
公開日2025/12/05|最終更新日2025/12/05
家族葬といえば、身内や親しい方がごくごく少数で行うご葬儀というイメージがあるでしょう。そこで「親しい人だけの集まりなら服装は自由でいい?」「身内だけでもご葬儀なのだから服はフォーマルにすべき?」などの疑問で当日のお召し物に迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、家族葬での服装マナーや、男女別、子どもの服装でふさわしい装いをご紹介します。
結論として、家族葬では一般的なご葬儀と同様に、準喪服を着用するのが適切です。
家族葬は、故人様のご家族や親しい方々のみで行う、少人数のご葬儀です。参列者が近しい間柄であることから、「平服でもよいのでは」と迷う方もいらっしゃいます。しかし、身内だけの集まりだったとしても、場にふさわしい服装で臨むことが、故人様への礼儀とされています。そのため、家族葬でも一般的なご葬儀と同様に、準喪服を着用するのが適切です。
ただし、「平服で」と案内があれば、その指示に従いましょう。なお、「平服」とはカジュアルな服ではなく、略喪服にあたる控えめな服装を指します。実際、近年の家族葬では略喪服を選ぶケースも増えています。
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があり、立場によってふさわしい服装は異なります。次に、成人男性・女性・お子さまの服装について、具体的にご説明します。
喪服は漆黒で光沢のない生地が基本です。
アクセサリーは、ご葬儀に適したシンプルな時計、結婚指輪だけに留めましょう。また、ネクタイはマットな黒無地を選び、タイピンは付けません。靴下はハイゲージの黒無地が良いでしょう。以下は喪服の種類ごとにまとめた服装です
| 喪服の種類・着用者 | 喪服の詳細 |
|---|---|
| 正喪服(喪主・ご遺族) |
モーニングスーツ 黒紋付羽織袴 |
| 準喪服(喪主・ご遺族・参列者) |
黒無地のブラックスーツ 無地の白シャツ(綿100%のブロード生地) |
| 略喪服(参列者) | ブラック・ダークカラーのスーツ |
女性の喪服も生地は基本男性と同じ光沢のない漆黒です。アクセサリーはなくても良いですが、付けるとしても結婚指輪と一連のパールネックレス(一粒7~8mm以下、長さ40〜45cm)程度にしましょう。
| 喪服の種類・着用者 | 喪服の詳細 |
|---|---|
| 正喪服(喪主・ご遺族) |
ウール・シルク製のアンサンブル 黒無地染め抜き五つ紋付き着物 |
| 準喪服(喪主・ご遺族・参列者) |
無地のスーツ、アンサンブル、ワンピース 寒色系、無地の一つ紋着物または三つ紋付着物 |
| 略喪服(参列者) | 黒・ダークカラーのスーツ・ワンピース |
また、以下ではその他のマナーについての注意点をまとめました。確認してみてください。
・服の色・デザイン
黒やダークカラーの上品な服を選び、露出は控えめに。スカート丈は、座った際に膝が隠れる長さが適切です。
・ストッキング
30デニール以下の黒を着用。伝線しやすいため、替えを用意しておくと安心です。
・バッグ・靴
バッグは黒無地で布製が望ましく、なければ光沢のない革製でも可。靴は黒の無地パンプスで、ヒールは5cm以内。エナメル素材や金具付きのものは避けましょう。
・メイク・ネイル
化粧は控えめに。口紅は可能な限り控え、使用する場合も薄い発色のものに。ラメ入りやパール感のある化粧品、濃い色のアイシャドー・カラーネイルは避けてください。
故人様のご家族やお孫様など、ごく近しい親族のみが集まる10人以下の家族葬では、参列者が2~3親等以内に限られるケースもあります。たとえば、故人様の息子家族と娘家族のみといった、親族内での小規模なご葬儀がその一例です。
このような場合でも、特別な案内がない限りは、準喪服を着用するのが基本です。一方で、関係性が非常に近いため、「平服でお越しください」と伝えられることも少なくありません。
ただし、「平服」と言われてもどのような装いが適切か判断に迷うこともあります。迷った場合は、ご家族の間で確認しておくと安心です。人数の多少にかかわらず、ご葬儀である以上、故人様への敬意が伝わる服装を心がけることが大切です。
子どもに着せる服装は迷うこともありますが、大人と同様に、黒やダークカラーの無地で落ち着いた装いを心がけます。小さな子どもでも、華やかな色や柄物は避けるのがマナーです。ここでは、年齢別にふさわしい服装をご紹介します。
園や学校に制服がある場合は、色に関わらず制服を着用して構いません。制服がない場合は、黒や濃い色の落ち着いた服装を選びましょう。
男の子は、黒やダークカラーの無地の長ズボンに白シャツを基本とし、寒い日は同系色の上着を加えます。
女の子は、黒や濃色のワンピースやスカートに白シャツを合わせ、カーディガンやコートも無地の落ち着いた色でまとめましょう。
なお、幼児には黒や濃色の服を用意するのが難しいこともあります。その場合は、水色や白など無地のシンプルな服装で問題ありません。
一般的には制服を着用して参列します。制服がない場合は、黒かダークカラーの上下、ワンピース、白シャツで構いません。靴下の長さは、すねが全部隠れ、膝には被らない長さのハイソックスを着用し、色は黒かダークカラーの無地にします。
大学生は社会的にも大人として扱われるため、基本的には成人と同様に準喪服を着用するのが望ましいでしょう。喪服をまだ用意していない場合は、略喪服やリクルートスーツでも差し支えありませんが、今後のために準喪服を一着準備しておくのもおすすめです。
家族葬では、基本的に準喪服を着用し、数珠は一人一つ持参します。小物類も、光沢のない無地の落ち着いたものを選ぶのがマナーです。装いは一般葬と変わらない水準を意識するとよいでしょう。
ただし、喪主やご家族から「平服で」と案内があった場合は、その意向に合わせて服装を調整しましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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