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2020-06-26

忌引き休暇後の初出社、会社でどんな挨拶をすべき?文例と菓子折りもご紹介

お身内の訃報が知らされると、社会人ならば数日~1週間程度の忌引き休暇を取った上でご葬儀に臨まれると思います。そして、ご葬儀を無事に済ませて会社に復帰する際には、社会人としてどのように振る舞えばよいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、忌引き後の初出社でどんな挨拶をすべきかとその際の菓子折りについてもご紹介します。

忌引き休暇後の初出社で挨拶が必要な理由

忌引き休暇後の初出社で挨拶が必要なのは、自身が会社を休んでいる間に迷惑をかけたことに対してのお詫びと、その間の業務を引き継いでもらったことに対して感謝の思いをお伝えするためです。

ご不幸は何時でも急なものです。あなたの突然の忌引き休暇に、引き継ぎや準備をできないまま対応しフォローしてくれた同僚や心配をかけた上司には社会人としてお礼とお詫びをしっかりとしなければなりません。同僚はこれからも一緒に仕事を続けていく仲間ですから、しっかりと挨拶をすることは今後のよい関係を続けていくためにも大切です。

忌引き休暇後の初出社でどのような挨拶をするか

忌引き休暇明けで初出社する際は、各方面に対して挨拶が必要です。以下より実際に挨拶をする際の具体的な文例を場面別にご紹介して参ります。

朝礼で挨拶をする時

忌引き休暇明けの朝礼では、復帰に際し上司より一言挨拶をするように促されるケースが多いものです。特に職場から香典や弔電、供花や供物を受け取っている時は、それに対するお礼も忘れてはなりません。

挨拶は以下の3点のポイントを押さえて、あまり長くなり過ぎないように行います。

① 香典などをいただいた際のお礼
② 自身が忌引き休暇を取ったことでご迷惑をおかけした同僚や上司に対するお詫びとお礼
③ 本日からまた気持ちを新たに業務に励むといった気持ち

この度は父の葬儀にあたりまして、皆様から沢山の心温まるご配慮を頂戴しましたこと、誠にありがとうございました。

おかげ様で昨日、無事に葬儀を終えることができ、心より感謝申し上げます。

また、お忙しい中で何日もお休みを頂きまして、皆様に大変ご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。急なことでしたのに、迅速にご対応いただきました方々に、心よりお礼申し上げます。

本日から、また精一杯頑張らせていただく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

香典や献花をいただいた時の挨拶

お身内のご葬儀の中で職場の同僚や上司などから香典や献花、供物などをいただいた際は、そのことに対してお礼を申し上げます。お礼を伝える時に香典返しも手渡しをして、きちんと謝意を伝えましょう。

受け取った香典や供花などに対するお礼は、忌引き休暇明けの初出社でするのが最も適切であり、なるべく遅くならないようにします。

この度は兄の葬儀にあたり、皆様からご香典を賜りましたこと、誠にありがとうございました。通夜から葬儀まで滞りなく終了することができました。

休暇をいただきご迷惑をおかけいたしましたが、本日からまた仕事に復帰させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

この度は、母の死去に際しまして、ご丁寧に御香典をいただき、誠にありがとうございました。

また、葬儀に際しお休みをいただき、大変ご迷惑とご心配をお掛けしましたが、今日からまた頑張らせていただきますので、皆さま何卒宜しくお願いいたします。

同じ部署や関連部署の上司に挨拶をする時

お身内に不幸があった時、急な休暇を取ることは致し方ないですが、それを当然と思いあなたが不在の間の仕事の穴埋めをしてくれた同僚や上司に一言も挨拶がないのでは、社会人として失格です。感謝の気持ちを持って、同僚や上司に挨拶をしましょう。

もし、香典や供花を受け取っていない時は、「この度は大変お世話になりました。ありがとうございました」と挨拶すれば問題ありません。この際、一緒に菓子折りも渡すとより社会人として相応しいマナーになります。さらに丁寧に挨拶がしたいという時は、以下のように述べるのがよいでしょう。

私が休暇をいただいた間、ご迷惑とご心配をお掛けしまして、誠に申し訳ございませんでした。本日より職場復帰しまして、また頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

このように挨拶は、同僚に対して休んで迷惑をかけたというお詫びとお礼、さらに今日からはまた一緒に仕事を頑張ります、という意気込みを盛り込めばよいのです。

出張などでお会い出できない方には手紙や会葬礼状を送る

忌引き休暇後の初出社の挨拶はしっかり口頭で述べるのが基本的な礼儀ですが、場合によっては挨拶をしたい同僚が出張に出ているなど、直接お礼を伝えるのが難しいこともあります。

そのような時は、その同僚が戻ってくるまで待つのではなく、まずはお手紙や礼状で早めにお礼を伝えるのがマナーになります。この時、いくら会えないからと言ってメールだけで連絡を済ませるのではなく、お手紙や礼状をもって挨拶を行うようにしましょう。

礼状を送る際は、

① 拝啓・敬具を入れるか、もしくは両方入れない
② 句読点を打たない
③ 略儀であることを伝える

この3点に注意して作成します。この3点を押さえていない礼状は相手に無礼になりますので、きちんと確認しましょう。

拝啓

ご多用中にも関わらず この度はご丁重なご厚志をいただき 誠に御礼申し上げます

取り込み中のこととて 失礼申し上げた点が多々あるかと存じます 何卒悪しからずご寛容の程 心よりお願い申し上げます

早速拝趨の上 御挨拶を申し上げるところではございますが 略儀ながら書中をもちまして 御挨拶を申し上げます

敬具 ●月●日(通夜)
令和元年●月●日(通夜)
    ●月●日(葬儀・告別式)

(住所) 喪主浦和太郎 親戚一同

忌引き後に菓子折りは必要?どんな種類を選ぶ?

忌引き明けに出社する際に、菓子折りを持参すべきかどうか悩む方もいらっしゃるでしょう。一般的なマナーとして、香典や供花を受け取っていない時は、必ず菓子折りを持参すべきということはありません。

このように迷った時に参考になるのは、会社の慣例です。忌引き休暇を取った同僚が、いつも必ず皆が菓子折りを持ってくる雰囲気でないならば、どちらでも構わないと考えてよいでしょう。

しかし、自身が急に休んだことで同僚に迷惑をかけたことを詫びたい、急な業務の負担にも応えてもらい感謝している、という気持ちを形にして相手に伝えるためには、菓子折りは最適です。菓子折りを持参することで、こちらのお詫びと感謝の気持ちが相手に伝わりやすくなるのです。菓子折りを持参するか迷った時は、職場の慣習や雰囲気、自身の気持ちを考えた上で、柔軟に決めましょう。

菓子折りは1人ひとりに箱などで用意する必要はありません。皆で分けることのできる個包装タイプのもので、仕事の合間に手軽に食べられ、好き嫌いがあまり分かれないようなものを持参します。クッキーやラスク、マドレーヌ、せんべいなどが最適です。

また、気を付けなければならないのは消費期限・賞味期限です。比較的消費期限・賞味期限が長いものを選ぶことで、菓子折りを渡した際に既に期限が切れていたといったことを防げます。

菓子折りが必要になる範囲

どの範囲の方まで菓子折りを持参すればよいのか、こちらも悩ましいところですが、基本的には自身が忌引き休暇を取っている間の仕事をフォローしてくれた方たちには、最低限お渡しする必要があります。

また、忌引き休暇に伴い予定されていたアポイントメントの変更などをお願いしたクライアントがあれば、こちらにもお配りします。この時、「急な予定変更にも関わらず対応していただき、ありがとうございました」と感謝の思いと共にお渡しするとよいでしょう。

まとめ

忌引き休暇を取ってご葬儀に参列することは、社会人として暮らす長い人生の中でどうしても起きてしまうことです。あなたを快くご葬儀に送り出し、その間仕事の穴埋めをしてくれた同僚や上司には、感謝の気持ちを持ちましょう。そして、社会人としてしっかりと忌引き休暇明けに挨拶を行うことで、今後も良好な関係が続けられるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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