
公開日2025/08/01|最終更新日2025/08/01
大切な友人の死は、心に大きな打撃を与えます。訃報を聞けば、お通夜やご葬儀の参列を考えることになるでしょう。また同時に、共通の知人にその事実を伝えるべきか迷うこともあるでしょう。
そこで当記事では、友人の訃報を他の方へ伝えるべきなのか、それはマナー違反とならないのか、どのような行動が人間関係を崩さない正しい対応であるのかを徹底解説いたします。
友人の訃報は、さまざまな形で届きます。ご遺族からの連絡、そして共通の友人からの情報、あるいはご近所からの噂で知った、などです。
お通夜やご葬儀の日程が耳に入れば、お別れしに行くべきと考えるのが一般的でしょう。そう考えるならば、他の親しい友人に情報が伝わっているのかも気になります。
ここで結論を申し上げれば、ご遺族へ「配慮した形」なら、故人様と縁の会った方々へ訃報をお伝えしても構わないということです。ただし、ご遺族から知らせを受けた際、内密にすべきか拡散しても構わないのかを必ず確認してください。
また近年のご葬儀は縮小傾向にあり、近親者のみでのご葬儀を希望されている場合もあります。ご家庭によってさまざまな思いがあるので、あくまでご遺族のご意向を最優先として行動することが一番大切です。
ここからは、最初にご遺族からご友人の訃報を受けた際、訃報を知った際に「まず行うべきこと」や「確認すべき点」をお伝えします。
ご遺族から電話や訪問で直接訃報を受けた際は、心を込めて「お悔やみの言葉」をお返ししましょう。以下のいずれかの言葉はどの宗教の方にもお使い頂けますので、覚えておくと良いでしょう。
・この度は、心よりお悔やみ申し上げます。
・謹んで哀悼の意を表します。
・安らかなお眠りを心よりお祈りいたします。
また、その際にご葬儀へ参列しても良いか確認しましょう。
・ご葬儀に参列してもよいか確認する
・お通夜・葬儀の日時、場所、喪主名を確認する
・参列できない場合は、その旨を伝えてお詫びする
・参列できない際は、弔電・弔問の可否を確認する
・共通の知人に訃報を伝えてよいか確認する
近年は、家族葬を希望される故人様・ご遺族が増えています。そのため、ご葬儀が全て終わった後、事後報告として訃報を受けることもあるでしょう。その場合は、冒頭のような「お悔やみの言葉」をお伝えし、共通の友人に伝えて良いかの確認もとりましょう。
もし、ご遺族からメールやLINEでご友人の訃報を受けた場合は、以下の例文で返信します。なお、絵文字や顔文字、スタンプは控え、死因を詮索することもしてはいけません。また、忌み言葉や重ね言葉を使用しないように注意しましょう。
①ご葬儀に参列する場合
突然のご連絡に驚いております。
このたびはご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。
生前は大変お世話になりましたので、ぜひご葬儀に参列させていただきたく存じます。
ご遺族の皆様もお疲れが出ませんよう、くれぐれもご自愛ください。
②家族葬のためご葬儀に参列しない場合
このたびはご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。
突然のご訃報に、ただ驚き、深い悲しみに包まれております。
ご家族のみでご葬儀を執り行われるとのこと、どうかご無理のないようお過ごしください。
心ばかりではございますが、後日改めてご焼香に伺わせていただければと存じます。
ご都合のよい時期がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
皆様のご健康と心安らかな日々をお祈り申し上げます。
先ほどの返信に「共通の友人知人」へ連絡しても良いか、共に参列しても良いか、確認の一文も入れましょう。
ご迷惑でなければ、共通の友人である○○にも訃報をお伝えしようと思っておりますが、差し支えないでしょうか。
また、もし可能であれば、ご一緒に参列を希望している友人もおりますので、併せてご確認いただけますと幸いです。
ご多忙の中恐縮ではございますが、ご無理のない範囲でご返信いただければと存じます。
改めまして、心よりお悔やみ申し上げます。
ご遺族に了承を得ましたら、故人様と親しかったお知り合いへメールやラインで訃報をお伝えします。
基本的に、以下の情報はできるだけ入れるようにしましょう。
①挨拶・自己紹介
②故人様の情報
故人様の名前、亡くなった日付、享年を明記。
③ 葬儀の案内(必要に応じて)
・会場の場所と日時
・喪主の名前と故人様との関係
・香典・供花・弔電などの可否(辞退の場合はその旨)
・葬儀社の受付・問い合わせ先
・宗教・宗派の明記(必要があれば)
メールで送る場合(要件名)
件名:○○様ご逝去のご報告
突然のご連絡失礼いたします。
○○大学OBの同期、高木△△です。
恐縮ですが、ご報告があります。
○○さんが◯月◯日に去る○月○日、22歳にて急逝いたしました。
ご遺族のご意向により、葬儀は○○会館にて執り行われます。
【通夜】○月○日(土)18時30分~
【葬儀告別式】○月○日(日)10時〜11時30分
【斎場】○○会館(住所:○○市○○町1丁目○ー△/電話:123-456-7890)
大変悲しいお知らせですが、ご遺族の了解を得ましてご報告させていただきました。
差し支えなければ、出欠のご返信をいただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
比較的親しい間柄、LINEで送る場合
突然の連絡、失礼します。
鈴木△△です。
○○さんが◯月◯日に亡くなられたと、先日ご家族からご連絡をいただきました。
ご葬儀は◯月◯日(土)の◯時から、○○斎場で行われる予定です。
私もまだ信じられない気持ちですが、よかったら一緒にお見送りできればと思っています。
都合が合えば教えてもらえると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
葬儀の後、メールでお知らせする場合(要件名)
件名:○○様ご逝去のご報告
平素よりお世話になっております。
山田です。
誠に残念なお知らせではございますが、○○様が◯月◯日、永眠されました。
故人様のご遺志により、ご葬儀は近親者のみで執り行われました。
ご遺族の了解を得まして、ここにご報告申し上げます。
親しくしていた方に先立たれる事は、言葉では言い表せないほどの悲しみを伴います。しかしながら、きちんとした対応を行うことで心の区切りを付けることができます。訃報を受けた後の対応は、ご遺族のお考え優先で行動し、失礼の無い対応を心掛けるようにしましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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