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【例文】お通夜での長男の喪主挨拶まとめ|挨拶の構成やポイントを解説

公開日2025/07/11|最終更新日2025/07/11

お通夜での挨拶は、故人様の死に際して、参列者にこれまでのお礼を伝える大切な役割を担っています。一体何を話せば良いのか、参列者や僧侶に失礼のない言葉選びはできているかなど、悩む方も多いのではないでしょうか。そこで当記事では、長男が喪主を務める際に行う挨拶の構成や例文、注意点などをご紹介していきます。

お通夜での長男の喪主挨拶の例文まとめ

お通夜で喪主が参列者へ挨拶するタイミングは、僧侶が退場した後です。そのほか、お通夜の後で行われる通夜振る舞いでも、簡単に挨拶をする場面があります。ここでは、主にお通夜の儀式の後で行われる挨拶についてご紹介いたします。

喪主として長男が挨拶する際の例文①

本日は、父○○のためお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

療養中の母に代わり、長男の○○がご挨拶させていただきます。

父は202☓年3月☓☓日、大腸癌で永眠いたしました。享年○歳でございました。

一昨年癌が見つかり、医師の方には「もって半年」と宣告されておりました。

家族といたしましては、一日でも長く生きてほしいという思いで、本人とともに闘病してまいりました。

しかしながら少しずつ体力は衰え、最期は病院のベッドの上で眠るように逝きました。

父はどんな時でも私たち家族のことを第一に考え、沢山の愛情を注いでくれました。

不器用ながらも優しい笑顔が、今でも目に浮かぶようです。

正直なところまだ信じられない思いですが、今でも父が見守っていてくれると信じております。

入院中も沢山の方がお見舞いにきてくださり、父にとっても家族にとっても、どれだけ励みになったかしれません。

父に代わりまして、心よりお礼申し上げます。

今後は残った家族で支え合ってまいりますが、父の生前と変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

喪主として長男が挨拶する際の例文②

遺族を代表しまして、喪主の○○より一言ご挨拶させていただきます。

本日はお暑い中、母○○の通夜にご参列くださり、誠にありがとうございました。

多くのご弔意を賜りまして厚くお礼申し上げます。

母○○は昨年暮れ頃から体調を崩すことが多くなり、入退で闘病を続けておりました。

最期は家族に見守られる中、202☓年8月☓☓日、享年○歳で息を引き取りました。

母は、助産師として定年まで勤め上げ、立ち会ったお産は数百人におよびます。

私が子どもの頃は、夜に母がいないことが多く寂しかったものです。

しかしながら全力で命と向き合っていた母は、私にとって誇りであり憧れです。

そして母がこのように充実した人生を全うできたのも、皆様のおかげでございます。

母に代わりまして心よりお礼を申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

喪主として長男が挨拶する際の例文③

本日はお足元の悪い中、父○○の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。

長男の○○でございます。

父は、昨日自宅で他界いたしました。享年○歳でございました。

これまで大きな病気一つしない父でしたので、あまりに急ではありましたが、いつものように晩酌を楽しみ、いつものように眠り、これ以上にないほど安らかに生涯を閉じました。

私が子どもの頃の父は、まさしく”厳格”を絵に描いたような人でした。

しかしながら歳とともに丸くなり、近年ではよく孫と遊んでくれる優しいおじいちゃんでした。

父が晩年を心穏やかに過ごせたのは、ひとえに皆様のご厚情の賜物です。

父に代わりまして、厚くお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

喪主として長男が挨拶する際の例文④

遺族を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。

私は、故人○○の長男○○でございます。

本日はお忙しい中、母○○の通夜にご参列いただきありがとうございました。

母は、定期検査の結果が思わしくなく、2か月ほど前から入院しておりましたが、昨日午前〇時〇分に息を引き取りました。

享年〇歳でございました。

母は大変ユーモアがありお喋り好きで、よく笑う人でした。

その場にいるだけで空気が変わる明るさで、いつも家庭は眩しく照らされていました。

きっと今も、私たちに寄り添い元気づけてくれていることでしょう。

皆様に見送っていただき、母は喜んでいることと思います。

ここに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

生前母にしてくださったように、今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。

本日は誠にありがとうございました。

喪主の挨拶の構成

挨拶文を考える際には、時間を割いて駆けつけてくれたお礼に加え、故人様と密接な関係だったからこそ伝えられる簡単なエピソードを盛り込みましょう。そうすることで、ご遺族としてのお気持ちが伝えやすくなります。まずは、以下の構成を参考に作成し、自然にまとめましょう。

・喪主と故人様との関係性

故人様との関係性は、すなわち喪主の自己紹介です。「私は故人○○(故人様の名前)の長男、○○です」と切り出します。

・参列者に関するお礼の言葉

次に、お通夜へ参列くださったことに関するお礼を述べます。

・故人様が亡くなった日時や簡単な状態

参列者は突然の訃報にショックを受け、故人様が亡くなった状況が分からずに困惑している方がほとんどです。故人様が亡くなった日時や年齢(享年○歳)、死亡時の様子を軽くお伝えしましょう。ただし、事件や事故、自死などの場合、お伝えする必要はありません。

・故人様とのエピソード

生前の故人様がどんな方だったか、どんな思い出があったのかを簡潔にまとめます。身近だからこそ語れるエピソードで、故人様のキャラクターを簡単にお伝えすると良いでしょう。

・お通夜後の案内

お通夜の後に出される通夜振る舞いの場所やご案内、ご葬儀の正式な日時を改めてお伝えして、お礼の言葉とともに挨拶を結びます。

通夜振る舞いやご葬儀のお知らせを付け加えるなら、以下のような言葉を添えると良いでしょう。

ささやかではございますが、皆様へ感謝を込めまして別室にお食事をご用意いたしました。

生前の思い出などをお話しいただきながら、お時間の許す限りお過ごしいただければと思います。

告別式は、明日の○時より○○斎場にて執り行う予定です。

ご参列のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

お通夜で、長男が喪主の挨拶をする際のポイント

長男が喪主として挨拶する際、いくつか押さえておきたいルールがあります。ここからは、挨拶のポイントや注意点について解説していきます。

端的にまとめる

喪主の挨拶は1~3分程の長さが理想的と考えられています。長くても5分を超えないようにしましょう。目安としては、一般的なスピードで話した場合、原稿用紙1枚(400字)の文字量で1分を超える程度とされています。

できるだけ自分の言葉で話す

例文をいくつか紹介しましたが、自分の想いを自分の言葉で挨拶を行うのが好ましいです。ただし、緊張で言葉が出なくなった時の保険として、片手にメモを持っていてもマナー違反にはあたりません。

忌み言葉に注意する

喪主の挨拶で一番気を遣うべき点は、忌み言葉です。縁起が悪いとされる忌み言葉は、不快に感じる方も多いため、使用しないように気を付けます。

【忌み言葉の例】

・死に直接関わる言葉…死んだ、生きた、生存、急死

・数字の4(死)と9(苦)

・重ね言葉…重々、しばしば、かさねがさね、よくよく

・不吉な言葉…迷う、切れる、なくなる、また、なお、再び

他の方に任せてもいい

喪主ではなく、別のご遺族が挨拶だけ務めてもマナー違反にはあたりません。冒頭で「○○(故人様)の次男、○○です。喪主○○に代わりまして、ご挨拶申し上げます。」といった言葉から挨拶に入れば、スムーズに進みます。

まとめ

喪主はご遺族の代表者として、故人様との思い出やこれまでのお礼などを伝える挨拶を行うのが一般的です。いざという時、心からの気持ちと感謝を伝えられるよう、マナーやルールを押さえておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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