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2020-04-24

家族葬で呼ぶのはどの範囲まで?会葬の判断基準や案内の際のマナーもご紹介

親しいお身内だけで故人様を見送ることができる少人数なご葬儀の総称として用いられている家族葬。では、「親しいお身内」とは一体どの範囲の方までを指すでしょうか。家族葬にお呼びする方の範囲や何か基準があるのでしょうか。

そこで今回は、家族葬でお呼びするのはどの範囲の方までなのか、会葬の判断基準や案内の際のマナーなどについてご紹介します。

家族葬とはどんなご葬儀なのか

家族葬にお呼びする方に明確な範囲や定義がある訳ではありませんが、一般的なご葬儀のように、故人様のお付き合いのあった方が広く会葬することがないため、家族葬のほとんどが少人数なご葬儀になるのが特徴です。

家族葬では一般的なご葬儀と同じように、お通夜式や告別式・ご葬儀を省略することなく執り行います。一般の会葬者がいないため、お身内だけでゆっくりと故人様と最後のお別れができるメリットがあります。

家族葬へお呼びする方の基準とは

家族葬の際にお呼びする方にはっきりとした基準や定義がある訳ではありません。しかし、一般的には故人様の両親や兄弟姉妹、子ども達やその家族、親戚といった近親者、生前特に親しくお付き合いのあった友人が会葬者となることがほとんどです。家族葬なのだから世帯が同じ家族のみが会葬する、という訳ではなく、故人様と深くご縁のあった方のみが集まり、ゆっくりと最後の別れを惜しむのが家族葬だと言えます。

会葬者の規模と範囲の決め方

家族葬は、一般的にお呼びする範囲によって会葬者が5人程度から30人程度と変化します。故人様のご家族のみのご葬儀であれば5人程度、これに加えて故人様の兄弟や姉妹、その配偶者までであれば20人程度、さらに故人様のいとこや甥、姪までをお呼びすると30人程度の家族葬となります。

家族葬にどこまでの範囲で声を掛けるかは、故人様の遺志を最優先に決めます。故人様が遺言書やエンディングノートなどの何らかの形で、遺志をはっきり表明している場合はそれに従えばよいですが、そうではない時は喪主とご遺族でしっかり話し合い、会葬者を決定します。この時も故人様にとって「最後に会いたいのは誰か」「どのようにすることが一番喜んでもらえるか」を判断の基にして決定していきます。

例えば、故人様とご遺族がこの世で最後の別れの時間は家族だけで過ごしたい、とはっきりした思いをお持ちならば、親類には声をかけずに家族葬を執り行うことになるでしょう。また、家族ぐるみの付き合いだった友人たちも一緒に見送って欲しい、という時は親しかった友人にも声をかけるという風に、家族葬は柔軟にどなたを呼ぶかを決めることができます。

家族葬の会葬者への対応

故人様の臨終に際して立ち会っておらず、その後の家族葬に会葬してもらう予定の方がいる場合は、家族葬の日程や会場などの詳細が決まり次第連絡を入れます。この時に必ず伝えたいのが、「この度のご葬儀がごくごく身近な者だけで行う家族葬であること」「そのためなるべくご葬儀について他の方への連絡は無用である」ということです。

もし家族葬を執り行うことが会葬をお願いしていない方の耳に入ると、「自分は呼ばれていない!」と思わぬトラブルになったり、聞きつけた方が急な弔問に訪れたりすることが想定されますので配慮が必要です。

家族葬にお呼びしない方へのご葬儀の案内は控える

一般のご葬儀ではお身内や親戚は勿論、友人や知人、地域の方、仕事の関係者まで生前故人様と広くお付き合いのあった方々が会葬者となります。しかし、家族葬の会葬者は限定されるため、家族葬を行う時は会葬をお願いしない方には、ご葬儀前に家族葬を執り行うといった旨の連絡は行わず、ご葬儀が済んだ後に報告をするのがマナーになります。

もし、これから家族葬が執り行われることを知った方がいらっしゃって、「家族葬なのだから会葬は遠慮しなければ」と受け取ってくださる一方で、「ご葬儀を知ったのだから会葬に駆けつけた方がいいのでは」と判断に迷われてしまう方もいらっしゃるかも知れません。こうしたことを避けるためにも、家族葬の案内は会葬をお願いする方だけに留めましょう。

逝去したことを知らせたい時

家族葬への会葬をお願いする方のみにご葬儀の案内を行うべきと先述しましたが、故人様が亡くなったことを周囲に知らせたい場合もあるでしょう。このような時は「葬儀は、生前の故人の遺志を尊重し、家族だけで見送るつもりである」ことをはっきりとお伝えしましょう。

きちんと伝えずに曖昧にしてしまうと「ご葬儀に何故、呼んでもらえなかったのか」「▲▲を呼ばないのはどうしてなのか」といった後々のトラブルに繋がりかねません。家族葬について知識がない方もいらっしゃるでしょうから、会葬の辞退と共に香典を辞退する場合は、それについても明確に相手にお伝えすることが大切です。

家族葬を執り行った後に行うこと

家族葬にお呼びしなかった方には、ご葬儀の済んだ1~2週間後を目安として死亡通知を送ります。一般のご葬儀の場合、はがきに死亡通知の定型文を型通りに印刷したものをお出しするのが一般的ですが、家族葬では死亡通知は会葬礼状の代わりと考えられます。そのため、より丁寧な文面で作成されることが望ましいです。

死亡通知<例>

〇(喪主から見た間柄) □□□□(故人の名前)儀 かねてより入院療養中のところ 去る△月△日 ●●歳の生涯を閉じました
書中ではございますがこれにて謹んでご通知申し上げます

葬儀に関しましては 故人の遺志を尊重しまして勝手ながら 家族のみにて▲月▲日に相済ませた次第でございます
本来ならば早急に申し上げるべきところではございましたが ご通知が遅れましたことを どうぞご容赦ください
なお 今後の御香典 ご供花 御供え物につきましてもご辞退とさせていただきたくお願い申し上げます
故人が生前皆様に賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます
大変失礼ながら 書中をもってお知らせ申しあげます
  令和元年五月
            〒
              (故人との続柄) 氏名

死亡通知を受け取った方から、弔問の連絡を受けたり、お悔やみ状を受け取ったりすることがあります。そのような時は、故人様との別れを惜しみたいと思ってくださるお気持ちに感謝をして、共に故人様を偲びましょう。お悔やみ状にはなるべくすぐに礼状を出します。

まとめ

家族葬は故人様と生前に深いご縁のあった方々が、ゆっくりと最後の別れをすることができるのが特徴です。それは、生前の故人様の希望や築いてきた人間関係が尊重されたご葬儀ということです。

家族葬に会葬しなかった方の中には、故人様とお別れがしたかったと思ってくださる方もいらっしゃるかもしれません。そうした方々にも気遣いと感謝をもって対応することで、故人様も安らかに旅立つことができるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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