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2021-04-02

意外と知らない墓地と霊園の違い。それぞれの特徴とお墓を建てるまでの流れ

「墓地」「霊園」「墓所」などの言葉を聞けば、たいていの方はお墓のことだと分かると思いますが、墓地や霊園、墓所の違いはなんなのか聞かれた場合、細かくは分からないという方も少なくないと思います。仏事に関しては分かりにくいものが多いのも事実。しかし、意味が分からないと勘違いのもとになってしまうことも考えられます。

そこで今回は、墓地と霊園の違いや墓地・霊園探しからお墓を建てるまでの流れなどについてご紹介します。

墓地・霊園それぞれの意味

墓地(寺院墓地)とは?

墓地については、「墓地、埋葬などに関する法律(通称:墓地埋葬法)」で定められており、以下のように規定されています。

第2条
5 この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域をいう。

なお、墳墓とは焼骨や死体を納める施設のことを指し、つまるところの「お墓」になります。

また、寺院墓地と霊園墓地の大きな違いは「檀家制度」になります。寺院墓地を購入する場合、その墓地を管理している寺院の檀家にならなければいけないことがあります。檀家になることはお墓を建てる権利を得られるだけではなく、寺院の運営を支える支援者になるということも意味しています。

また、寺院墓地を選択することは誰にでもできることではないという理解しておくとよいでしょう。これは宗旨や宗派に関して厳しい寺院が多く、宗旨や数芳賀異なる場合、檀家になれないこともあるためです。

霊園(霊園墓地)とは?

一方の霊園墓地は、お寺に属していない墓地のことを指します。霊園には大きく分けて、公営霊園と民営霊園があります。公営霊園は都道府県や市町村などの自治体が運営している霊園で、民営霊園は宗教法人や公益法人などが運営する霊園です。

霊園の場合は寺院墓地と異なり、法事・法要の際は司式者の読経の依頼や会場の選択などは比較的自由ですが、それらをすべてご自身で行う必要があります。

なお、墓地とは異なり、霊園は法律上で別途定義はされていません。

墓地・霊園の違いのイメージ
墓地 霊園墓地 公営霊園 墓所(各区画)
民営霊園 墓所(各区画)
寺院墓地 墓所(各区画)

墓地・霊園の種類について

先で取り上げたように、墓地と霊園には「公営墓地」「民営墓地」「寺院墓地」の3種類があり、それぞれ運営形態やサービス内容などによって違いがあります。以下では「公営墓地」「民営墓地」「寺院墓地」それぞれについて簡単ではありますがまとめましたので、ご参照ください。

公営霊園

公営霊園は、都道府県や市町村などの自治体が経営主体となって運営管理までを行います。公的であるために、宗旨や宗派に縛られることもありませんし、公営であるために倒産リスクが非常に低いという点が利用者の安心につながっています。

ただし、公営霊園を利用するにあたってはその自治体に住民票があることが申し込みの条件になっていることが多く、対象の自治体に住民票がなければ必然的に申し込みができないことがあります。

また、仮に申し込みができたとしても、申し込みが公募を上回った際には抽選となってしまため、注意が必要です。

民営霊園

民営霊園は、経営主体が宗教法人や公益法人などで、運営管理は石材店などの民間企業が行います。

広い敷地を有しているほか、民営霊園内の設備が充実していることが多いのが特徴といえます。また、公営霊園と同様に宗旨や宗派が限定されることがほとんどないため、希望するお墓のスタイルを選ぶこともできます。

寺院墓地

寺院墓地は、お寺の境内地(けいだいち;境内に属する土地)にあるお墓を指します。寺院墓地の経営主体と運営管理は共にお寺が行っています。手厚い供養を受けられるという点が特徴となります。

その反面、お寺の檀家にならなくてはならないことが多く、宗旨・宗派はそのお寺が信仰する宗旨・宗派に限定されるという一面もあります。

墓地・霊園探しからお墓を建てるまでの流れ

墓地・霊園探しからお墓を建てるには全体の流れを押さえておくことが大切です。以下ではその流れをまとめましたので、ご参照ください。

1.宗旨・宗派に合った墓地や霊園を選ぶ

墓地や霊園を選ぶ際は、まずご自身やご家族の宗旨や宗派に合ったところを選びましょう。特定の宗旨・宗派に属されている場合、希望する供養方法が行える墓地・霊園なのかはとても重要です。無宗教の方の場合は宗旨・宗派にこだわらないところを選びます。

先に取り上げたように、墓地・霊園には3つの種類がありますので、いくつか実際に見学してみることをおすすめします。

2.永代使用権(墓所使用契約)を結ぶ

宗旨・宗派に合った墓地もしくは霊園を選んだら、「永代使用権(墓所使用契約)」を結びましょう。お墓を建てる土地は、お寺や霊園から借りることになるため、永代使用料を支払って、墓地管理者と利用希望者の間で契約を結びます。永代使用料を支払って、永代使用権(墓所使用契約)を結ぶことではじめて墓地を利用するための権利を得ることになるのです。

なお、お墓を建てる際の土地を借りる際に支払う費用である永代使用料は、途中で利用を解除しても戻ってこないことを認識しておきましょう。

3.お墓を建てる石材店を選ぶ

次にお墓の建設を頼む石材店を選びましょう。お墓の建設は一般的な費用として100万~300万円程度かかるとされています。そのため、複数の石材店から相見積りをとるようにして、プラン内容と合わせて比べて選びましょう。

ただし、費用が安ければよいということではありません。石材の知識が豊富な石材店を見極めて選ぶようにしましょう。他にも、オリジナルのデザインで墓石を希望するようであれば、その石材店で対応ができるかどうかも確認しましょう。

4.墓石を発注する

石材店を決めたら、墓石の具体的なデザインを固めていきます。墓地や霊園によっては墓石の大きさや形が決まっていることがありますので、規約を忘れずに確認しましょう。

墓石のデザインが決まったら、石材店に正式に墓石の発注をします。契約の際に手付金として契約金額の50%を支払うなど一部代金を先払いし、工事が完了したら残りを支払うことが一般的ですが、それ以外の場合もありますので、契約書の内容をよく確認しましょう。

5.工事

お墓を建てるには区画の基礎工事や墓石の切り出し、設置などでおおよそ2~3カ月程度かかります。お墓の建設後には注文通りに仕上がっているか、ひび割れや汚れなどがないかを確認します。

6.ご遺骨をお墓に納骨する

仏教の場合、ご遺骨をお墓に納骨する前には司式者に読経をあげていただき、開眼供養を執り行います。開眼供養を執り行うことで、墓石が「モノ」が「参拝対象」となります。

まとめ

墓地や霊園は普段の生活からはかけ離れているために、イメージがしづらいのも事実です。しかし、知識を深めておくことでご自身やご家族に合った墓地や霊園を選ぶことができます。希望するエリアや条件がある方は一度チェックすることをおすすめします。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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