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2022-04-15

喪中に初詣に行って良い?神社・お寺の場合の考え方の違いを解説します

日本には、身内の方がお亡くなりになってから1年間を喪中期間とし、お祝い事を避けるという風習があります。しかし、現代の日本における喪中期間の過ごし方は、以前ほど厳密ではありません。過去には「服忌令」と呼ばれる喪中期間を定める法律もありましたが、今は存在しない法律です。

近年の喪中期間の行動は、個人の判断に任せられています。喪中期間の神社への「初詣」はどうでしょうか。

それでは実際のところ、喪中の間は本当に初詣に行ってはいけないのでしょうか。本記事では、そのような疑問を解決できるよう、喪中期間における初詣に対する向き合い方について解説します。

喪中に初詣に行っていい?

結論からお伝えすると、喪中期間に初詣の参拝を禁じる決まりはありません。ただし、参拝をしても良いとされるのは「忌明け」の後のみとされています。

ここで、「喪中と忌中は何が違うの?」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。「忌中期間」と「喪中期間」はどちらも故人様を偲び、喪に服す期間です。

しかし、2つの期間にはそれぞれ別の意味が込められています。次の項目では、「喪中期間」と「忌中期間」の2つの違いについて解説します。

そもそも喪中とは?

故人様が亡くなってから1年間を「喪中期間」と呼びます。よって、一周忌をもって喪が明けたとされるのが一般的です。ただし、喪中期間は残されたご遺族が悲しみを乗り越えるための期間とされているため、厳密に期間が定められているわけではありません。

過去の日本では喪中期間を法律で定められていた時代もありましたが、現代ではそのような法律はなく、近年はより柔軟になってきています。

忌中とは?

故人様がお亡くなりになってから49日目までを「忌中期間」と呼びます。この期間は社会的な行動を慎むべきとされており、一切のお祝い事を避けるのが一般的です。

なぜ49日間なのかというと、故人様の魂が極楽浄土へ辿り着くまでの期間が49日間とされているからです。ただし、49日間というのは仏式の場合の期間となっており、神式の場合は50日間が忌中とされています。

神社とお寺で初詣に関する考え方が違う

忌中期間に「神社」に初詣に行くのは良い行動とはいえませんが、「お寺」であれば、忌中期間であっても初詣に行っても良いとされています。

なぜ、神社とお寺でこのような違いが出てくるのでしょうか。その理由は、神道と仏教ではそもそも「死」に関する概念が違うからです。

ここからは、仏教と神道における「死」に対する捉え方の違いについて解説します。

神道での「死」の捉え方

神道では、「死」すなわち「穢れ」という考え方が存在します。ここでいう「穢れ」とは、「汚れ」という意味ではありません。「穢れ」は「気枯れ」と表記されることもあり、エネルギーや生命力が枯れるという認識が近いです。

神道ではこの「穢れ」がなくなるまでの50日間は、神様のいらっしゃる神社に行くことを禁じています。神社にお墓がなく、ご葬儀を神社で執り行わない理由はここにあります。

仏教での「死」の捉え方

一方、仏教では「死」をどのように捉えているのでしょうか。宗派によって若干の違いはありますが、仏教では神道のように「死」と「穢れ」を同一として捉えることはありません。

そのため、境内にはお墓が存在しており、お寺でご葬儀を執り行うことも可能です。このような理由から、忌中期間であってもお寺であれば初詣に行っても問題はないとされています。

喪中の初詣に関するよくある質問

初詣では、参拝の他にもおみくじを引いたり、お焚き上げをしたり、厄払いをしてもらっている方もいらっしゃるでしょう。

喪中期間にはこれらの行動も控えるべきなのでしょうか。次の項目では喪中期間における「おみくじ」「厄払い」「お焚き上げ」に対する向き合い方について解説します。

おみくじは引いてもいい?

初詣でおみくじを引いても良いかどういかは、参拝するのが神社なのかお寺なのかによって変わってきます。前項でも解説したとおり、忌中期間中に神社に足を踏み入れることができないため、もちろんおみくじも引くことはできません。

反対に、お寺では忌中期間であってもおみくじを引くことができます。どうしても神社でおみくじを引きたいという場合は、忌中期間が明けた後であれば問題ありません。

厄払いはしてもいい?

おみくじと同じように、お寺であれば忌中・喪中関係なく、厄払いをしてもらうことが可能です。ただし、神社で厄払いをしてもらいたい場合は、忌中期間が過ぎてからにしましょう。

お焚き上げはしてもいい?

お焚き上げに関しても、忌中期間は避けた方が良いと考えられています。忌中期間が明けた後であれば、お焚き上げをしても問題はありません。どうしても忌中期間にお焚き上げが必要な場合は、親族にお願いするようにしましょう。

最近では、郵送でのお焚き上げに対応している神社もあります。近所の神社が対応しているのかどうか、確認しておくのもおすすめです。

まとめ

喪中期間と忌中期間はそれぞれ違う意味があり、仏教においては49日間が忌中期間。神道においては50日間が忌中期間とされています。

神道は「死」を「穢れ(気枯れ)」としているため、基本的に忌中期間に神社へ足を踏み入れることは望ましくありません。一方で、お寺の場合は忌中期間であっても参拝に行くことができます。

初詣に関しても同様で、お寺であれば忌中期間・喪中期間のどちらも関係なく参拝することができます。しかし、神社においては、忌中期間が過ぎてからでなければ初詣に行くことはできません。

ただし、喪中期間の過ごし方は昔と違いそこまで厳しく律せられているわけではありません。宗派や家によって考え方が異なります。ある程度のマナーをまもりつつ、個人様を心より偲ぶことのできる一年間を過ごすことが大切です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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