意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

2020-04-03

ご葬儀中のマスクはマナー違反?体調不良や喪主、妊婦別の注意点

春は花粉症の季節。つらい症状に頭を悩ませていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんな花粉症の人にとってマスクは必需品であり、街中でマスク姿の人を見かけても何も違和感を覚えることはありません。

それでは、お通夜式やご葬儀・告別式においてマスクをして会葬するのはどうでしょうか。弔事の場におけるマスク姿はマナー違反のような気もしますが、かといって体調管理のためのマスクが失礼にあたるとは思えない気もします。

そこで今回は、マスクでご葬儀に会葬するのはマナー違反なのかを解説するとともに、体調不良の場合や喪主、妊婦のマナーや注意点についてご紹介します。

花粉症・体調不良のマスク姿はマナー違反?それとも?

結論から申しますと、花粉症の症状がつらい人や体調不良の人が、マスクを着用してお通夜式やご葬儀・告別式に会葬することはマナー違反にあたりません。

これは、マスクを着用しないことで花粉症や風邪の症状が会葬中に悪化してしまう事態を避けるだけでなく、他の会葬者にうつさないためです。ご葬儀には様々な年代の人が集まります。特に免疫力の低い子どもや高齢者もいらっしゃるご葬儀において、マスクを着用して感染拡大を防ぎ周りに配慮することは大切です。

ただし、あまりに体調が悪い場合は会葬の見合わせも検討しましょう。無理を押すと会葬中に体調が悪化して周囲に心配を掛ける可能性が出てきますし、何より他の会葬者にうつしてしまうことも考えられます。体調不良を押して会葬する時は、ご自分の身体とよく相談して決めましょう。

喪主がマスクを着用する場合


喪主がご葬儀の際に花粉症に悩まされていたり、体調不良で咳やくしゃみなどの症状が出ていたりすることもあるでしょう。喪主はご葬儀の幹事でありいわば最高責任者です。そんな他の会葬者とは立場を画す喪主が、ご葬儀にマスクを着用するのはマナー違反になるのでしょうか。

先述したように、マスクの着用は会葬中の体調の悪化を防ぎ、他の方に病気を移さないよう配慮する側面があることからマナー違反にはなりません。これは喪主に関しても同様です。

ただし、ご葬儀の責任者である喪主のマスク姿は、どうしても違和感を持たれやすいのも確かです。少人数のごく限られたお身内だけのご葬儀ならば、理解も得られやすくそれほどでもありませんが、規模の大きなご葬儀となるとマスクをしている背景がきちんと伝わらずに、違和感を持たれる可能性があります。そのため、咳やくしゃみ、鼻水が特に酷い場合のみマスクを着用して、体調と状況に合わせて臨機応変にご葬儀に臨むようにしましょう。

妊婦がマスクを着用する場合


かつては妊婦がご葬儀に会葬することを避ける傾向がありましたが、昨今では体調が許すならば妊婦の会葬も珍しいことではなくなりました。妊婦はお腹の子や母体を病気やインフルエンザなどから守るためにもマスクが必要ですから、マナー違反になりません。

ただし、ご葬儀は長丁場であり精神的・肉体的にも負担が多いですから、ご自身の体調とよく相談をして無理をしないよう慎重に会葬を検討しましょう。

マスクを外すべきタイミングや注意点


マスクをしてご葬儀に会葬することはマナー違反ではないと述べてきましたが、ご葬儀の場面によってはマスクを外した方が望ましい場合があります。それは、人と人が対面するタイミングです。具体的にどのような場面がそれにあたるのか、以下にまとめましたので、ご参照ください。

お焼香をする際

お焼香をする際は、会葬者とご遺族が対面することになります。この時にマスクを着けたままでお焼香をしてしまうと、マスクで半分顔が隠れた状態で、一体誰がお焼香をしているのかご遺族が分からなくなってしまいます。

そのため、自分のお焼香の順番が近づいてきたらマスクを取り、お焼香が済んでご遺族に再度頭を下げて自席に戻ったら、マスクを着け直すようにしましょう。その際、一時的にマスクをあごの下にずり下げ引っ掛けるようにマスクを外すのはマナー違反です。中途半端に外すのではなく、耳に掛けたゴムを外して、きちんとマスクを取り外してしまうようにします。

受付を担当する際

受付の担当をする際もマスクを外すのがマナーになります。受付は会葬者がご葬儀会場に到着して、はじめに立ち寄りお悔やみの言葉を述べる大切な場所です。マスクを着けたままで受付に立ってしまうと、顔が半分隠れている上に相手に言葉が聞き取りにくく、失礼だと受け取られかねません。

もしも咳や鼻水、くしゃみなどの症状が酷く相手に不快感を与えるほどの状態ならば、エチケットに配慮して受付の担当を他の方に交代してもらいましょう。万が一、交代できる人がいない時には、ご遺族にマスクを着けたままで受付に立ってもよいかを相談し、ご遺族から了解を得るようにしましょう。マスク姿の理由を述べて、ご遺族からの了解を得た上で受付に立つことは失礼にあたりません。

まとめ

今回はマスクでご葬儀に会葬するのはマナー違反なのかについて解説して参りました。
お通夜式やご葬儀・告別式においてマスクを着用して会葬することは、エチケットや体調管理の側面からマナー違反ではありませんが、ご葬儀における立場や役割によって臨機応変にマスクの付け外しを判断することが求められます。

ご葬儀とは故人様をお見送りする場です。それは人の気持ちに寄り添う行為そのものですから、常に見送られる側の気持ちに立ってみれば今どういった行動をすることが正しいのかが見えてくることでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「服装」に関する記事

子どもにも喪服を着せるべき?正しい服装や購入方法、マナーについて解説します

子どもにも喪服を着せるべき?正しい服装や購入方法、マナーについて解説します

ご葬儀とは、故人様のご冥福を祈り、あの世へお送りするための大切な儀式です。したがって、さまざまなマナーが存在します。それは、子どもについても例外ではありません。最期の別れという悲しみの席では、くれぐれもお相手に失礼のないよう、大人の配慮が必要です。

ご葬儀でのハンカチに関するマナー|避けた方が良い色やデザインを解説します

ご葬儀でのハンカチに関するマナー|避けた方が良い色やデザインを解説します

ご葬儀へ向かう際、どのハンカチを持って行こうか、悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。ハンカチはお出かけの際にも必要になるアイテムですが、基本はしまっておくものであるため、どのようなデザインでも問題ないだろうとお考えになる方も少なくないでしょう。

【ご遺族向け】法要の服装は喪服?ご家族のみで行う場合の服装も解説します

【ご遺族向け】法要の服装は喪服?ご家族のみで行う場合の服装も解説します

ご遺族がご葬儀に参列する際は、喪服を着用するのが一般的です。しかし、仏教ではご葬儀の後も一周忌、三回忌など年忌法要が続きます。そのため、「毎回喪服を着用するのは面倒だ…」「どのような服装をすればいいの?」などと悩む方も多いのではないでしょうか。今回は、一周忌・三回忌・七回忌に分けて、喪主やご遺族が気をつけるべき服装マナーについて解説していきます。また、ご家族のみで法要を執り行う場合の服装や、案内状の書き方についても紹介していますので、併せて参考にしていただけると幸いです。

直葬とは|かかる費用や注意すべきマナー、メリット・デメリットを解説します

直葬とは|かかる費用や注意すべきマナー、メリット・デメリットを解説します

直葬では、通夜や告別式を執り行わないため、一般葬よりも労力や時間を必要としません。そのため最近は直葬を選ぶ方が増えてきていますが、周囲から理解を得にくいなどのデメリットも多いので、実際に執り行う際は基本の知識を押さえておく必要があります。今回は直葬のメリット・デメリット、参列するうえでのマナーをご紹介します。また、直葬が増えた時代背景にも触れていきますので、興味をお持ちの方はぜひ読んでみてください。

関連する記事「服装」について

子どもにも喪服を着せるべき?正しい服装や購入方法、マナーについて解説します

子どもにも喪服を着せるべき?正しい服装や購入方法、マナーについて解説します

ご葬儀でのハンカチに関するマナー|避けた方が良い色やデザインを解説します

ご葬儀でのハンカチに関するマナー|避けた方が良い色やデザインを解説します

【ご遺族向け】法要の服装は喪服?ご家族のみで行う場合の服装も解説します

【ご遺族向け】法要の服装は喪服?ご家族のみで行う場合の服装も解説します

直葬とは|かかる費用や注意すべきマナー、メリット・デメリットを解説します

直葬とは|かかる費用や注意すべきマナー、メリット・デメリットを解説します

偲ぶ会とは|当日の流れや服装・香典に関するマナーも解説します

偲ぶ会とは|当日の流れや服装・香典に関するマナーも解説します




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内