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2020-05-15

仏教以外の法事・法要とは?キリスト教の追悼儀式をご紹介

仏教では大切な方を亡くした後に法事や法要が行われますが、キリスト教にも同じような追悼儀式があるのをご存じでしょうか。キリスト教の追悼儀式について馴染みが薄い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、グローバル化が進む昨今、キリスト教に関わる追悼儀式に参列する機会も増えてくるかと思います。

そこで今回は、仏教の法事・法要にあたるキリスト教の追悼儀式とその内容、マナーについてご紹介します。

キリスト教の追悼儀式とは?

キリスト教では「死=神の下に還ること」と考えられているため、仏教のような「供養する」という考え方がありません。しかし、仏教の法事・法要にあたる追悼儀式は存在し、故人様をしのぶ「追悼ミサ」や「記念集会(記念式)」を行います。

以下に、カトリックとプロテスタント別の追悼儀式についてみていきましょう。

カトリックの追悼儀式

カトリックでは、「追悼ミサ」といういわば定期的な追悼儀式が行われます。カトリックでは、人は亡くなると霊が肉体から離れ、霊魂は御許に召されて永遠の命が始まるといわれています。

「追悼ミサ」は、故人様の命日から「3日目、7日目、30日目」に教会で行い、親族や友人・知人を招きます。亡くなられてから1年後には、「死者記念ミサ」を行います。これ以降は、10年、20年目などの区切りにミサを行う場合もあります。

「追悼ミサ」では、献花や聖書の朗読、聖歌の斉唱などを行い、祈りを捧げます。追悼ミサを行った後は、教会や自宅で茶話会を行って、故人様をしのびます。

また、「追悼ミサ」や「死者記念ミサ」のように特定の故人様に対する追悼のほかにも、「死者の日」または「万霊節(オールソールズデイ)」という毎年11月2日に全ての死者のための特別なミサが執り行われます。このミサでは、墓前にお花を捧げてお参りしてリ、墓地の掃除をしたりします。

プロテスタントの追悼儀式

プロテスタントでは、ご葬儀後に「記念集会(記念式)」という儀式が行われます。プロテスタントでは、死とは「神の祝福」であり、人は亡くなると天に召され、神につかえる身となるといわれています。

「記念集会」は亡くなってから「7日目か10日目、または1ヶ月後の召天記念日」に自宅か教会、墓前で行います。その後は、「1年、3年、7年目」の命日に記念集会を開きますが、これ以降は決まった集会はありません。

プロテスタントの「記念集会」を自宅で執り行う際は、自宅に小さな祭壇を設け、遺影写真や十字架、花を飾ります。牧師や親族・友人・知人を招いて、カトリックの「追悼ミサ」と同様に、聖書の朗読や聖歌の斉唱などを行い、祈りを捧げます。その後に教会や自宅で茶話会を行って、故人様をしのびます。なお、自宅で行う記念集会は、故人様が亡くなってからの数年間は、1年ごとに行うのが一般的です。

追悼儀式への参列マナーとは?

ご自身が仏教を信仰されていたり、神道を信仰されていても、キリスト教の追悼儀式に招かれることがあります。その際のマナーについて以下にまとめさせていただきましたので、ご参照ください。

案内状の返事は早めに

キリスト教の追悼儀式でも、仏教の法事・法要と同じように案内状によって参列の招待がなされます。キリスト教の追悼儀式では茶話会を開きますが、ご遺族はその準備のためにも参列者の数を把握したいはずです。そのため、参列の案内状が届いた、ご遺族の都合を考慮し、できるだけ早く案内状への返事をしましょう。

なお、欠席する場合は、返信用はがきなどにお詫びの言葉を添え、当日に果物やお菓子、生花などをお送りするとよいでしょう。

香典はどうする?

キリスト教の追悼儀式に参列する際も、仏教の法事・法要と同様に香典を持参するのが一般的です。香典袋は、白無地封筒か市販で表書きが「御花料」の十字架、白百合が印刷されたものを使います。水引をかけないのが一般的です。

香典の表書きは「御花料」や「御花代」、その他にもカトリックの場合は「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「忌慰料」などと書くこともあります。

服装はどうする?

キリスト教の追悼儀式に参列する際の服装は、略喪服が一般的とされています。略喪服とは、黒や濃紺などの控え目な服装のことを言います。喪服よりも比較的自由度の高い服装ではありますが、一定のルールに則った装いであることに違いはありません。なお、キリスト教の儀式には、数珠は必要ないので持参しないようにしてください。

【男性の場合】
・ブラックスーツやグレー・濃紺などのダークスーツ
・白いワイシャツ
・黒無地のネクタイ
・バックルがシンプルなデザインのない黒のベルト
・黒無地の靴下
・金具が付いていないシンプルなデザインの黒の革靴

【女性の場合】
・黒・グレー・濃紺などの地味な色のワンピースやアンサンブル、セットアップスーツ
・中に着るトップスもダークカラーのものにする(白などの明るい色はNG)
・アクセサリーは、一連の真珠やオニキス(結婚指輪も可)
・バッグは、光沢や飾りのないシンプルな黒の布製(荷物が多い場合は、黒のサブバッグを持ちましょう)
・黒の薄手のストッキング
・シンプルな黒のパンプス

【子どもの場合】
・学生の場合は、学校の制服
・学校の制服が無い場合は、白シャツにグレーや黒のズボンやスカート
・乳幼児の場合は、飾りのない落ち着いた色合いの服装

訪問のタイミング

案内状に記載されている指定された教会もしくは自宅に時間までに訪問します。教会など追悼儀式を行う場に、牧師または神父(司祭)の後の訪問は失礼となります。式の開始10分前くらいには着席するようにしましょう。

追悼儀式の謝礼

謝礼を渡す際には、無地の白い封筒を使います。カトリックの場合は、表書きは教会への献金の意味を持つ教会あての「ミサ謝礼」とします。プロテスタントの場合は、「記念献金」とします。金額に関しては特に決まりはありませんが、心配な方は親戚や葬儀社に確認しておきましょう。

なお、神父や牧師個人に謝礼をしたい場合は、カトリック・プロテスタントいずれも、上記の御礼とは別に「御礼」または「お車代」と表書きをしましょう。

まとめ

キリスト教における追悼儀式は、故人様を神にゆだね、永遠の安息を得られるように祈る儀式です。仏教の法事・法要とは意味合いやマナーが異なり、戸惑われるかもしれません。しかし、故人様を偲び、ご遺族の気持ちを思いやるという姿勢は仏教でもキリスト教でも変わりません。その姿勢を大切にし、追悼儀式に参列しましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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