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故人様との対面をすすめられたら?対面作法と対面する際のマナーについて

公開日2020/05/22|最終更新日2020/05/22

訃報を受けて、故人様が安置されている場所へ弔問した際やお通夜式が始まる前にご遺族から故人様と対面するようにすすめられた時、故人様との対面の仕方には作法があることをご存じでしょうか。訃報は日常的にあるものではないので、いざ故人様と対面する時になって慌てることがないよう一般的な振る舞い方を知っておくことは大切です。

そこで今回はご遺族から故人様と対面することをすすめられた時の作法や対面する際のマナーについてご紹介します。

故人様との対面ができる人は?

はじめに述べておきますが、誰もが故人様と対面できるわけではありません。基本的には、ご遺族から「顔を見てお別れをしてやってください」とすすめられない限り、故人様と対面することはできません。

ご遺族から故人様との対面をすすめられていないけれど、どうしても一目会いたいと思う方もいらっしゃると思います。その際は、「お顔を拝見してもよろしいですか」と一声かけましょう。

しかし、ご遺族の中には、故人様が突然亡くなられて非常に動揺している方や、故人様のご遺体の状態があまりよくないため、弔問客に見せたくない方もいらっしゃいます。そのため、弔問している側から故人様との対面を求めることはしない方が無難です。

対面する際の作法

それでは、故人様との対面をすすめられたら、どのような作法で対面したらよいのでしょうか。以下に、「故人様が布団にいらっしゃる場合」と「故人様がお柩の中にいらっしゃる場合」での流れをまとめましたので、ご参照ください。

故人様が布団にいらっしゃる場合

1.ご遺族に「ありがとうございます。対面させていただきます」とお礼を述べてから故人様と対面します。
2.故人様の枕元で正座し、両手を床について一礼をします。
3.ご遺族が故人様の顔にかかっている白布をはずしてから対面します。
4.対面がすんだら、再び一礼をしてから合掌します。
5.故人様から少し下がり、ご遺族に一礼してから、その場を離れます。

故人様がお柩の中にいらっしゃる場合

1.ご遺族に「ありがとうございます。対面させていただきます」とお礼を述べてから故人様と対面します。
2.故人様の顔の少し下のあたりで一礼します。
3.ご遺族がお柩の扉を開けたら、そっと近づき故人様と対面します。
4.対面がすんだら、再び一礼をしてから合掌します。
5.故人様から少し下がり、ご遺族に一礼してから、その場を離れます。

故人様が布団にいらっしゃる場合もお柩の中にいらっしゃる場合も、対面を終えたら、「この度は、誠にご愁傷様です」のほか、「安らかなお顔で眠られていますね」など、ご遺族をいたわる言葉を申し添えるようにしましょう。

対面する際にしてはいけないこと

ご葬儀の際にマナー違反となるような振る舞いがあるように、故人様との対面の際にもしてはいけない振る舞いがあります。以下にまとめましたので、ご参照ください。

1.勝手に白布をとる、またはお柩の扉を勝手に開ける
故人様の顔にかかっている白布は、ご遺族が取るまでは自分ではずしてはいけません。同様に、棺桶の扉を勝手に開けることもマナー違反になります。

2.故人様に勝手に触れる
故人様の死亡原因によっては、感染症などにかかる恐れがあります。ご遺体に触れる際には、ご遺族に許可をとってからにしましょう。

3.故人様の死因を尋ねる
故人様の死因を尋ねることよって、ご遺族の中には、故人様が亡くなられた原因を話したくない方もいらっしゃいます。また、死因を話すことで悲しみを深くされる方もいらっしゃいますので、故人様の死因を尋ねるのはやめましょう。

4.長居をする
ご遺族と故人様との昔話をしたい人もいらっしゃるとは思いますが、ご遺族はご葬儀の準備などをしなければならないので、手伝いを頼まれていないのであれば長居をしてはいけません。

失礼のない対面の断り方とは?

ご遺族から故人様との対面をすすめられた時は、断らないことがマナーになります。しかし、故人様と対面することで、激しく取り乱したりするなど動揺しそうな時には、対面を遠慮することができます。

この際は、「お会いするのが辛すぎますので」や「今はお会いすると取り乱してしまいそうなので」などときちんと理由を述べてからお断りしましょう。

まとめ

故人様との対面の際にも作法やマナーがあります。訃報は日常的にあるものではないので、いざ故人様と対面という場になって慌ててしまうこともあると思います。しかし、一番大切なことは、ご遺族の気持ちに寄り添って振る舞うことです。ご遺族の負担にならないように配慮するようにしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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