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2024-09-20

香典返しをいただいたらお礼は必要?受け取り後の対応について

香典返しが届いたら、お礼の連絡が必要か迷ったことはありませんか?基本的にはお礼やお返しは必要ありませんが、お付き合いの程度によっては、返礼品が届いたことを伝えた方が良い場合もあります。

こちらでは、香典返しをいただいたときのマナーや対応、香典返しの到着を伝える際の注意点を含め、手紙やメールを送る際の例文をご紹介いたします。

香典返しのお礼は必要?

香典返しは、お渡しした香典に対するお礼であるため、さらなるお礼をする必要はありません。お礼を重ねる行為は、仏事において「不幸が重なる、長引いてしまう」との習わしがあり、香典返しでお礼を伝えることは、相手の方に対して失礼にあたります。香典返しを貰った側からお礼を返すことは、基本的に不要とされているのが一般的です。

香典返しの到着を伝えたいときの連絡方法

香典返しへのお礼は不要です。しかしながら、相手の方が親しい間柄で、どうしても直接連絡がしたい場合や、香典返しの到着を何らかの形で相手の方へ報告したい方もいらっしゃるでしょう。そういった場合の連絡方法としては、「電話」、「ハガキ」、「メール」で連絡をとることになります。

ただし、ご葬儀や法要がひと段落する頃のご遺族は、忙しさで疲れが出たり、大切な方を失ったことを改めて痛感し気落ちしていたりするかもしれません。そんなときにどのような言葉を述べれば良いのか、それぞれの連絡手段において、注意点を踏まえながら説明していきます。

電話でお礼をするときの伝え方

電話で到着の報告を行うタイミングでは、他の方からも連絡が届いている可能性が高いです。長電話になるとご遺族に負担をかけてしまうので、世間話などはせずに短く済ませましょう。

内容としては「ご丁寧な品を頂き恐れ入ります」「大変恐縮です」といった言葉を使い、香典返しを受け取ったことと、相手の方を気遣う労いの言葉を伝えます。お礼となる以下の言葉は禁句とされているため、口語でも使用は慎むようにしましょう。

・ありがとうございます

香典返しについて、お礼など感謝の言葉を伝えるのはマナー違反です。

・重ね言葉(くれぐれも、重ね重ね、わざわざなど)

不幸が続くことをイメージさせる重ね言葉は、口に出さないよう気を付けましょう。

お礼状をお出しするときの例文

手紙やハガキでの報告であれば受け取るだけなので、電話のように相手に負担をかける心配や無意識にタブー言葉を発してしまうといった失敗は避けられるでしょう。ただし、書き方に形式やマナーがあります。あくまで到着の報告を意識し、お礼状にならないよう気を付けましょう。

①頭語と結語目上の相手なら「拝啓」「敬具」を使います。両方セットであるか、なくても問題ありません。

②香典返しが届いたことを伝える電話同様、「ありがとうございます」というお礼の言葉は使わずに「ご丁寧な品を頂きまして大変恐縮しております」という言葉を使います。

③相手を労う言葉「どうかご自愛ください」「健康にはくれぐれもご留意ください」など、相手を気遣いましょう。

④最後に「失礼ながら書中にて、ご挨拶申し上げます」としてご挨拶を簡略している旨をお伝えします。ここでも「お礼申し上げます」という言葉は使わないようにします。

<例文>

拝啓

本日、ご供養のおしるしをいただきました。ご丁寧なお心遣い大変恐縮です。ご家族の皆様におかれましては、その後いかがお過ごしでしょうか。

何かとご心労が多いことと思いますが、どうかご自愛ください。失礼ながら書中にて、ご挨拶申し上げます。

敬具

令和〇〇年〇〇月〇〇日

電話同様に重ね言葉や「ありがとう」など、お礼の言葉を使わず、無事に香典返しの品物が届いたことと、ご遺族への気遣いの言葉だけ伝える簡潔な文章を書くようにしましょう。

メールでお礼をするときの例文

メールは、親しい間柄の方に伝える際におすすめです。簡易的な方法で到着の報告をするとはいえ、基本的なマナーはハガキや電話と変わりありません。長い文章は避けご遺族の気持ちに寄り添う内容にしましょう。

また、相手を労う言葉を伝えるには簡略的な手段となりますので、会社の上司や年上の先輩、マナーを気にする高齢の方や目上の方、年配の方に送るのは避けた方が無難でしょう。

<例文>

本日、お香典返しが届きました。

ご丁寧なお品を、恐れ入ります。

その後 いかがですか。

ご家族の皆さんも落ち着かれた頃でしょうか。

大変だと思うけど、お体をお大事に。

何かできることがあったら言ってください。

ご葬儀の場で香典返しをいただいた場合

ご葬儀当日に、ご遺族が香典返しの品物をお渡しすることを「当日返し」、または「即日返し」と言います。香典返しによる配送手続きの手間を省いて負担を軽くするため、近年では当日返しの方法を選ぶご遺族が増えているようです。

ご葬儀当日に香典返しをいただいたら、語尾が消え入るくらいの控え目な声で「ご丁寧に恐れ入ります」「恐縮です」など、丁寧で簡潔な言葉を述べてお辞儀をしましょう。

香典の当日返しでは、香典をいただいた全ての方へ同じ品物が用意されます。そのため、お香典を多く包んだ方へは、ご遺族側で当日返しの分を差し引き、金額を調整してから改めて香典返しを送ることになります。

まとめ

香典返しに対して、お礼を伝えることはタブーにあたります。ただし、香典返しの到着を相手の方へお伝えしたい気持ちがある場合は手紙やハガキ、より親しい間柄でしたら電話で伝えるようにしましょう。

香典返しはあくまでお礼ではなく、到着の報告です。くれぐれもお礼になる言葉は控え、「お心遣い恐縮です」や「お気遣い恐れ入ります」など言い方を工夫して、ご報告すると良いでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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