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2025-05-09

三回忌に香典は必要?金額相場や、表書きの書き方を分かりやすく解説します

三回忌とは、故人様が亡くなってから二年目に行われる年忌法要です。近年では冠婚葬祭の簡素化が進んでいる傾向にあり、三回忌を行わないご家庭やご家族だけで行うご家庭も増えました。

いざ三回忌の参列となった場合、香典の相場や書き方、渡し方に悩むこともあるでしょう。そこで当記事では、三回忌の香典にまつわる一般的なルールについて、解説いたします。

三回忌に香典は必要?

三回忌を含め、年忌法要へ参列する際には、香典を用意するのが一般的なマナーです。香典とは、仏式のご葬儀や法要の際、参列者が故人様に捧げるお香や供花の代わりとして、ご遺族にお渡しする金銭です。

喪主の扶養家族や未成年の学生である場合、香典を包む必要はありません。ただし、ご家族同士でも別世帯でご家庭を持っていたり、就業されていたりする方は、香典を用意しましょう。なお、喪主が香典を辞退している場合は、香典は不要です。

そもそも三回忌とは

三回忌とは、故人様が亡くなってから二年目の祥月命日(しょうつきめいにち)に行われる法要のことです。祥月命日とは、毎年やってくる故人様が亡くなった日のことです。

三回忌では、故人様が亡くなってから三年目に執り行うものだと勘違いしてしまいそうになりますが、仏教では故人様が亡くなった命日を一年目と数えるので、一年後の一周忌法要が二年目にあたります。そして、一周忌の翌年が三年目と数えられ、三回忌法要を執り行います。

三回忌の香典の金額相場

三回忌における香典の一般的な金額相場は、故人様との関係性や会食の有無によって変化します。一般的な金額は、以下の通りです。

【三回忌香典 金額相場】
関係性 法要のみ 会食あり
一親等~二親等 ・一人で参列10,000~30,000円
・夫婦で参列20,000~50,000円
・一人で参列20,000~50,000円
・夫婦で参列30,000~60,000円
三親等以降 ・一人で参列5,000~20,000円
・夫婦で参列10,000~30,000円
・一人で参列10,000~30,000円
・夫婦で参列30,000~50,000円
友人、知人 ・一人で参列3,000~20,000円
・夫婦で参列5,000~30,000円
・一人で参列10,000~30,000円
・夫婦で参列30,000~50,000円

一親等…両親、義両親、子ども(連れ子、養子を含む)

二親等…兄弟姉妹、配偶者の兄弟姉妹、祖父母、孫

三親等…叔父、叔母、伯父、伯母、甥姪、曾(そう)祖父母、曾(ひ)孫

また、お金の入れ方にも工夫が必要です。「二で割りきれる数字は縁起が良くない」と考えられているため、どうしても20,000円を包みたい場合は、10,000札一枚と、5,000円札二枚を入れます。四(死)、九(苦)に関わる数字(忌み数)も、縁起が悪いとされているため避けましょう。

三回忌の香典袋の書き方

三回忌に持っていく香典袋の表書きは、「御佛前(御仏前)」または「御香典」です。浄土真宗以外の宗派の場合、故人様は四十九日の前日まで「御霊」の状態なので「御霊前」を使います。四十九日以降は仏様になると考えられているため、「ご佛前(御仏前)」の香典をお渡しします。

表書きは筆と墨、もしくは筆ペンを使用しましょう。三回忌では、故人様が亡くなってから時間が経っており、急な死による悼みを墨の濃さで伝える必要がなくなります。そのため、香典の表書きは濃墨で記載して問題ありません。

表書き(外袋)の書き方

香典の表書きは、水引の上に「御仏前」「御佛前」「御香典」「御香料」いずれかの記載があるものを選びましょう。何も記載のない袋には、水引の上部中央に楷書体(かいしょたい)で記載します。

中袋のない香典袋の場合は、裏側の左下に住所と金額も記載します。住所は通常の漢字で、金額は旧漢数字を用いましょう。

名前(外袋)の書き方

水引の下部中央には、ご自身のフルネームを上部と同じく楷書体で記載します。ご夫婦で一緒に包む場合は、中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前を記載するのが一般的です。

金額(中袋)の書き方

不祝儀袋には、中袋のあるものとないものがあります。中袋とは、お金を入れる封筒のことです。

中袋表書きの数字は旧漢数字を使用し、楷書体(かいしょたい)の縦書きで記載しましょう。欄が印刷されている場合は、枠に従って記載します。旧漢数字の書き方は、以下の表をご参照ください。

金額 旧漢数字 金額 旧漢数字
3,000円 金参仟圓 5,000円 金伍仟圓
10,000円 金壱萬圓 20,000円 金弐萬圓
30,000円 金参萬圓 50,000円 金伍萬圓
70,000円 金漆萬圓 100,000円 金拾萬圓

20,000円を包む場合は、お札の枚数が偶数にならないよう、10,000円札一枚、5,000円札二枚を入れます。

住所(中袋)の書き方

中袋の裏面には郵便番号、住所、氏名を縦書きで記載します。メーカーによって記入枠が印刷されている場合は、その枠に従って記載しましょう。

三回忌の香典の包み方

ここからは、三回忌でお渡しする香典の包み方について解説していきます。

不祝儀袋は金額に見合ったものを選ぶ

香典袋にはさまざまな種類がありますが、金額に見合ったものを選ぶようにしましょう。金額別の不祝儀袋の選び方は、以下の通りです。

・3,000~5,000円…水引が印刷された袋

・10,000~30,000円…白黒、藍銀、黄白いずれかの水引がかけられた袋

・30,000~50,000円:双銀の水引がかけられた袋

・50,000円以上:大判、かつ双銀の水引がかけられた袋

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新札は避ける

三回忌は、故人様を偲び供養する法要ですので、新札は避けましょう。折り目が真ん中についており、汚くないものを用意します、不祝儀袋にお札を入れる際は、肖像画が裏面の下側を向くように入れます。

袱紗に包み持参する

香典は香典袋に入れ、袱紗(ふくさ)に包んでから持参します。袱紗とは、香典袋や水引を包む風呂敷のようなものです。袱紗は、無彩色の無地が基本ですが、濃い紫の無地であれば慶事にも使用できます。

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三回忌の香典の渡し方

三回忌の会場に到着したら、受付で袱紗を開き、中から香典袋を取り出します。その後一礼し、「本日はお招きいただきありがとうございます。御仏前にお供えください」とお伝えし、相手の方に向けてお渡しましょう。

ご自宅で法要を行う場合は、受付がない可能性もあります。その場合、香典は施主の方に直接お渡しましょう。お渡しする際にかける言葉は、会場で三回忌を行うときと同じで問題ありません。

まとめ

三回忌の香典は、原則的にお渡しする必要があります。ただし、ご遺族によっては参列者の方に負担がかからないようにするため、または香典返しの手間を省くためなど、さまざまな事情で香典を辞退することもあります。そのような場合は、ご遺族のご意向に従いましょう。

香典を包む場合、地域や宗派によって、金額相場が異なる可能性もあります。不安な場合は、周囲の詳しい方に相談してみましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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