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2022-02-10

グリーフケアとは?悲しみから立ち直るプロセスや代表的なケアの方法を紹介します

長い人生のなか、大切な人を亡くされた経験がある方も多いでしょう。大切な人を失ったとき、人は深い悲しみや強い喪失感に襲われます。

このような状態から回復する方法として、昨今「グリーフケア」と呼ばれるケアの方法が注目されています。日本でも専門資格を持つカウンセラーが増えてきており、医療、介護の現場でもよく聞かれるようになってきました。

今回は、グリーフケアの意味や、悲しみから立ち直るまでのプロセス、グリーフケアの具体的な方法について解説していきます。

グリーフケアとは

グリーフケアとは、「かけがえのない大切なものを失った人々を支援すること」です。「かけがえのない大切なもの」とは、たとえば愛するご家族であったり、大切なペットであったり、人によってさまざまです。

「グリーフ(grief)」とは、日本語で「死別などによる深い悲しみや悲痛」を意味します。人間は大切な人を失ったとき、大きな悲しみと喪失感に襲われます。たとえるなら、心に大怪我を負った状態です。

一方で、人が怪我をしたとき自然に治ろうとする力が働くのと同じように、心はその悲しみを乗り越えようと努力します。深い悲しみを感じている心と、その気持ちを乗り越えようとする2つの心が、不安定な心身状態を作り出してしまいます。そのような方々の心に寄り添い、悲しみを乗り越えるためのサポートを行うのがグリーフケアなのです。

グリーフケアが必要になる症状・ケース

大切なものを失った人には、さまざまな症状が発生します。その症状は、主に「心」「体」「行動・認知」の3つに現れ、場合によっては周囲のサポートが必要となる場合もあります。それぞれの具体的な症状は以下の通りです。

【心】

孤独感・恐怖のような不安・罪責感・自責の念・悲しみ・寂しさ・怒り・幻覚など

【体】

睡眠障害・食欲喪失・体力の低下・疲労感・気力喪失・頭痛・嘔吐・動悸など

【行動・認知】

涙があふれてくる・号泣してしまう・注意力が低下しぼんやりとしてしまう・落ち着きがなくなる・引きこもりがちになるなど

このような症状は、周囲にサポートを求めるかどうかの基準にもなります。放置すると症状が悪化し、重い健康障害を引き起こす場合もあるので、自覚している場合は信頼できる方に助けを求めましょう。

グリーフワークのプロセス

グリーフワークとは、残された者が体験する悲しみのプロセスのことで、具体的には以下のようなプロセスを辿ります。

①ショック期

ショックがあまりにも大きく、悲しい現実を受け止められない時期です。無反応になったり、パニック状態になったりします。

②喪失期

現実を理解し始めますが、まだ受け止めるには難しい時期です。周囲の人に怒りの矛先を向ける人もいれば、故人様が生きているかのように振る舞う人もいます。

③閉じこもり期

故人様の死を徐々に受け入れられるようになる時期です。しかし、生きている間にしてあげられなかったことに対して自分を責めたり、自分の価値を見失って、うつ状態になってしまったりすることも少なくありません。

④再生期

故人様の死を現実として受け入れ、新たな社会関係を気づいていく時期です。少しオーバーなくらい積極的に人と関わろうとする方も多いのですが、グリーフワークのプロセスとしては正常な反応とされています。

個人差もありますが、再生期までの期間は1年から5年ほどといわれています。このプロセスをケアし、支えていくのがグリーフケアです。

悲しみから立ち直るために重要なポイント

ここからは、グリーフ(悲しみ)から立ち直り、新たな日常を過ごすために大切なポイントについて解説していきます。

➀心のうちを表現する

自分の気持ちと向き合うためにも、自分の心のうちを表現するのは大切なことです。ご家族や友人など、自分が心を許せる相手に心のなかを話してみましょう。そうすることによって、自分では気がつかなかった感情や願望がわかり、心が楽になる場合があります。

②悲しい現実を受け入れる

グリーフケアで大切なポイントは、「悲しみを受け入れる」ことです。無理に悲しい気持ちを隠そうとしたり、涙を止めようとしたりするのではなく、まずは現実を受け入れ、思いっきり涙を流しましょう。そうすることによって、大きなストレスを少し軽くすることができます。

③徐々に立ち直っていくことを理解する

回復までの時間は人によってそれぞれ異なります。しかし、すべての人に共通していえるのが、回復までには時間がかかるということです。すぐに回復しようとは思わず、じっくりと時間をかけて心をケアしていくことが大切です。

代表的なグリーフケアの方法

グリーフケアは、「悲しみのケア」と定義されてはいるものの、決まった方法があるわけではありません。悲しみで傷ついた心を癒すためのもの、あるいは行動のことをすべてグリーフケアと呼びます。

たとえば、日常生活のなかで悲しみと向き合っていく作業も、グリーフケアのひとつといえるでしょう。しかし、具体的にどうしていいかわからない方も多いのではないでしょうか。ここからは、代表的なグリーフケアの方法を紹介していきます。

➀グリーフカウンセリングを受ける

代表的な方法のひとつに、グリーフカウンセリングがあります。最近では、心療内科や精神神経科などでグリーフケア外来を設けているところも少なくありません。主にカウンセリングをメインとした臨床がメインであり、医療的な面からグリーフケアを受けたいという方にはおすすめの方法です。

②セレモニーを行う

ご葬儀やお別れ会など、故人様とお別れのセレモニーを行うのもグリーフケアのひとつです。セレモニーは悲しみを思う存分表現できる場でもあり、悲しみを共有できる人達が集まる場でもあります。同じ気持ちを共有し、悲しみを吐き出すことも、グリーフケアとして有効です。

③ワークショップに参加する

親族や身の回りの人に気持ちを吐き出すのが難しい場合は、ワークショップに参加してみましょう。ワークショップでは、同じような境遇の仲間と感情の共有を行っていきます。また他人を見ることによって、客観的に自分を再認識することも可能です。

ワークショップの参加費用は開催団体によって異なります。一般的に、500〜5,000円ほどで参加できるので、興味があれば運営している団体に連絡を取ってみてください。

まとめ

悲しみから立ち直るには、長い時間が必要です。しかし、新たな人生を歩む上で必要不可欠な時間でもあります。周囲の目が気になってしまうこともありますが、無理に自分の感情を抑える必要はありません。

まずはありのままの現実を受け入れ、段階を踏んでゆっくりと新たな人生を歩む準備をしていくことが大切です。もし大切な人を失った悲しみが今でも忘れられないという場合には、今回ご紹介したグリーフケアを一度実践してみてはいかがしょうか。


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