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2023-09-29

道号とは?意味やよく使われる文字の例、宗派ごとの違いを解説

故人様が極楽浄土に向けて旅立つときに必要なものの一つとして挙げられるのが「戒名(かいみょう)」です。この戒名の一部に「道号(どうごう)」と呼ばれるものが用いられます。

この道号とは、どのような意味を持ち、どういった意味合いで使われる言葉なのでしょうか。当記事では、道号の内容や使い方、そして戒名の相場なども詳しくご紹介いたします。

道号とは

故人様があの世で仏門に入り、仏様の弟子になった証として僧侶に名付けられるのが「戒名」ですが、さらに戒名の上へ、もう一つ付けられる名前のことを道号と呼びます。道号は、俗世の字(あざな)や号に当たり、氏名以外でその方を表現するときに用いられる呼称です。

道号は、もともと中国で相手を敬う気持ちを表現するために使われていた尊称であり、仏教の修行によって悟りを開いた方に対して付けられる、特別な別名と認識されています。

基本的に、道号は二文字の漢字で構成されることが多いです。僧侶が、故人様の趣味や人柄、性格などの特徴を加味しながら、戒名とのバランスを考えて決めていきます。

水子や未成年には道号はつけない

道号は、水子や幼児、未成年に与えられることはありません。戒名の下に位号(いごう)としての名前が付けられるに留まるものと覚えておくと良いでしょう。与えられる位号は、年齢や性別によって変化します。例えば、「水子(すいし)」「嬰児(えいじ)」「嬰女(えいにょ)」「童子(どうじ)」「童女(どうにょ)」などです。

戒名の構成

まず戒名の「位」は、社会への貢献度や影響力により変化すると言われていますが、そのほとんどは主に、故人様の信仰心や人柄で決められます。ただし、ご先祖様と同じ墓に入る場合や、夫婦で同じ墓に入る場合は、戒名の位をそろえるのが一般的です。

戒名は、生前に万人が名乗る「氏名」とは構成が全く異なり、院号・道号・戒名・位号など数種類の項目で成り立っているものがほとんどです。この項目が組み合わさった戒名を解釈することによって、生前の故人様がよく理解されるようにできています。この形で戒名が授けられた故人様は、極楽浄土へ導かれるのです。

宗派によっては戒名自体が存在せず、違う法名や法号が与えられることもありますが、ここでは基本的な戒名の項目内容を解説いたします。

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院号

院号(いんごう)は、社会への貢献度が高い方や、信仰心が特に深かった方へ授けられる位で、戒名の一番上に「〇〇院」と付けられます。主に、活躍した政治家や名の通った芸能人など、社会的地位の高い方に付けられることが多いです。院号は、全ての戒名に付けられるものではありませんので、院号がない戒名も数多く存在します。

戒名

院号の下に付けられるのは道号の二文字で、さらにその下へ付けられるのが戒名の二文字です。一般的な戒名は、位牌や墓石に刻まれる文字全てを指しますが、本来の戒名とは、道号の下へ付けられる二文字のことを指します。一文字は名前で使用されていた漢字一文字を、もう一文字は経典や仏様から選んで付けられることもあります。

位号

位号は、戒名の最後に付けられる尊称です。寺院への貢献度や性別、社会的地位によって適切な位号が与えられます。基本的に男性は信士(しんじ)、女性は信女(しんにょ)ですが、地位によって位が上がると表現も変化していきます。参考までに、男性は信士・居士・大居士、女性は信女・大姉・清大姉です。

なお、水子や幼児、未成年に関しては、与えられる名前が変わります。

道号でよく使われる漢字

道号は、戒名と同様に、漢字二文字で構成されることがほとんどです。道号には故人様の人となりを示す漢字(光・翁)、さらに徳の高さを示す(山・岳・雲)や、故人様が好きだった地域の特徴、季節などが織り込まれた漢字(海・山・峯・月・星・雲・花・春・秋)が使われることもあります。

道号で避けた方が良い漢字

道号で避けた方が良い漢字は、悪いイメージや死因、動物を連想させる漢字です。例えば、事故や自死を連想させる海・橋・断・道や、病名のがんの響きを連想させる岩・巖・眼などが挙げられます。

動物のイメージとしては犬・猫・猿などが挙げられますが、縁起の良い漢字(龍・辰・鶴・亀・鳳・凰)は使用しても構わないとされています。

一見良さそうに見えたとしても、読み方によっては良くない意味に捉えられかねない漢字(照富/しょうふ、阿宝/あほう)も使用は控えられているようです。

浄土宗では「誉号」をつける

浄土宗においての戒名の構成は、他の宗派と異なる部分があります。それは、戒名の項目の頭に誉号(よごう)が入るためです。誉号とは、仏の教えを悟ったという証明の「誉」の文字です。寺院によっては、道号の代わりとして誉号が用いられたり、戒名の最初に阿弥陀如来を表すキリークの梵字が入れられたりすることもあります。

戒名の値段相場

戒名を授かるにあたって支払うお布施の金額に、明確な決まりはありません。ただし、戒名の位によって一般的な相場は存在します。地域や宗派によっての違いはありますが、目安は以下の通りです。

・信士、信女

 ※最も一般的な位

 100,000~500,000円

・居士(こじ)、大姉(だいし)

 ※信士、信女より上ではあるものの一般的な位。寺院に貢献した方が授けられる

 500,000~800,000円

・院号(いんごう)

 ※居士、大姉よりも上位であり、寺院を建てるなど大きく貢献した方へ授けられる

 800,000~1,000,000円

・院殿号(いんでんごう)

 ※最も高位であり、天皇や社会貢献した政治家、有名人へ授けられる

 1,000,000円以上

戒名の位や金額について不安がある場合は、菩提寺に相談してみましょう。

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ご葬儀で戒名料をお渡しするタイミング

一般的には、ご葬儀のお布施と同じタイミングで渡す場合が多く、ご葬儀が始まる前と考えて間違いありません。もしお渡しできなかった場合は、ご葬儀が終わってからお渡ししても問題はありません。お布施は袱紗(ふくさ)に包んでから盆に乗せ、感謝の気持ちを言葉に表しながらお渡しします。

まとめ

ご葬儀では、悲しみの中でさまざまな準備を行わなければならず、戒名についての手続きまで頭が回らない場合もあるかもしれません。しかしながら、事前に戒名の意味や相場などを把握しておくことで、より落ち着いた気持ちで、さまざまな儀式に臨むことができます。いざというときのためにも、当記事をお役立ていただければ幸いです。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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