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一周忌のお供え物の選び方は?のし紙や渡す際のマナーも解説

公開日2021/12/10|最終更新日2021/12/10

一周忌のお供え物選びには、あらかじめ押さえておくべきマナーや注意点があります。この記事では、お供え物の意味や選び方、定番のお供え物などを解説します。故人様はもちろん、ご遺族への配慮も含めた選び方なので、一周忌に招待された場合はぜひチェックしてみましょう。

記事の後半では、お供え物を渡すのし紙に関するマナーについても解説しています。お供え物を初めて贈る場合やマナーが不安といった場合は、最後まで確認してみてください。

一周忌のお供え物とは

一周忌のお供え物とは、故人様に対する供養のための「供物(くもつ)」という意味です。仏壇の周りに飾り付けを行い、そこにお供えを行うことで故人様へ感謝の気持ちを表します。

何をお供えするかは地域の習慣などによっても異なりますが、定番とされているお供え物もあります。お供え物で悩んでいる人は、後述する「一周忌にふさわしいお供え物の定番」も参考にしてみてください。

一周忌に持参するお供え物を選ぶ際の3つのポイント

一周忌に持参するお供え物を選ぶときには、ここから解説する3つのポイントを押さえておきましょう。ある程度のマナーや注意点を守ることで、ご遺族の負担が軽くなります。

五供を意識して選ぶ

五供を意識して選ぶことで、お供え物選びに失敗しにくくなります。五供とは、以下5つのお供え物を指します。

<五供とは>

・香:お香(お線香)

・花:故人様へ供える花(供花)

・灯明:仏壇などへ供えるローソク

・水:水やお茶

・飲食:普段から食べている主食が基本

五供は故人様へ毎日供える物ですが、ご遺族への配慮も忘れてはいけません。例えば、チョコレートや飴類は溶けやすく、ご遺族が後処理に困ってしまいます。供えた後のことも考えて選ぶようにしましょう。

食べ物などの消え物を選ぶ

お供え物には、食べ物などの消え物が良いとされています。消え物とは、食べ物やローソク、線香など使っていくうちに無くなる物です。不祝儀(めでたくない物)がそのまま残らないという意味で、お供え物として消え物が選ばれます。

高価なお供え物は避ける

高価なお供え物を避けることで、ご遺族に気を遣わせることがありません。「少しでも良い物を」と考えて高価なお供え物を選んでしまうと、ご遺族に気遣いを与えてしまう恐れがあります。

お供え物の相場価格は、5,000~10,000円です。「五供を意識して選ぶ」にもあった五供であれば、相場価格に合ったお供え物も多いので、選ぶ際の基準にしてみましょう。

一周忌にふさわしいお供え物の定番

一周忌にふさわしい、お供え物の定番を4つ紹介します。ご遺族への負担にならず、どこでも購入しやすいお供え物です。

お菓子

お菓子はお供え物の定番として選ばれやすい物の1つです。ただし、お菓子を選ぶ際は次のポイントに注意しましょう。

<お菓子選びのポイント>

・日持ちする物

・小分けにできる物

・動物性由来ではない物

日持ちする物の場合、供え終わった後にご遺族が食べやすくなります。さらに、小分けできる物であれば、ご遺族で分けることも可能です。世帯人数を考えて選ぶところもポイントです。

また、動物性由来の物は殺生を連想させてしまうので、お供え物には向いていません。故人様が好きな食べ物であったとしても配慮して避けましょう。

果物

果物はお供え物として代表的な物の1つです。果物を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

<果物を選ぶポイント>

・旬の果物

・傷みにくい果物

・縁起の良い果物

旬の果物はご遺族にも喜ばれやすく、お供え物として適しています。さらに、傷みにくい果物であれば常温でも長持ちするので、ご遺族への負担になりにくいです。特に、メロンやリンゴ、柑橘系の果物は傷みにくく、縁起が良いとされています。

缶ジュースやお茶

缶ジュースやお茶も、お供え物として選ばれやすい傾向にあります。故人様の好みに合わせて選ぶのが一般的ですが、仏壇にお供えできないサイズの物は避けましょう。350~500ml程度であれば、お供えしやすいです。

また、飲み物としてお酒を選ぶ際は、ご遺族にあらかじめ確認しておきましょう。良い印象を持たれないケースがあるほか、ご遺族がお酒を飲めない場合は供えた後に飲めないので負担になってしまいます。

故人様の好みに合わせて、花をお供え物に選ぶのも定番です。ただし、香りの強い花や棘のある花、鉢植えなどはお供え物として適していません。以下の花を参考に選んでみましょう。

<お供え物の花の例>

・菊

・シャクヤク

・竜胆

・カーネーション

一周忌のお供え物を渡す際のマナー

一周忌のお供え物は風呂敷(もしくは紙袋)に包んで持ち運び、ご遺族へ渡すのがマナーです。風呂敷の色は黒や薄い紫などが適しています。

お供えするまでの手順について以下にまとめましたので、チェックしておきましょう。

<お供えするまでの手順>

1.まずはご遺族(施主)へ声をかける

2.お供え物を風呂敷から取り出す

3.「御仏前にお供えください」と言って、お供え物を渡す

お供え物は自分で供えるのではなく、ご遺族に仏壇へ供えてもらうのがマナーです。さらに、お供え物に書かれた文字がご遺族に読める方向で渡しましょう。

お供え物に巻くのし紙のマナー

お供え物には、のし紙を巻いて渡すのがマナーです。のし紙の書き方にもマナーや注意点があるので、以下のポイントを押さえておきましょう

<のし紙のマナーと注意点>

・黒と白の水引きがプリントされた物を使う

・のし紙の表書きの上段部分には御供物or御仏前と書く

・下段部分にはお供え物を贈る側の名前を書く

・夫婦連名の場合、夫は氏名、妻は下の名前のみ

・文字を書く際、一周忌では濃い墨を使う

果物の盛り合わせなど箱に入っていないお供え物の場合は、短冊タイプののし紙を使いましょう。水引きの代わりに、リボンを付けてもらいます。

まとめ

一周忌のお供え物には故人様を供養し、感謝する気持ちが込められています。そのため、故人様・ご遺族の失礼にならないよう、マナーを守ることが大切です。

どんなお供え物を選ぶべきかわからない場合は、五供を基準に選んでみましょう。さらに、食べ物や線香などの消え物を選ぶ、高価な物は避けるなど、ご遺族への配慮も忘れてはいけません。迷ったときは、定番のお供え物も参考にしてみてください。

<お供え物の定番>

・お菓子

・果物

・缶ジュースやお茶

・花

各お供え物を選ぶ際のポイントや注意点は、「一周忌にふさわしいお供え物の定番」でも解説しています。事前にチェックして、マナーを守ったお供え物を準備してみてください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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