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2020-05-08

ご葬儀の忌引き休暇。休暇の日数や会社や学校への伝え方とは?

身近な方が亡くなった時に取得する「忌引き休暇」。ご葬儀に参列する際に必要になりますので、多くの会社や学校で忌引きの制度が導入されています。しかし、ご葬儀に参列するという事情があるにせよ、こちらの都合で会社を休むことになります。

そこで今回は、忌引き休暇を取得する際にすべき連絡や注意すべきポイントなどについてご紹介します。

忌引きとは?

「忌引き」は、身内や親族などのご葬儀に参列するために休暇を取得する制度として定着していますが、本来は故人様を偲ぶために「喪に服す」ことを意味していました。故人様の冥福を祈り、喪に服すことでご遺族が悲しみから立ち直っていくと言われています。

喪に服す慣習は「忌服(きふく)」と呼ばれ、外部との接触をなるべく避けて、身を慎み、故人様を悼むものです。これは、日本古来の宗教である神道の考えに基づいたもので、神道では死を穢れととらえ「畏(おそ)れ忌みはばかるもの」とされていたことから、「忌」という字が使われたとされています。

なお、忌引き休暇は、法律で決められたものではなく、労働基準法で定められた制度でもありません。したがって、会社や学校に忌引き休暇の制度がないという場合もありますので、会社の就業規則や学校の学則などで忌引き休暇の制度があるか、忌引き休暇の制度があるとしたら、何親等の親族が認められているのか、何日間の休暇を取得できるのかを確認しておきましょう。

忌引き休暇の日数とは?

忌引き休暇の制度の有無が会社や学校によって異なるとはいえ、実際に取得できる忌引きの日数は一般的に故人様との関係性、故人様が何親等にあたるかによって決まっています。以下に、一般的な忌引き休暇の日数をまとめておきますので、ご参照ください。もちろん、最終的には学則や就業規則を確認することが大切です。

<例>

故人様との関係 取得できる日数
配偶者 10日
両親 7~10日
子ども 5日
兄弟姉妹 3日
祖父母 1~3日
1日
叔父叔母(伯父伯母) 1日
配偶者の両親 3日
配偶者の祖父母 1日
配偶者の兄弟姉妹 1日

忌引き休暇を取得する際のポイント

忌引きを理由に休暇を取得する際は、まず会社や学校でどのように規定されているかの確認とできるだけ速やかに連絡することが大切です。

就業規則や生徒手帳で確認する

会社であれば、就業規則に忌引き休暇に関する規程が記載されています。突然、故人様が亡くなった場合は、事前に就業規則を確認できませんが、忌引き休暇の申請前に就業規則を確認するようにしましょう。また、学校の場合では、生徒手帳に忌引き休暇に関して記載されているので、学校へ連絡する前に見ておきましょう。

速やかに連絡をする

会社や学校へ連絡をする際は、最初の連絡はできるだけ電話にしましょう。その後の連絡は、場合によってはSNSやメールでもよいでしょう。第一報がSNSやメールの場合は、後から必ず電話をするようにしましょう。

第一報の連絡の際には、故人様と自分の関係(続柄)を伝えましょう。これは先にも述べましたように忌引き休暇は故人様との関係によって日数が変化するためです。そして、状況によっては、忌引き休暇をいつ取るのか、必要な書類やそれをいつまでに用意し持参するのかなど、具体的な話を進めておきましょう。

なお、第一報の連絡は、会社の場合は直属の上司に、学校の場合は保護者から担任の先生に連絡をしましょう。

手続きに必要な書類を確認する

会社の場合は、証明書が必要な場合が多いので注意してください。以前は、ご葬儀の会葬礼状を提出していましたが、これがない場合は、火葬許可証や死亡診断書を提出することもあります。

学校の場合は、交通機関の遅れなどで遅延する場合は、遅延証明書などがあるように、忌引きを取得する場合は、「公欠届(公認欠席)」などの証明書が必要な場合があります。これには、ご葬儀の日時や亡くなった方とその方との間柄を記入します。さらに学校によっては、ご葬儀の証明ができる書類の提出が必要になります。これには、ご葬儀の案内状や火葬許可証、死亡診断書などがありますので、学校側に確認するようにしてください。なお、大学の場合も学校によって提出書類は異なりますが、規程があることが多いのでそちらを確認しましょう。

忌引きを連絡する際の文例

第一報を電話とメール・SNSで連絡する際の文例を見ていきましょう。
基本的には故人様がなくなったこと、故人様との関係(続柄)を伝えましょう。ご葬儀の日時が未定の場合は、その旨も伝えます。

電話で連絡する場合

おはようございます。○○です。
実は昨日祖父が亡くなりまして、葬儀に参列するため忌引き休暇をいただきたいのですが、よろしいでしょうか。
なお、通夜や告別式の日時については、通夜が○月○日○時、告別式が○月○日○時となっております。

会社へメールSNSで連絡する場合

件名:忌引き取得のお願い

【上司の氏名】

お疲れ様です。○○です。
祖父が本日死去し、忌引きを取得したく、ご連絡をさしあげました。

故人:【故人様の氏名】
葬儀日程:未定

休暇中の連絡先は、【電話番号など】になります。
葬儀などの詳細が決まり次第、再度、ご連絡をさしあげます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

【署名】

忌引き休暇明け後の対応

忌引き休暇明け後に会社や学校に復帰する際は、会社では上司や同僚に、学校では担任の先生にまず一番に「急な連絡に対応してくれたこと」や「お休みさせていただき、故人様のご葬儀が無事執り行えたこと」に対する感謝の言葉を伝えます。

会社の場合は、その後、実際に業務を引き継いでくれた同僚や部下に直接挨拶をしましょう。決して、メールなどで済ませることはしないようにしてください。

まとめ

身近な方が亡くなったときのショックやご葬儀などの準備の忙しさで混乱してしまうかもしれません。しかし、こういったときこそ、何をするべきかを明確にし、落ち着いて行動をしましょう。

また、忌引き明けには会社や学校によっては会葬礼状などの提示が必要なこともありますので、ご葬儀に参加した証明を何らかの形で行えるように、忘れずに備えておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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