
公開日2021/04/16|最終更新日2021/04/16
2010年以降「終活」という言葉が普及しましたが、具体的に何を準備すれば良いのか理解されていない方が少なくありません。そのような方に寄り添って、支援・コーディネートのほか、各専門分野への橋渡しを行うのが、“終活の案内人”ともいえる「終活コーディネーター」になります。
そこで今回は、数ある終活の専門家の中における「終活コーディネーター」についてご紹介します。
終活コーディネーターは、「一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(略称:全互協)」が加盟している冠婚葬祭互助会の事業者やそのグループ企業に勤めている方を対象に創設した民間資格になります。
「終活」という言葉が、2010年に新語・流行語大賞にノミネートされて注目をされるようになってから10年以上経ちました。その結果、「終活」は、現在では一般的な言葉として定着し、シニア層やその子どもたちはご自身や親の「いざという時」のことを考える方が増えてきました。
しかし、いざ終活を始めようと思われた方の多くが、その気持ちとは裏腹に、具体的に何を準備すればいいのかよく分からないという方が少なくありません。そのような方の悩みに寄り添い、自分らしく人生のエンディングを迎えていただけるように支援・コーディネートするほか、各専門分野への橋渡しを行うのが「終活コーディネーター」になります。
終活コーディネーターの具体的な仕事内容について見ていきましょう。終活コーディネーターの仕事内容については以下のように分けることができます。
終活コーディネーターのメインの仕事がこちらになります。その範囲は広く、ご葬儀やお墓、財産相続、遺品整理はもちろんのこと、体力や判断能力が低下していく中で必要となる医療や介護、成年後見人制度など多岐にわたります。
医療・介護・ご葬儀・お墓・相続・遺品はそれぞれ業界が異なり、それぞれの分野で専門家や専門業者がいます。終活全般にわたって幅広い知識や情報を持つ専門家が少ない現状があるため、終活コーディネーターは相談相手の悩みに応じて各分野の専門家を紹介します。
終活コーディネーターは先にも取り上げたように、一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(略称:全互協)が設けた民間資格となります。それでは、終活コーディネーターになるにはどうすればよいのでしょうか。
以下に、終活コーディネーターの資格取得方法についてまとめましたので、ご参照ください。
| 試験名 | 終活コーディネーター資格認定試験 |
|---|---|
| 受験資格 | 受験するためには、以下の要件を満たす必要があります。 (一)全互協に加盟する互助会事業者等に勤務している者 (二)当該資格取得者の登録情報を、所属する互助会事業者等が閲覧することに同意する者 ※但し、全互協の募集資格登録を抹消された者については、当該抹消の日から3年間は試験を受験することはできません。 |
| 申込日程 | 随時 |
| 実施日程 | 随時 |
| 受験料 | 6,000円(10%消費税込) |
| 結果発表 | 即時判定 合格者には受験月の翌月中旬頃に、「認定証」と「認定カード」を受験サポートセンターより郵送いたします。 |
| 合格基準 | 終活コーディネーター資格認定試験において、全体の70/100以上の正解をした者を合格とします。 |
※上記表は CBT-Solutions 受験サポートサイト「[IBT] 終活コーディネーター」より抜粋。(2021年4月現在)
終活コーディネーターは終活を行おうとしている方・行っている方にとって身近で信頼できるよきアドバイザーとして、これからの高齢化社会におけるご自身やご家族の大きな助けとなってくれる存在になってくれます。
なお、セレモニーには、終活コーディネーター資格認定試験の合格者が多数在籍し、セレモニー直営葬儀式場で開催される見学会などで皆様からのご相談をお受けしております。終活について分からないこと・心配なことがございましたら、お気軽にセレモニーの終活コーディネーターまでご相談ください。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
家族葬といえば、身内や親しい方がごくごく少数で行うご葬儀というイメージがあるでしょう。そこで「親しい人だけの集まりなら服装は自由でいい?」「身内だけでもご葬儀なのだから服はフォーマルにすべき?」などの疑問で当日のお召し物に迷う方も多いでしょう。 そこで今回は、家族葬での服装マナーや、男女別、子どもの服装でふさわしい装いをご紹介します。
最終更新日2025/12/05
献体(けんたい)とは、医学の発展に貢献するため、死後に自らの体を提供することです。自分の死後、火葬されるだけで終わるのではなく、最期まで社会に役立ちたいと考える方も少なくありません。しかし、献体は誰でもできるわけではなく、一定の条件や手続きが必要です。 そこで今回は、献体の意味や手続き方法、献体された方のご葬儀、献体のリスクなどについて解説します。
最終更新日2025/11/28
近年、ご葬儀の形式は多様化しており、従来の一般葬だけでなく、一日葬や直葬、家族葬など、小規模なスタイルを選ぶ方も増えてきました。家族葬はその中でも、ご家族や近しい親族を中心に見送る方法として広く知られるようになっています。 とはいえ、家族葬を選ぶにあたり、参列者をどこまで呼ぶべきか、親戚への連絡をどうするかなど、悩みや迷いが生じやすいのも事実です。 本記事では、家族葬を検討する際に知っておきたいポイントとして、家族葬が選ばれる背景や注意点、参列者の範囲を決める際の考え方などを、できるだけ分かりやすく解説します。
最終更新日2025/11/28