
公開日2021/07/02|最終更新日2021/07/02
納骨式は、火葬後のご遺骨をお墓や納骨堂に納める儀式になります。納骨式に参列することになった場合、香典を持参する必要はあるのでしょうか。納骨式は参列する方の人数が少なく、故人様と近しい関係の方々だけで執り行われるため、失礼がないようにしたいものです。
そこで今回は、納骨式の香典に関するマナーや注意点などについてご紹介します。
香典は不祝儀袋に現金を納めて、お通夜式やご葬儀・告別式、法事・法要の際にお線香やお花の代わりに御霊前(御仏前)にお供えするものです。ご葬儀や法事・法要はほとんどの場合、ご遺族にとっては突然の出費になります。そのため、香典としてお供えされた現金は、実際にはご遺族が故人様を供養されるために使用されます。
香典についてはお通夜式やご葬儀・告別式に持参するのは必須ですが、納骨式に参列する場合は香典が必要なのでしょうか。
結論から申し上げますと、参列者が故人様と近しい関係の方である納骨式であっても香典は必要になります。ただし、納骨式の場合には「法要も合わせて執り行うのか」「納骨式のみを執り行うのか」によって香典の額が異なってきますので注意しましょう。以下の項で、「法要も合わせて執り行う場合」と「納骨式のみを執り行う場合」のそれぞれについてまとめましたので見ていきましょう。
最近では、四十九日法要に合わせて納骨式を執り行うことが増えてきました。この場合、四十九日法要として香典を持参することになります。四十九日法要に参列する場合に持参する香典は、お通夜式やご葬儀・告別式の際の金額よりも少なめにするのが一般的です。
年齢や故人様との関係によって金額の相場は異なりますが、喪主でない限り両親や兄弟姉妹であっても香典は持参すると覚えておくとよいでしょう。
なお、香典の相場が最も高いとされているのが実の両親・義理の両親になります。兄弟姉妹は実の両親・義理の両親の次に香典の相場が高くなっており、それに続いて祖父母や伯父・伯母、その他のご親族と続きます。
四十九日法要に合わせて納骨式を執り行う場合、香典が必要になることは分かりましたが、納骨式のみが執り行われる場合はどうなのでしょうか。
実は、納骨式も司式者に読経をあげていただく法要の1つになります。そのため、お布施が必要になるほか、納骨に際して卒塔婆代なども必要な場合もあります。また、納骨式後に会食をすることもあるため、何かと経済的負担がご遺族にかかります。香典はご遺族の大きな助けとなりますので、納骨式のみ執り行われる場合であっても持参するようにしましょう。
納骨式のみ執り行われる場合の香典の相場については、通常の法事・法要と同程度を目安としましょう。ただし、納骨式後に会食がある場合には、倍程度の金額を納めるとよいでしょう。
納骨式は参列者の数が少なく故人様の近い関係の方のみが参列されるため、マナーを簡単に捉えている方もいらっしゃいます。しかし、実際は少人数・小規模であるからこそ、参列者のマナーが問われてきます。特に、香典は今後の付き合いにも影響が出てしまう可能性がありますので、失礼のないようにしましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
献体(けんたい)とは、医学の発展に貢献するため、死後に自らの体を提供することです。自分の死後、火葬されるだけで終わるのではなく、最期まで社会に役立ちたいと考える方も少なくありません。しかし、献体は誰でもできるわけではなく、一定の条件や手続きが必要です。 そこで今回は、献体の意味や手続き方法、献体された方のご葬儀、献体のリスクなどについて解説します。
最終更新日2025/11/28
近年では、歳を重ねお墓参りが難しくなった方やお墓を管理する子孫がいないといったさまざまな理由で、お墓の永代供養を考える方が増えています。永代供養とは、霊園や寺院が長期にわたり、ご遺骨を管理し供養してくれる契約のことです。 今回は、永代供養とは具体的にどのようなものなのか、また永代供養のさまざまな形や参拝方法、マナーについてもご案内します。
最終更新日2025/11/21
近年多様化している埋葬法のひとつに「プレート葬」があります。プレート葬は比較的新しい埋葬法のため現段階において広く認知されてはいませんが、墓石よりも安価で宗教的な自由度もあることから、注目度が高まりつつあります。 そこで本記事ではプレート葬とは何か、そしてメリットやデメリットについても詳しく解説します。
最終更新日2025/11/14