
公開日2019/06/10|最終更新日2019/06/10
ご葬儀は日常的にあるものではありません。だからこそ、お通夜と告別式という言葉を聞いてもきちんと理解している方は少なくないのではないでしょうか。
今回はお通夜と告別式にどのような違いがあるのかをお伝えしたいと思います。
まず、ご葬儀とは一般的に二日間にわたって行う故人様とのお別れの儀式のことをいいます。一日目に行う儀式をお通夜といい、二日目に行う儀式をご葬儀・告別式といいます。
本来、お通夜は家族、親族、友人など、故人様と親しかった人たちが別れを惜しみ、最期の夜を過ごす儀式でした。邪霊が入ってくるのを防ぐため、線香やろうそくの火を絶やさずに夜通しで見守っていたことから、お通夜と呼ばれていたのですが、時代の変化とともに、仕事関係の方やご近所の方も参列するようになっています。
また、自宅ではなく葬儀式場などでお通夜を執り行うことが増え、防災上の理由から火を灯したままにできなくなり、現在では夜のうちに散会する形式の通夜(半通夜)が増えています。葬儀社によっては遺族控室がご用意されておらず、仮眠ができる場所がないこと、または仮眠をとる場所が綺麗ではないということも要因の一つであると考えられています。
お通夜の流れは地域や宗旨宗派によって違いもあります。
一般的にはご親族はお通夜が始まる1時間ほど前を目安に集まり、弔問客や僧侶に先駆けて葬儀式場に入ります。儀式がはじまり僧侶の読経、焼香が行われた後、僧侶の法話という流れが一般的です。僧侶が退場したら、喪主から参列者に挨拶をし、通夜振る舞いの席へ案内があります。
通夜振る舞いは僧侶や参列者にお礼の気持ちを込めておもてなしするとともに、故人様を偲ぶ目的でもあります。通夜振る舞いではお料理やお飲み物が用意されていますが、お通夜の本来の意味を考慮し、あまり長居しないようにすることがマナーとなっています。
開式の時間は一般的に18時~19時が主流となっており、規模にもよりますが、儀式は一時間程になります。通夜振る舞いも1時間~1時間半が一般的となっていますので、閉式まで2時間~2時間半と考えられています。
現在では葬儀・告別式として区別がなく、一連の流れで行われるのが一般的となっています。
しかし、本来は葬儀式と告別式のふたつの儀式からなります。
葬儀式は故人様のご冥福を祈り、ご家族やご親族などの近親者が行う宗教的な儀式であるのに対し、告別式は会社関係者、友人、知人、近所の方など故人様と親交あった方が、最期の別れを告げる儀式となります。
本来であれば、葬儀式と告別式を別々に行うことが正式ですが、近年では両方の儀式を合わせて執り行うのが一般的になっており、二つの儀式を合わせて告別式と呼ぶようになってきています。
ご葬儀に参列され経験がない方は、お通夜と告別式のどちらに参加すべきなのか迷う人も多いかもしれません。もしくは迷った経験がある方が多いのではないでしょうか。
お通夜は故人様と親交の深かった方々がお別れを偲ぶ場であり、一般の弔問客は告別式に参加して故人様に別れを告げるというのが本来の在り方でした。
しかし、ご葬儀も時代の流れによって変化しており、一般の弔問客は仕事などの都合から日中に行われる告別式ではなく、夕方以降に執り行われるお通夜に参列する方が増えています。
本来であれば、故人様と親しい間柄の方はお通夜と告別式に参加します。会社関係者、友人、知人、近所の方などは告別式に参列することが望ましいのですが、日中の都合はつかない場合にはお通夜に参列してもかまいません。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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