンプルな黒い無地を選びましょう。
黒または濃いグレーの無地が良いでしょう。
革靴は、つま先に横一文字の切り替えデザインが施されたストレートチップを選びます。ストレートチップは格式の高い靴として広く認知されており、冠婚葬祭に役立ちますので、1足は持っておいて良いでしょう。
シンプルな時計、結婚指輪は許容範囲です。
女性の一般的な略喪服(平服)は、以下をご参照ください。
女性の場合、無地の黒か濃い灰色、濃紺のワンピースかアンサンブルを選び、インナーも同色にまとめます。スカート丈は膝下10cm~ふくらはぎ程度の長さが適切で、座った時に膝が露出しないか事前にチェックしておきます。
ストッキングはブラックが基本です。季節を問わず30デニール以下の薄手を着用します。なお、素足にスカートを合わせるのもNGなので、薄手のストッキングを用意しておくと良いでしょう。
無地の黒いプレーンなパンプスを着用します。つま先はラウンドかスクエアが適切です。ヒール3~5cm程度の高さにします。
7~8mm玉の真珠(白か黒)の一連ネックレス、結婚指輪、シンプルな時計を着用します。男性と同様、数珠も持ちます。バッグは黒い無地が基本です。
まず、乳幼児や制服のない小学生の場合は、モノトーンの無地の服装が適切です。制服のある園児や小中高生は、学校の制服で構いません。
七回忌をご家族だけで行うことが多くなりましたが、やはり僧侶に読経をいただく厳正な場として、略喪服を着用するのが一般的といえます。
ご遺族から「カジュアルな服装」と指定され、戸惑う方もいらっしゃるでしょう。カジュアルな服装というのも、平服、つまり略喪服を指している場合がほとんどです。
ただし「今回はお墓の前で読経いただくだけだから普段着で構わないよ」など、ご家族全員での話し合いが行われている場合であれば、カジュアルな服装で参列しても構いません。
ここからは、七回忌法要における身だしなみのマナーやNGポイントについて解説していきます。
派手なメイクで法要に臨むのは御法度です。カラー感の強いアイシャドー、真っ赤な口紅、パール入りのツヤ感を出すパウダー、ラメなどは避け、色見を抑えた落ち着きのある片化粧に整えましょう。なお、法要は厳粛な場でもあるので、 全くメイクをしないのもマナー違反です。
華美なアクセサリーをつけるのも禁物です。ネックレスは、二連になっているもの、一玉が10mm以上のものは避けます。宝石類や光沢感のあるものもNGです。また、お子様が使用されるヘアゴムやヘア飾りも、派手な色、ツヤ感、ラメ入りのものは避けましょう。
加えて、派手で大きめな腕時計、華美なサングラスも法事には相応しくありません。また、指輪を二つ以上つけるのもマナー違反です。派手な髪色(ハイブリーチ・原色カラー)にしている方はスプレーやトリートメントを用いて、髪を黒い状態に戻しておきます。厳しい場合は、ウィッグを使用しても良いでしょう。
法事が冬場の場合、コートも必要です。コートは黒か濃紺、かつウール素材で無地のシンプルなジャケットタイプものが良いでしょう。ただし、毛皮やレザーなど動物の殺生を思わせるコートは避けます。
七回忌法要では、平服を指定されるケースが多いです。ただし、平服とは略喪服のことであり、普段の服装とは異なるので注意しましょう。お悔やみの機会であることを踏まえた服装で臨むことが大切です。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
ご葬儀は、日本におけるさまざまなセレモニーの中でも特に格式高い場とされています。ご遺族にとって、故人様と過ごす最期の別れは正気を保っていられないほどに辛く苦しいものでしょう。しかしながら、ご葬儀は後にも先にも一度だけです。本記事では、ご葬儀における基本的なマナー、特に男性の髪型に重点を置いてご紹介いたします。
最終更新日2025/03/28
お通夜やご葬儀では、ご遺族は深い悲しみの中にいらっしゃいます。ご葬儀でのマナー違反などにより、相手の方々に失礼があれば、関係に亀裂をもたらすかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、ある程度の心構えと準備は日頃から整えておく必要があるでしょう。そこで今回は、ご葬儀に適した服装を解説いたします。
最終更新日2024/10/18