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一周忌法要のお布施の金額相場は?書き方や渡し方のマナーも解説します

公開日2021/12/10|最終更新日2025/05/23

一周忌法要とは、故人様 が亡くなってから初めて執り行われる年忌法要のことです。それまでの1年間は喪中とされているため、1周忌法要は節目となる大切な法要といえます。

一周忌法要は事前に準備しておく必要があるため、多くの施主が「何から準備をはじめればいいのか…」と、頭を抱えています。特にお布施に関しては、金額や封筒、渡すタイミングなど、細かいことに気を配らなければいけません。

そこで今回は、一周忌法要におけるお布施の相場や、封筒の書き方、お布施に関するマナーなどについて解説します。

一周忌法要のお布施の金額相場

お布施とは、僧侶にお経を唱えて頂いた時に 渡すお金のことです。お布施の相場は一般的に30,000〜50,000円となっており、四十九日法要のときと同じ金額か、やや低めの金額を渡すことが多いです。一周忌と同時に納骨を行う場合は、10,000円ほど追加して包むのが一般的とされています。

お布施と聞くと、お経を唱えて頂いた ことに対する対価というイメージがあるかもしれません。しかし、本来お布施は感謝の気持ちを示すためのものなので、適正金額や明確な基準というものが存在しません。

菩提寺との関係や法要の規模、場所 によってもお布施の相場は変動することがあります。不安なときは関係者や近しいご親族に相談してみましょう。

一周忌@お布施の目安 30,000~50,000円程度

一周忌法要のお布施以外にかかる費用

一周忌法要の際に用意しておく費用は、お布施だけではありません。「御車代」「御膳料」のような、お布施とは別のお金も用意しておく必要があります。

次の項目では、「御車代」と「御膳料」の違いと、相場や包み方のマナーについて解説します。

御車代

「御車代」とは、寺院から会場までの交通費として包むお金です。一般的な金額相場は5,000〜10,000円とされています。

ただし、この金額は移動距離によって異なり、御車代を包まなくてもいいケースもあります。寺院で一周忌法要を行う場合や施主がタクシー代を支払う場合、僧侶を直接迎えに行った場合は、御車代を用意する必要はありません。

御車代を包むときには、白い封筒を用意するのが一般的です。表書きは「御車代」とそのまま記載し、下段に「◯◯家」もしくはフルネームを記載します。記入する際は薄墨ではなく、通常の墨を使用しましょう。

御膳料

「御膳料」とは、僧侶にお渡しするお食事代のことです。一般的な金額相場は5,000〜10,000円とされています。

一周忌法要では、法要後に御斎(おとき)と呼ばれる食事の席を設けます。この宴席に僧侶が参加しなかった場合にお渡しするのが御膳料です。ひと昔前であれば僧侶が御斎に参加し、法話を行うことが多かったのですが、現代ではご遺族に配慮して宴席を辞退する僧侶が多くなっています。

参加しない場合も考慮して、御膳料は事前に用意しておいたほうがいいでしょう。また、食事が手作りの場合でも感謝の気持ちとして御膳料を渡すほうがいいといわれています。

御膳料を包む際は、御車代と同じように白い封筒を使用します。表書きも同様に「御膳料」と記載し、下段に施主の家名を記入しましょう。

一周忌法要のお布施の書き方

お布施を包む封筒は、水引がついていない白い封筒を使用します。市販の封筒で問題ありませんが、二重構造になっている封筒は避けましょう。郵便番号の記入する欄がある封筒も望ましくありません。

ただし、地域 によっては香典と同じ白黒の水引や、双銀の水引がついた不祝儀袋を使用することもありますので、自分の宗派はどうなのかご親族に確認しておくと安心です。

表書きの書き方

お布施の表書きは「お布施」や「御布施」と記入し、下段に施主の家名もしくはフルネームを記入します。包んだ金額は記載しなくても構いませんが、中袋がついている場合はそちらに記入しておきましょう。中袋については次項で解説しますので、そちらを参考にしてください。

お布施は直接手渡しするものなので、住所の記載も必要ありません。このとき、墨は薄墨ではなく濃い通常の墨を使用しましょう。

市販されているお布施用封筒の中には、包んだ金額や住所を記入する項目が用意されているものもあります。その場合は記載してもマナー違反にはなりません。

中袋の書き方

お布施を入れる封筒の中には、中袋がついているものもあります。中袋には布施で包んだ金額を書きます。金額は大きく「金○○円」と記入し、このとき用いる数字は「壱」や「萬」のような大字を使用しましょう。

中には横書きの記入欄がある中袋もあるので、その場合はアラビア数字で記入しても問題ありません。

一周忌法要のお布施袋の選び方

一周忌法要のお布施袋は、水引が印刷されていない白無地の封筒か、奉書紙(ほうしょがみ・ほうしょし)を使用しましょう。奉書紙とはご葬儀によく用いられる公用紙のことで、従来はお布施に使用する金銭は奉書紙に包むのが正式とされていました。

正式には「奉書紙」で包む

お布施は、お金を奉書紙に包んでお渡しするのが古くからの正式な方法です。奉書紙(100枚入りのA4サイズ)の相場は1,000~3,000円程度で、紙の専門店や通信販売、書道用品店、文房具店、デパートの文具コーナーで購入できます。

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「白封筒」に包んでも問題ない

本来ならば、お布施は奉書紙を使用するのが正式とされていますが、白無地の封筒を使用しても失礼にはあたりません。白無地封筒は、100円ショップやコンビニ、ネットショップなど、さまざまな場所で入手できます。

一周忌のお布施を渡す際のマナー

お布施を用意できても、渡すタイミングが分からないという悩みを抱えている施主は多いです。この項目では僧侶へお布施を渡すタイミングや、渡す際のマナーについて解説します。

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お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングは、法要が終わり、僧侶が退席するときが良いとされています。一方、僧侶が御斎に参加する場合は、食事後にお渡しするのが良いタイミングとされています。

渡す際は手渡しではなく、袱紗や切手盆にのせて渡しましょう。お布施は表書き側を上、文字は相手側にして、必ず両手で差し出します。

お布施を渡す際の言葉

お布施をお渡しする際は、お経を唱えて頂いた お礼の気持ちを込めて一言添えると、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。お伝えする言葉としては、以下のようなものが代表的です。

【お礼の言葉集】

・「どうぞお納めください。」

・「本日はありがとうございました。」

・「本日は故人の供養でお越しいただき、ありがとうございました。」

・「本日は大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。」

・「お陰様で無事法要を終えることができました。ありがとうございました。」

お布施を渡す際の注意点

白い封筒に入れるお布施は、僧侶に対して感謝の気持ちを込めた「お礼の金銭」なので、新札を使用するのが一般的です。入れる向きはお札の顔が表書き側を向き、封の入口に近くなるようにします。

また、お布施は僧侶に手でお渡ししないことも大切なマナーです。白い封筒へ入れたお布施は、袱紗(ふくさ)に包んでおきます。そして、僧侶の目前で袱紗からお布施を取り出し、袱紗の上に封筒をのせてお渡ししましょう。または切手盆(きってぼん)という小さめの黒いお盆を用意し、お布施をのせてお渡しします。

まとめ

一周忌法要におけるお布施の金額相場は30,000〜50,000円程です。基本的には、四十九日に包んだお布施を基準に考えましょう。

一周忌法要は大切な節目となる法要でありながら、人生で経験する回数が少なく、分からないことも多いです。しかし事前に情報を知っておけば、しっかり準備をすることができますし、マナーを守ることもできます。大切な一周忌法要を滞りなく行うためにも、本記事を参考にしっかりと準備していきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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