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2025-01-24

後飾り祭壇とは?設置場所から片付け方までをご紹介

ご葬儀や火葬を終えてご自宅に戻ったご遺骨は、「後飾り」といわれる祭壇に祀られます。後飾り祭壇は、弔問してくださる方が故人様にお参りをするための大切な場所であると同時に、後飾り祭壇を正しく配すことは故人様への弔いの気持ちを表します。

そこで今回は、後飾り祭壇の設置場所や飾り方、後飾り祭壇を使用し終わった後の片付け方についてご紹介します。

後飾り祭壇とは

後飾り祭壇は、ご葬儀終了後にご自宅に戻った故人様のご遺骨を一時的に祀るための祭壇です。地域によっては、「中陰壇(ちゅういんだん)」「後飾り」「自宅飾り」と呼ばれています。後飾り祭壇は故人様の冥福を祈るための場であり、弔問客がお参りをする場でもあります。

後飾り祭壇にご遺骨を祀る期間に関しては、宗教によって異なります。仏式であれば四十九日まで、神式であれば五十日祭まで、キリスト教式であれば追悼ミサ(カトリック)や召天記念日(プロテスタント)までです。

なお、現代においては 後飾り祭壇がご葬儀のプランに組まれていることが多いため、葬儀社にお任せする方が多くなっています。

後飾り祭壇を設置する場所

ご自宅に仏壇がある場合は仏壇の前、もしくは仏壇の傍に後飾り祭壇を設置し、仏壇がない場合は部屋の北側か西側に設置します。なお、場所が選べない場合は、ご家族の方が日々お参りをしやすい場所や弔問客を案内しやすい場所に設置するとよいでしょう。

ただし、直射日光のあたる場所や水回りなどの湿気が多い場所は、ご遺骨の状態が悪くなることがありますので避けるようにしましょう。

後飾り祭壇の飾り方とお供え物

後飾り祭壇の飾り方やお供え物は、宗教によって異なります。以下で、仏式、神式、キリスト教式それぞれの一般的な後飾り祭壇の飾り方とお供え物についてみていきましょう。

仏式の後飾り祭壇

仏式の後飾り祭壇は、白木の二段または三段の祭壇を作ります。白木以外を使用する場合は白い布を掛けます。

後飾り祭壇のどの段に何を供えるのかは、特に決まりはありませんが、一般的に最上段にご遺骨・遺影・白木位牌(仮位牌)を飾ります。それ以外の段に、香炉・ロウソク台・鐘・花立て・お供え物などを飾ります。

お供え物は、仏飯・お水・お茶・お菓子・果物・生花のほか、生前故人様がお好きだったものをお供えしてもよいでしょう。仏飯・お水・お茶は毎日取り替え、お供えしたらあげっぱなしにしないようにしましょう。お菓子や果物は傷む前にご家族でいただくようにし、生花は枯れる前に取り替えます。また、四十九日が明けるまでは、故人様の供養として毎日ロウソクに火を灯し、お線香は絶やさないようにします。

浄土真宗の後飾り祭壇

故人様は、死の直後「仏」になると説かれている浄土真宗では、仏飯やお水、お茶などの霊供膳(りょうくぜん)は必要ないとされているため、お供えしません。

後飾り祭壇は、 一番左に遺影、真ん中に白木位牌、右側にご遺骨の入った骨壺を安置しましょう。なお、ろうそくや線香、おりんなどの仏具は仏壇へ置くようにします。

神式の後飾り祭壇

神式の後飾り祭壇は、仮霊舎(かりみたまや)と呼ばれ、白木でできた八足の祭壇を作ります。

上段にはご遺骨と遺影、中段には霊璽(れいじ)と榊(さかき)、下段には三方(さんぼう)に入れた徳利、水玉、皿と玉串と火立を飾ります。お供え物は、洗米・水・酒・塩・榊・灯明をお供えするのが一般的です。

キリスト教式の後飾り祭壇

キリスト教式の後飾り祭壇は特に決まりはありませんが、一般的に小さなテープルに白布をかけて、上段に十字架を飾り、中段にご遺骨と遺影、下段に生花や聖書などを置きます。

お供え物についても、特に決まりはないのでお好きなものを供えることができます。

後飾り祭壇の片付け方

後飾り祭壇は故人様のご遺骨を一時的に祀るためのものですので、納骨や埋葬が済んだら、後飾り祭壇はその役目を終えます。役目を終えた後飾り祭壇は、ご自身がお住みになられている地域のゴミ分別のルールに従って廃棄しても問題ありません。

しかしながら、大切な故人様を祀っていた祭壇をゴミとして処分してしまうのは気がとがめるという方は、葬儀会社で回収できるところもありますので相談してみるとよいでしょう。また、無理に処分をしなくても後飾り祭壇は故人様の初盆や一周忌で使用することもできます。

祭壇以外の仏具に関しては、普段のお参りの際に使用できますが、白木位牌(仮位牌)は本位牌に、仮霊舎は本霊舎にする必要がありますので注意が必要です。

白木位牌の片付け方

白木位牌は、お通夜式やご葬儀・告別式の祭壇や後飾り祭壇に置かれる仮位牌のことをいいます。享年や戒名、俗名などが書かれており、本位牌と同様に故人様の魂が宿っているといわれています。

四十九日までは白木位牌を使用し、四十九日以降は本位牌を使用します。四十九日法要では、白木位牌(仮位牌)から本位牌に故人様の魂を移す「位牌開眼(いはいかいげん)」を行いますので、不要になった白木位牌は、菩提寺または葬儀社、霊園の担当者に預けお焚き上げしてもらいます。

後飾り祭壇に関するよくある質問

ここからは、後飾り祭壇に対してよく耳にする疑問点をまとめていきます。

後飾り祭壇は手作りで良い?

後飾り祭壇は、ご葬儀が終了しご遺骨としてご自宅に戻ってこられるまでに、ご遺族、またはご親族の誰かが設置しておくことがほとんどでした。後飾り祭壇は、専用の台を購入せずに手作りすることも可能です。骨壺や位牌、お供え物、仏具を飾るスペース、座ってお参りできる高さの台を用意してから、白い布を掛けます。

ただし近年では、葬儀社が必要になったタイミングで祭壇の組み立てや設置を行うケースが多くなってきています。つまり、ご葬儀プランのほとんどに後飾り祭壇の準備や設置も含まれているのです。

なお、葬儀社によっては、後飾り祭壇が別料金になっている場合もあります。見積もりの際には、明細などを確認し、飾られるタイミングや金額など、気になることを伺ってみると良いでしょう。

後飾り祭壇はいつまで飾る?

四十九日法要が終われば、本位牌は仏壇に安置、骨壺はお墓へ納骨されるので、日中は仏壇へお参りすることになります。そうすれば後飾り祭壇は必要なくなるため、四十九日法要の後に片付けましょう。

まとめ

後飾り祭壇は宗教・宗派によって用意するものは異なりますが、故人様があの世に旅立つまでの時間を過ごすとても大切な場所になります。故人様のよりよい旅立ちを願うためにもそれぞれの宗教・宗派に従ってきちんと準備しましょう。

なお、後飾り祭壇の設置場所や飾り方、処分の方法などでお悩みのことがございましたら、ぜひセレモニーにご相談ください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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