
公開日2025/12/19|最終更新日2025/12/19
大切なご家族を失うことは想像を絶する悲しみを伴い、何年たっても心が完全に癒えることはないでしょう。特に、ご家族が亡くなった祥月命日では、故人様の亡くなった事実や在りし日々を思い起こしながら静かに過ごす大切な一日となるはずです。
そのような日を迎えた方に、恋人として、またはご友人としてどのような言葉を掛けるべきなのでしょうか。当記事では、こちらの気持ちを伝えつつ相手の方の心が安らげるような言葉がけをご案内します。
結論からいえば、知り合いのご家族の命日を覚えて声をかけることは、とても心のこもった行動です。
かける言葉やタイミングには配慮が必要ですが、「気に掛けてくれていたんだ」と相手に安心感を与え、関係を深めるきっかけにもなります。特にデリケートな話題のため、二人きりの落ち着いた場面でそっと伝えるのが望ましいでしょう。
・お亡くなりになって間もない月命日
→ 丁寧に、控えめに声をかける。
・一周忌(1年目)
→ 節目にあたるため、改めてお悔やみを伝える。
・三回忌(2年目)
→ 思い出話を軽く交えつつ、重くなりすぎない言葉をかける。
・三回忌以降の命日
→ ご家族への気遣いや励ましを中心に伝える。
ここからは、具体的にどのような言葉を掛けるべきか文例を挙げていきます。
月命日のたびに毎回お悔やみを伝えると、お互いに負担になることもあります。毎月声をかける必要はなく思い出したときや、故人様の話題が出たときに、そっと優しい言葉をかける程度で十分でしょう。
・ふと、〇〇さまのおじいさま(故人様)のことを思い出しました。きっと今も見守ってくださっていることと思います。
・〇〇さまのお母さま(故人様)の素敵な笑顔が、今でも心に残っております。〇〇さまのお気持ちが少しでも和らぎますようお祈りしております。
・月日の経つのは早いもので、○○さまがお亡くなりになってから〇ヶ月ですね。ご無理のないようにお過ごしください。いつでもお話をお伺いします。
故人様が旅立ってから1年目の祥月命日は、重要な節目となります。法事に呼ばれた場合にきちんとしたお悔やみを述べることも重要ですが、法事の場でなくとも心のこもったお悔やみを静かに伝えると良いでしょう。
・このたびは、故人様の一周忌にお招きくださりありがとうございます。少しでもご供養できれば幸いです。
・ご生前の面影を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
・おばあさま(故人様)の命日にあたり、改めてお悔やみします。少しでも穏やかな時間が訪れますように。
・早いものであれから1年ですね。改めてご冥福をお祈りしています。ご家族の皆様もお体に気を付けて。
故人様亡き後から2年の時が流れているため、お声がけはある程度フランクになっても構いません。ただし、故人様に敬意をこめた言葉選びを心がけましょう。
・今でもおばあさまと一緒に談笑した時の笑顔は忘れていません。おばあさまの安らかな眠りを祈っています。
・祥月命日のたび、〇〇さんのお父さま(故人様)を静かに偲んでいます。〇〇さんの心に、少しでも安らぎがありますように。
近年では、6年後の七回忌ともなると、既に法要を行わないケースが増えています。もし、7年経ってもご家族の命日を思い出したならば「今でも故人様を覚えている」とのニュアンスを含めながら、言葉を掛けてみてはいかがでしょうか。
・時が経っても、おじいさま(故人様)の優しさを覚えています。ご家族にも穏やかな日々が続きますように。
・月日が経っても、思い出の数々が〇〇さんの生きる力になるよう祈っています。お忙しい日々が続きますが、体調には気を付けてください
ご遺族にとっての祥月命日は、大切な方を失った忘れられない日であり、故人様への祈りを捧げる特別な日でもあります。そのような気持ちの恋人やご友人に言葉を掛けるならば、相手の方に失礼のないような言葉選びが重要です。ここからは、言葉かけのポイントについて解説します。
言葉をかける際、いきなり「お悔やみ申し上げます」と伝えると、相手を戸惑わせてしまうことがあります。まずは「「今日は〇〇さまのお母さま(故人様)の祥月命日かと覚えています。」と、さりげなく触れてみるとよいでしょう。お話できる雰囲気であれば、そこからゆっくりと言葉を続けてください。
親しい友人や恋人同士には、お悔やみの言葉をメインとするよりも、相手の心に寄り添う姿勢が大切です。故人様との思い出に軽く触れる、相手の方やご家族の体調を気遣うなど、思いやりのこもった言葉を伝えましょう。
故人様の命日に関しては、あまり長く引っ張らず深掘りしないことがポイントです。心の傷が癒えていない方に対して、「亡くなった原因はなに?」「つらくないの?」などといった、デリカシーのない問い詰めは避けてください。相手の傷心を広げるだけでなく、あなたとの関係性が悪化するかもしれません。
ただ、相手の方が何か話したいようでしたら、黙ってゆっくり聞いてあげることも大切です。
忌み言葉(いみことば)とは、冠婚葬祭に関する場では避けるべきとされる言葉です。特に、故人様を亡くし心に傷を負ったご遺族に不吉な言葉を投げかけることは酷な行為となるでしょう。忌み言葉は慎み、相手の方の心に寄り添った言葉を伝えたいものです。
忌み言葉には、直接に死を連想させる言葉、繰り返される表現、不幸を思わせる縁起の悪い言葉などが挙げられます。特に直接的な言葉については、できる限り発することのないよう覚えておくと良いでしょう。
なお、日本には古来より「言霊(ことだま)」を重視する概念があります。言葉には霊力が宿るとされており、口で発した言葉は実現すると信じられているからです。よって、不吉とされる言葉はさらなる不幸を呼び寄せるとされ忌み嫌われています。その総称が、現代では「忌み言葉」として認識されているのです。
ここからは、大切な場面において避けるべき「具体的な忌み言葉」と忌み言葉の代わりに使用される「言い換え」の表現方法を挙げていきます。
直接的に不幸を連想させる言葉は、ご遺族の心をより深く傷つけてしまうことになります。使用されないよう気を付けましょう。
・死亡、死ぬ→他界され、ご逝去(ごせいきょ)
・生きていた→お元気なころ、生前は
・急死→突然のことで
繰り返し表現が弔事で忌み言葉とされるのは、同じ語を重ねることで「不幸が重なる」「悲しみが続く」といった印象を与えてしまうためです。日本の弔事では、縁起の悪さを連想させる言葉遣いを避ける配慮が求められます。
・たびたび、重々、くれぐれも、しばしば→よく、じゅうぶんに、どうぞ
・かさねがさね→深く
・みるみる→みるまに
・わざわざ→特別に、あえて
・かえすがえすも→振り返ると、思い起こせば
・近々→ちかいうちに
・次々と→ひっきりなしに、立て続けに
・日々→毎日
・たまたま→思いがけず
・つくづく→心から
・なお→なおかつ、その上で
・どんどん→たくさん
・ますます→さらに、一段と
不幸を連想させる表現は、繰り返されなくとも不幸が続くことを連想させる言葉になります。こちらも使用しないよう気を付けましょう。
・引き続き、追って、続いて→これからも、のちほど
・忙しい→多用
・再び、また、次に→あらためて、さらに、今一度、その後
・大変、苦しい、つらい、数字の四(死)、九(苦しい)→使用不可
祥月命日は、ご遺族にとって毎年欠かすことのできない大切な日です。心が揺れやすい時期でもあるため、何気ない一言が思わぬ負担になることもあります。だからこそ、親しい関係であっても言葉選びには十分に配慮し、相手の方の気持ちに寄り添った伝え方を心がけたいものです。
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