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2020-05-01

香典を郵送する際のマナー。郵送するタイミングや同封する手紙の書き方

ご葬儀に参列する際は、香典を持参するのが一般的です。しかし、急な訃報を受け、どうしてもご葬儀に参列できないことがあると思います。こういう時に、香典を郵送しても失礼にあたらないのでしょうか。また、香典を郵送する際の決まりやマナーがあるのでしょうか。

そこで今回は、香典を郵送する際の決まり事やマナー、香典を郵送する際に同封するお悔やみの手紙の書き方のポイントなどについてご紹介します。

香典を郵送してもいいの?

そもそも香典は、郵送してもよいものなのでしょうか。
香典とは、お花やお香、お米などの代わりとして故人様にお供えするのであり、お通夜式やご葬儀・告別式に参列し、受付を通してご遺族に渡します。しかし、遠方であったり仕事の都合などでやむを得ず参列できないもあります。その際は、香典を郵送しご遺族に弔意を示すことに問題ありません。

郵送方法の決まり事と郵送するタイミング

香典は郵送することはできますが、必ず「現金書留」で郵送します。普通郵便や宅配便などで送ることは郵便法第17条で禁止されているため、香典を贈る際は郵便局の現金書留専用封筒で郵送しましょう。

お通夜式やご葬儀・告別式まで時間がある場合は、ご葬儀会場「気付」で郵送するとよいでしょう。ただし、会場によっては郵送された香典の受取に対応していないこともありますので、事前の確認が必要です。

なお、お通夜式やご葬儀・告別式までにあまり時間がない場合は、喪主のご自宅に郵送するようにしましょう。ご葬儀後の2~3日後を目安に送るとよいでしょう。

不祝儀袋は同封するの?

香典を郵送する際は、現金をそのまま現金書留封筒に入れるのではなく、「不祝儀袋に入れて」から郵送します。現金書留専用封筒は、のし袋が入るサイズになっています。

香典に入れる現金は、切れていたり折れていたりなど痛みがひどいお札を入れないようにしましょう。新札を使用する場合は、故人様がお亡くなりになることを予想して準備していたと思われないよう、真ん中で二つ折りしてから入れるのが無難です。

使用する不祝儀袋は?

使用する不祝儀袋は、故人様の宗教に合わせたものを選ぶのがマナーとなります。蓮の花が印刷された不祝儀袋は仏式、無地の熨斗袋(のしぶくろ)に双銀や白黒の水引が掛かってい不祝儀袋は神式、十字架やユリの花が描かれた不祝儀袋はキリスト教式になりますので注意しましょう。故人様の宗教が分からない場合は、水引は双銀もしくは白黒の結びきりで白無地の物を選びましょう。

表書きも、故人様の宗旨に合わせて「御霊前」「御仏前」「玉串料」「御花料」などとします。

宗教宗旨によって使用すべき不祝儀袋や香典袋の表書きについては以下の記事で詳しく紹介しておりますので、関心のある方はぜひご参照ください。
不祝儀袋の「御霊前」と「御仏前」って何が違うの?
香典袋の正しい書き方をご紹介!


お悔やみの手紙の書く際のポイント

香典を郵送する際には、お悔やみの手紙を入れたほうがより丁寧な印象になるので、できれば入れたほうがよいでしょう。

お悔やみの手紙を書く際のポイントを以下にまとめましたので、ご参照ください。

時候の挨拶などの手紙の前文は必要ない

一般的に手紙を書く際は、拝啓のような「頭語」や季節に即した「時候の挨拶」などを書きますが、お悔やみの手紙の場合はそうした前書きは必要ありません。すぐに本題から入るようにしましょう。

故人様を悼む気持ちやご遺族を慰める言葉を書く

お悔やみの手紙は故人様が亡くなったことに対する弔意を示すものです。そのため、こと改めて悲しみを強調するのではなく、ご遺族を気遣う言葉を多く書くようにしましょう。

ご葬儀に参列できない旨を詫びる言葉を書く

お悔やみはご遺族に直接お伝えするのが正しい方法であり、あくまで手紙は略式になります。そのため、ご葬儀に参列できない理由と共にお詫びを述べましょう。

薄墨を使って書く

お悔やみの手紙は、「涙が零れ落ちて墨が薄くなってしまった」という意味があるため、原則薄い墨で書きます。ただし、現在は弔事用の薄墨の筆ペンも市販されていますので、薄墨がない場合は弔事用の薄墨の筆ペンを使用しても問題ありません。しかし、ボールペンや鉛筆書きは失礼に当たるため、使わないようにしましょう。

「再び」「たびたび」「迷う」などの「忌み言葉」は使用しない

忌み言葉は、「重ね言葉」や「死に対する直接的な言葉」を指し、不幸を繰り返す、重なるといったことを連想させてしまうため使用しないようにします。

【重ねことば】
重ね重ね(かさねがさね)/益々(ますます)/度々(たびたび)/重々(じゅうじゅう)/次々(つぎつぎ)/再三(さいさん)/いよいよ/くれぐれも/かえすがえす など

【繰り返しが連想されることば】
続く/引き続き/再び/再々/次に/なお/また/追って/追いかける など

【直接的な表現】
死亡/逝去/死ぬ/生きる/存命中/自殺 など

【不吉な表現】
浮かばれない/大変なことになる/消える など

【宗教・宗派で使っていけない言葉は避ける】
・神式やキリスト教式の場合……成仏/供養/往生などの仏式の表現
・浄土真宗の場合……霊前/冥福など

その他にも、「手紙を入れる封筒は白無地で、二重になっていないものを選ぶ」「便せんは白い縦書き用を使用するのが望ましい」など、手紙の仕様にも注意すべき点があります。

香典を郵送する際のお悔やみの手紙の例文

ご葬儀に参列できなかった場合

このたびは、思いがけないことで、お悔やみ申し上げます。
突然のことで言葉がございません。お力落としのことと存じますが、どうぞ気持ちを強くお持ちになり、くれぐれもご自愛くださいませ。

本来であれば、すぐにでもお伺いするところではございますが、遠方のためかなわないことをどうかお許しください。

心ばかりのものを同封いたしましたので、御霊前にお供えいただければと存じます。

ご葬儀後に訃報を知った場合

このたびは、ご母堂様の訃報を受け、驚きと悲しみを深くしております。

かねてよりご療養中とは存じておりましたが、ご弔問にもお伺いせず申し訳ございませんでした。

遅ればせながらご母堂様のご冥福をお祈りしたいと思います。

同封のものは心ばかりのものですが、ご母堂様のお好きだったものを御霊前にお供えいただければと存じます。

まとめ

急な訃報に接し、お仕事の都合や身体の具合が思わしくないなどの理由でどうしてもご葬儀に参列できないことがあると思います。そのような場合は、香典を郵送して弔意を表しても問題ありません。失礼のないように郵送方法や郵送する際のマナーに注意して、お悔やみの気持ちを伝えましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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