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2022-12-23

供花とは?送り方や費用相場、送る際の注意点も解説します

供花とは、ご葬儀の際に祭壇へ供えるお花を指します。「くげ」「きょうか」と呼び、故人様の逝去に対し、追悼の気持ちを表すためのお供え物です。とはいえ、供花はご葬儀の際に必ず用意するものではなく、用意するかどうかは、故人様との関係性やご葬儀の形式・葬儀場の大きさによって異なります。

今回は、供花を送る際に注意すべき点や、マナーなどについて解説していきます。ご遺族に迷惑をかけることがないよう、本記事を読んで供花に関する基礎知識をつけていきましょう。

供花とは?

供花とは、故人様の死を悼み、ご冥福をお祈りする気持ちを形に表したものです。ご葬儀における供花は、お仏壇に飾るような花束ではなく、大きな花飾りを指します。供花の中央には、送った方の名前や会社名が記載された名札をつけるのが一般的です。

また、供花には弔意を表すほかに、葬儀場を飾る役割も持ち合わせているため、届いたものは祭壇の周りに飾られます。一般的には、故人様と関係の深かった友人や仕事関係の方、親族が送る場合が多いです。なお、やむをえない理由でご葬儀に参列できない方が弔意を表すために送ることもあります。

香典を渡す場合、供花は必要ない?

ご葬儀において、供花を必ず出さなければならないといった決まりはありません。そのため、香典だけ用意して参列しても問題はないです。ただし、供花を手配するか迷っているなら送った方が無難です。

供花の送り方

供花は、事前にご遺族へ確認を行い、マナーに則って送る必要があります。よかれと思って用意した供花が失礼にあたらないよう、正しい送り方を把握しておきましょう。

①ご遺族の了承を得る

供花を送る際は、必ずご遺族の了承を得ておきましょう。また、供花の持ち込みを禁止していないかどうか、葬儀場への確認も行います。持ち込みを断っている理由として、主に葬儀場のキャパシティや経営上の関係などが挙げられます。

②花屋、葬儀社またはインターネットで依頼する

供花を依頼する方法は、花屋・葬儀社・インターネットの3パターンがあります。先ほども軽く触れましたが、葬儀社によっては別で注文した供花を受け付けていないケースもあるので、すでにご葬儀を依頼している葬儀社に頼むのが無難です。

ご葬儀の案内に書かれている葬儀場へ問い合わせ、葬儀社の名前を教えてもらいましょう。その後、葬儀社へ連絡して喪家の名前と日程を伝えれば供花が注文できます。

③必要な情報を伝える

供花を依頼する際は、最低でも以下の内容を伝えられるよう、事前に確認しておきましょう。

・喪家の名前

・ご葬儀の日程

・供花の予算

・送り主の名前

また、供花に立てておく名札の書き方は、故人様との関係性によって異なります。代表的な例は以下の3つです。

【親族】
親族の場合、個人名や連名・共同で送ります。
例:兄弟一同、親族一同

【ご友人】
ご友人の場合、個人名・連名・共同で送る場合が多いです
例:友人一同、部員一同、○○大学○○部、

【仕事上の関係者】
仕事上の関係者が供花を送る場合、会社名や会社の代表名を記すのが一般的です。
例:株式会社○○、○○株式会社 代表取締役○○

供花にふさわしい花は?

供花にふさわしい花の種類は、基本的に白い色の花や淡いピンク・ブルーなどの落ち着いた色合いのものとされています。反対に、派手な印象を与える色やトゲのある花はあまりふさわしくありません。

とはいえ、「供花」として依頼した場合、葬儀社や花屋である程度マナーに則った供花を用意してくれます。基本的にはお任せしても問題ありませんが、どうしても入れたい色や花の種類がある場合は、ご遺族の宗派的に問題がないか知っておくと安心です。

仏式のご葬儀の供花

仏式のご葬儀では、白をベースとし、桃色・紫・黄色などの差し色が入る供花が多いです。花の種類は、菊・百合・胡蝶蘭・カーネーションがよく選ばれています。

反対に、ふさわしくない花はトゲのある花と彼岸花です。トゲは殺生を連想させる意味を持ち、また彼岸花は毒があるため、故人様のご葬儀にはふさわしくありません。

神式のご葬儀の供花

仏教と同じように、神道でも白を基調として淡い黄色や桃色などの差し色を入れる組み合わせが多いです。よく選ばれている花は百合・菊・カーネーションで、季節の花などを添える場合もあります。タブーとされているのは、仏教と同じくトゲや毒のある花です。

キリスト教式のご葬儀の供花

キリスト教では、主に白の生花を使用します。花の種類は百合・小菊・スプレー菊・カーネーションなどが多いです。また、タブーとされている花はトゲのある種類とされています。

供花を送る際にかかる費用は?

供花の相場は一基につき15,000~30,000円ほどです。一基で送るのか、一対で送るのかによって総額は異なります。どちらの方法を選んでも間違いではありませんが、一対で送る場合はおおよそ2倍の予算を見ておく必要があります。

供花を送る際の3つの注意点

供花を送る際、注意しておくべきポイントが3つあります。供花を送る際に失敗のないよう、事前に押さえておきましょう。

式に間に合うように手配する

供花は、お通夜式やご葬儀・告別式当日に間に合うよう、手配しましょう。お通夜式には当日の午前中、ご葬儀・告別式には前日までに届くようにします。どうしても間に合わない場合は、後日ご自宅の後飾り祭壇に供えてもらうと良いでしょう。

季節によって取り扱える品種が変わる

生花の場合、季節によって取り扱える花が変わったり、流通状況によっては希望する花がなかったりする場合もあります。

供花を送っても良いか必ず確認する

繰り返しにはなりますが、供花は自分の都合だけで送って良いものではありません。ご葬儀の案内で「香典や供花・供物を辞退します」との旨があった際には、故人様やご遺族の意思を尊重して送らないようにしましょう。

また、葬儀場によっては、葬儀社を通さず手配した供花を受け付けないところもあります。そのため、供花を用意する際は、担当者に別途手配した供花も受け入れてくれるのか確認しておきましょう。

まとめ

供花は、故人様の霊を慰めると同時に、哀悼の意を込めて祭壇やご葬儀場にお供えするものです。故人様の宗旨や希望などを考慮し、ふさわしいものを選ぶようにしましょう。また、供花を送るときや受け取った後のマナーについては、地域により違いがありますので、不安な方は葬儀社や周囲の人に尋ねてみてください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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