
公開日2020/07/17|最終更新日2020/07/17
近年、家族や近親者のみでご葬儀を終えた後、故人様と親交があったご友人や会社関係者といった方々を招いて「お別れの会」を執り行われる方が増えてきました。お別れの会は、一般的なご葬儀とは違い自由な形式で行われることが多いため、参会するにあたり、どのような服装がよいのか、香典を持参したほうがよいのかとなどに関して、お困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、お別れの会に参会される際の服装や香典などのマナーについてご紹介します。
お別れの会とは、ご遺族など近親者のみでご葬儀を執り行った後に、故人様やご遺族のご友人や会社関係者などを招いて行う故人様を偲ぶための会のことをいいます。「お別れの会」のほか、「偲ぶ会」とも呼ばれることがあります。
一般的なお通夜式やご葬儀・告別式は、宗教的儀式に則って行われますが、お別れの会は、宗教の制約を受けずに自由な形式で行うことができます。場所も、宗教施設だけでなく、ホテルやレストラン、故人様とご縁があった場所などで開催できます。
一般的なご葬儀とは趣が違うお別れの会には、どのような服装で参会するのがよいのでしょうか。
お別れの会に参会する際の服装は、主催者からの送られてきた案内状に指定がないようであれば、平服で参会するのが一般的となります。もちろん、案内状に「喪服でお越しください」とあれば、「喪服」で参会するのがマナーになります。
それでは、この場合の「平服」とはどのような服装のことをいうのでしょうか。以下で男女子ども別の平服について見ていきましょう。
基本的に略礼服のダークスーツと白系のシャツ、黒以外のネクタイを着用しましょう。ベルトやバッグなどの小物も、落ち着いた色のものを選ぶようにしましょう。なるべく暗めで地味な色を選ぶとよいでしょう。
装身具であるネクタイピンやポケットチーフなどは、お別れの会では身に付けないのがマナーになります。白色であってもボタンダウンシャツは、カジュアルとみなされますので、着用しないようにしましょう。
黒や暗めの色のスーツやアンサンブル、ワンピースを着用するとよいでしょう。生地の素材は光沢がないものを選びます。バッグや靴も黒を基調に落ち着いた色のものを選ぶようにしましょう。
メイクは、ナチュラルメイクを基本に、ラメやパールを使ったメイクをして派手な印象にならないようにしましょう。
学校に制服がある場合は、制服を着るようにしましょう。制服は正式な服装ですので、緑などの色の制服の場合でも問題ありません。もし制服がない場合は、黒や白、紺などの落ち着いた色合いの上着とズボンもしくはスカートに、白のワイシャツやブラウスなどがよいでしょう。
お通夜式やご葬儀・告別式では、ご遺族様側が香典の辞退をしない限り香典を持参するのがマナーです。では、お別れの会に参会する際も香典は持参するのでしょうか。
案内状に香典辞退の案内があった場合は、香典は持参しなくても大丈夫です。この案内がある時に、香典を持参するとマナー違反になりますので注意しましょう。
案内状に香典に関して何も案内がない場合は、香典を持参しましょう。この場合、一般的なご葬儀の際に持参するのと同様の不祝儀袋に入れて持参します。その際の不祝儀袋の表書きは「御香典」や「御花料」「御香料」と書きます。お別れの会は宗教色を廃した比較的自由なスタイルの会ですので、仏式のご葬儀で使用される「御霊前」や「御仏前」はふさわしくありません。
お別れの会は、宗教色がない比較的自由なスタイルの会として開催されます。そのため、一般的なご葬儀のような厳格なマナーはありません。しかし、ご遺族に対するお悔やみの気持ちや故人様の死を悼むという気持ちは変わりません。参会する際のマナーをきちんと守ることで故人様を悼み、偲ぶ気持ちを表しましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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