
公開日2025/12/26|最終更新日2025/12/26
昭和中期頃までは、ほとんどのご家庭で自宅葬を行うのが主流とされてきました。しかしながら、現代では住宅事情の変化に伴い、葬儀社へ依頼し斎場を借りて故人様を送り出す形が一般的です。そのような中でも、最期は故人様を自宅から送り出してあげたいと考える方もいらっしゃいます。
そこで当記事では、現代社会において、ご自宅を使用し家族葬を執り行うことは可能なのか、また、ご自宅でご葬儀を行うメリットや費用相場も合わせてご紹介します。
ご自宅での家族葬は基本的に可能です。地域性や条件の合わないマンションなど一部の例外を除けば、ご自宅でご葬儀を執り行えます。
なお、家族葬とは、ご遺族と故人様と懇意にしていた方のみの少人数に参列者を限定させた、小規模なご葬儀のことです。
近年、斎場やセレモニーホールを借りて、家族葬を執り行う家庭が一般的です。一方で、様々な理由により ご自宅で最期の時を過ごしたいと考えるご家族もいるため、多くの葬儀社でご自宅の家族葬に対応できるよう、メニューが整えられているようです。
「自宅で家族葬がしたい」とのご依頼は、葬儀社へ相談することが可能です。
近年では、自宅でご葬儀をしたいとの希望が多くなっています。その理由の一つとして挙げられるのが、新型コロナウイルス感染症です。自宅で行うご葬儀ならば感染症の対策にもなりますし、家族葬なら会場より狭い自宅でも問題ないでしょう。
そのニーズに従って、多くの葬儀社では自宅でのご葬儀を受け付けはじめました。
ここからは、近年においてご自宅を使用し家族葬を行う際のメリットをご案内していきます。
近年では、故人様の考えで「葬儀は自宅から送り出してもらう形にしてほしい」といったご希望を、エンディングノートなどに遺されることが増えています。また元気な頃から「自宅で最期の時を迎えたい」と希望されている方もいるでしょう。
病院や施設で最期を迎える方も多い中、慣れ親しんだ家で家族に囲まれながらお別れの時を過ごせるという約束は、ご本人にとって大きな安心感に繋がりますし、ご家族にとっても、誰に気をつかうことなく故人様とゆっくりお別れができるメリットが生まれます。
お借りした会場でお通夜を行う場合は、会場が自由に使える時間を常に気にしていなければなりません。一方、故人様がずっとご自宅にいるのならば、翌日の告別式まで時間の制約はなく、長く故人様に寄り添うことができるのです。
ご自宅でご葬儀を執り行う場合、参列者がご親戚や親しかった方だけならば、迷うことなく現地へ辿り着けます。そのため、親しい方々が集まりやすく、歳を重ねた参列者のご負担も軽減できるでしょう。
ご自宅ならば、斎場やセレモニーホールの利用料金が発生しません。また、場合によってはお料理も省略できるので、そのぶんご遺族の費用負担を減らせます。
ここからは、ご自宅で家族葬を営むに当たっての注意点を挙げていきます。
ご自宅でご葬儀を行うには、祭壇やご遺体安置のスペース、そして僧侶や数人のスタッフが入れるだけの広さが求められますし、マンションなどの集合住宅ならば規約を確認する必要が出てきます。なお、家族葬を行う場合は、最低でも6畳分のスペースが必要とされています。
また、マンション・アパートの集合住宅の場合、「自宅葬」が、規約で禁止事項に挙げられているケースがあります。また、棺の搬入・搬出で廊下が曲がりきれるか、エレベーターに棺が入りきるかなどの制約が掛かり、物理的に自宅でご葬儀が行えないという不都合が出る場合もあるのです。
自宅葬をお考えの場合は、マンションの規約や家のスペース、廊下、階段、エレベーターなどの大きさを確認しておくと良いでしょう。
自宅でご葬儀を行うためには、ある程度のスペースを確保しておくなどの仕度をする必要があります。棺の場所を確保するためにテーブルや大型家具などの家財道具を動かす、僧侶や参列者へ失礼の無いよう清掃を行う、お茶や茶菓子、食事の用意を行うなどの準備のことです。
自宅でご葬儀を行うとなれば、人の出入りも頻繁になります。また、棺の出し入れ等で少しのあいだ路上駐車する時間も出るはずです。
ご葬儀当日は、ご近所にご迷惑を掛けてしまう可能性があります。そのため、あらかじめ近隣の方へ自宅でご葬儀を執り行う旨をお伝えしておきましょう。また、当日お車で参列者が来る場合は、近くの駐車場を借りておくとトラブルにつながりにくくなります。
無事にご葬儀が済んだ後は、再度近隣の方へご挨拶に伺いましょう。無事にご葬儀を終えることができた件とお礼、続いて人や車の出入りが多くご迷惑を掛けた件をお詫びします。なお、常温で日持ちするお菓子(相場は2,000~3,000円)を持参すれば、より丁寧になるでしょう。
ご自宅でのご葬儀は、ご葬儀の進行だけではなく、参列者へのおもてなしも欠かせません。自宅での接待は、故人様の代わりに参列者の方々をお迎えするという重要な意味が込められています。では、どのような対応が求められるのでしょうか。
1.参列者との挨拶を交わす際にお悔やみを頂いたら、以下の言葉で静かにお返事しましょう。
「ありがとうございます」「恐れ入ります」「生前は故人が大変お世話になりました」
2.香典や供花、お供え物を受け取った際は、「お心遣い痛み入ります」などの言葉を添えると丁寧になります。
3.参列者を控え室にご案内します。
4.僧侶が到着されたらご挨拶を行います。
「本日はお越しくださり有り難うございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
上記のような言葉を添えて、御布施、お車代、食事にお呼びしない場合は御膳料をお渡ししましょう。
5.一連の儀式が終了したら、参列者へ食事を振る舞います。
6.参列者へ、会葬礼状や返礼品をお渡しします。
マンションやアパートの集合住宅では、自宅でご葬儀すること自体を、そもそも禁止している場合があります。ご家族の中に自宅葬を希望されている方がいる場合は、自宅葬が行えるかどうか物件の規約や地域の条件をよく確認しておきましょう。
ご自宅で家族葬を行う場合の費用相場ですが、葬儀社にプラン付きでお願いする場合は約400,000~1,000,000円程度です。
また、斎場やセレモニーホールで家族葬を行った場合の相場は約600,000~1,500,000 円です。
ただし、自宅をご葬儀の会場とした場合、棺、祭壇、葬儀の備品、返礼品、火葬場を別途手配する必要が出てくる場合があるため、斎場を借りるより高く付く可能性がある旨も視野に入れましょう。
斎場やセレモニーホールよりも、住み慣れた場所で故人様と最期のひとときを過ごしたいと考えるならば、実績の多い葬儀社や口コミの良い業者など、2~3社で見積もりをとってみると良いでしょう。
ご葬儀は、故人様との最期のお別れの場です。後悔の残らない、思い出深いご葬儀が執り行えますよう、当記事をお役立て頂ければ幸いです。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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最終更新日2025/12/26
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最終更新日2025/12/12