
公開日2019/10/25|最終更新日2019/10/25
通夜式が終了した後、ご遺族から食事や飲み物を振る舞われます。これを、「通夜振る舞い」といいます。この通夜振る舞いには、どのような意味があるのでしょうか。また、「通夜振る舞い」には参加したほうがいいのか、参加しなくてもいいのか、参加した際のマナーにはどういったことがあるのかなどが気になるところだと思います。
そこで今回は、通夜振る舞いの意味や参加する際のマナーなどについてご紹介します。
通夜振る舞いとは、ご遺族が通夜式の後に食事や飲み物を振る舞い、参列者をもてなすことをいいます。通夜式への弔問のお礼のための場、思い出を語り合って故人様を偲ぶための場として設けられます。また、故人様と一緒にする最期の食事という意味もあります。
通夜振る舞いへの参加は強制ではありません。しかし、この席で出された食事に手を付けることが故人様の供養につながりますので、ご遺族から声を掛けられた際は断らずに参加するようにしましょう。
やむを得ない事情で参加できない時は、その旨をご遺族や世話役の方にお声掛けしてから、静かに退席するようにします。
通夜振る舞いの席は、故人様への供養と共に、ご遺族が参列者への感謝の気持ちを表す場であり、宴会ではありません。故人様を偲んで思い出を語る場ですので、節度ある振る舞いをしましょう。
また、通夜振る舞いの席でも、ご遺族は多くの参列者に気を配り大変お疲れになっています。いくらご遺族がもてなす側とはいえ大切な人を亡くされているのですから、長く話し込んだりしない、故人様に関係のない話をしないなどの気遣いが大切です。
以下に、通夜振る舞いでしてはいけない5つのことをまとめましたので、ご参照ください。
ご遺族によっては、故人様の死因について聞かれたくない方もいらっしゃいます。故人様の死因が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、参列者から死因を尋ねるのは大変失礼ですのでやめましょう。
通夜振る舞いの席は、故人様の思い出話などをして偲ぶ場になります。そのため、故人様と関係ない話題は避けましょう。また、仕事関係の方もいらっしゃるかもしれませんが、その場での名刺交換や仕事の話をするのはやめましょう。
故人様との思い出話が弾み、つい大きな声を出したり、大声で笑ってしまうこともあるかもしれません。しかし、大切な方を亡くされたご遺族の気持ちを考えて大声を出したり、大声で笑ったりするのはやめましょう。
一般的に、通夜振る舞いは1時間から2時間程度で行われます。最後まで参加しても問題ありませんが、ご遺族は気丈に参列者をもてなしています。長話などは避け、時間通りに切り上げられるように、会葬者の数などを考慮の上、長居はせず静かに退席するように心掛けましょう。
通夜振る舞いの席では、お酒が用意されることがあります。お酒は、お清めの意味もあるので飲める方はもちろん飲んで問題ありません。しかし、通夜振る舞いの席は宴会ではありませんので、お酒の飲みすぎには注意しましょう。
通夜振る舞いの席は、故人様との思い出を語り合ったりすることで、故人様を供養するしめやかな場になります。ご遺族から参加してくださるように声を掛けられた際は、できるだけ参加するようにしましょう。通夜振る舞いに参加する方はもてなしを受ける側ではありますが、大切な方を亡くされたご遺族の気持ちに配慮することを忘れてはいけません。
ご葬儀に参列する機会は、そう多いことではありません。だからこそ、しっかりマナーを守ることで、ご遺族を思いやり、故人様をしめやかにお見送りしましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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