2019-08-09
菩提寺とは、先祖代々のお墓があり、その菩提を弔うお寺のことをいいます。
近年、都市部に人口が集中することにより、菩提寺は地方にあるものの故人様を含めご家族の多くが都市部で生活をしているということは珍しいことではありません。
菩提寺が遠くにある場合、葬儀はどのようにすればよいのでしょうか?
また、近年、お寺との関係が希薄化してしまい、菩提寺がわからなくなってしまったり、そもそも無い場合もあるでしょう。
今回は、「菩提寺が遠い」、「菩提寺がわからない」、「菩提寺が無い」とき、どうしたらよいのかについて説明します。
大切なご家族が亡くなった時、菩提寺に連絡をします。セレモニーにお電話を頂いた場合も菩提寺に連絡するよう、お願いしております。僧侶の予定の確認と戒名などのご相談をして下さい。
菩提寺が近くにある場合は、その寺院もしくは葬儀式場に僧侶に来ていただき、宗派に従いご葬儀を執り行います。
菩提寺が遠方にある場合でも、大切なご家族が亡くなったときは必ず連絡します。遠方なので、僧侶は来てくれないだろうと勝手な判断で近くのお寺に葬儀を頼むと、納骨を断られるなどのトラブルになることがあります。
菩提寺へは、次のようなことを確認します。
菩提寺の僧侶に来ていただけるのかを尋ねます。来ていただける場合は、遠方から来ていただく僧侶のために、交通機関や宿泊施設の手配は忘れずにします。そして、交通費や宿泊費はご遺族側で負担します。
まずは、菩提寺と同じ宗派で近いお寺をご紹介していただけるかを尋ねます。ご紹介していただいた場合には、そのご紹介先の意向に添うようにご葬儀を行うようにしましょう。
ご紹介が難しかった場合は、葬儀会社の担当者へ相談しましょう。
菩提寺の許可を得て、セレモニーでは『寺院紹介システム』をご案内しておりますので、ご安心ください。
ご葬家に安心して葬儀を執り行っていただけるよう、首都圏に寺院を構えるご僧侶の理解と協力のもとご紹介させていただいております。
特に都市部においては、地域のつながりが薄くなる傾向があり、自分の家の菩提寺を知らないということも実際にあります。
では、菩提寺がわからない場合は、どうしたらよいのでしょうか?
セレモニーでは、故人様の兄弟姉妹などのご親族に聞いてみることをお願いしています。故人様のご家族だけでなく、ご親族の方も菩提寺が同じということも多くあるため、最初に確認するとよいでしょう。
仏壇をお持ちの方であれば、そこに飾ってあるご本尊様などから宗派がわかります。また、ご先祖様の戒名がわかれば、戒名にどのような漢字が使われているかによって宗派がわかります。少し時間はかかりますが、仏壇もしくは戒名から判明した宗派のお寺に問い合わせる方法もあります。
※それでも、分からない場合は、次の項目に記述した【菩提寺を持っていない場合】を参照してください。
葬儀会社に希望の宗派を知らせて、紹介してもらうことになります。
そして、紹介された僧侶から戒名をいただいたり、読経をしてもらうことになります。
もしもの時は突然おとずれます。慌てない為にも、事前に知っておけば、良かったと思うことは多くあります。菩提寺を知っておくこともその一つだと思います。
知らない方は一度、調べてみてはいかがでしょうか?
セレモニーでは、ご葬儀の際、菩提寺がなく、お困りの方に「寺院紹介システム」をご案内しております。ご相談はお気軽にどうぞ。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
大切な方が亡くなった時「もっと話したいことが沢山あった」「伝えたいことがあった」などと、悲しみの中で思うこともあることでしょう。実は副葬品という形で、ご遺体と共にお手紙を入れることができます。そこで、思いの丈を手紙にして、故人様にお供えしても良いかもしれません。 今回は、故人様へ送る最後のメッセージの書き方について、例文と共に解説していきます。
七回忌とは、故人様が亡くなった命日から6年目に行われる法要です。七回忌の案内状が届いた場合、香典の有無や相場について悩むことがあるかもしれません。そこで当記事では、七回忌の意味や香典費用の相場、香典袋の書き方、渡し方などを解説いたします。
お通夜やご葬儀に参列した際、一連の儀式が終わった後に食事が振る舞われますが、その時にはお酒も用意されます。お酒はお祝いのイメージが強いかもしれませんが、悲しみの場でいただくお酒にも大切な意味が込められているのです。当記事では、ご葬儀でお酒が出される理由、参列者がお渡しする際のマナーについて解説いたします。