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仏壇のお花は生花?造花?仏花の意味や飾り方のマナーを解説します

公開日2022/05/27|最終更新日2022/05/27

仏様や仏壇にお花をお供えする際に、「生花でなくてはいけないの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。出張が多い、手術のため入院することになったなど、造花をお供えしておきたいと考えている方も少なくありません。

そこで今回は、仏花に適したお花の種類やお供えする位置などのマナーについて解説します。

仏花とは?

仏様や仏壇にお供えするお花のことを「仏花」と呼びます。また、お墓にお供えするお花は「墓花」と呼ばれていますが、「仏花」と一括りにして呼ぶ方もおり、明確に決まっているものではありません。

仏花の意味合い

仏花は、お亡くなりになった方への慈しみの気持ちを込めてお供えするものです。故人様が好きだったお花や季節の花々をお供えすることで、お参りする方の心も癒されることでしょう。

また、仏花には、厳しい修行に耐え忍び悟りを開くという仏教的な意味合いもあります。花は厳しい自然環境の中でも美しく咲き誇ります。その姿を、仏様に誓いを立てて修行に邁進する人間の姿に重ね合わせたことから、仏壇にお花をお供えするようになりました。

仏花の由来

仏壇や仏様にお花をお供えするようになった由来は、お釈迦様に深く関係していると考えられています。お釈迦様は「ブッダ」とも呼ばれており、悟りを開いたことで知られている人物です。

お釈迦様が前世で修行をしている際に仏様と出会い、お花を供えたという言い伝えが残っています。この出来事をきっかけに、仏花や墓花などお花をお供えする習慣ができたと考えられているのです。

造花やプリザーブドフラワーでも問題ない

仏花は必ずしも生花である必要はありません。自身の都合に合わせ、枯れない造花やプリザーブドフラワーを活用しましょう。造花やプリザーブドフラワーは、アレルギーがある方や費用を抑えたい方にも選ばれています。

ただし、ドライフラワーは色落ちしている他、水分を含みません。カサカサした見た目から「死」を連想させ、人によってはタブー視されています。長期出張などでお花の水替えができない場合などには、ドライフラワーよりも造花やプリザーブドフラワーが望ましいでしょう。

仏壇にお供えするお花を選ぶ際のポイント

仏壇にお供えするお花を選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

<仏壇にお供えするお花を選ぶ際のポイント>

・長持ちするお花を選ぶ

・香りが強いお花は避ける

・トゲ・毒のあるお花は避ける

いずれも大事なポイントなので、仏花選びに困っている方は忘れずにチェックしてみてください。

長持ちするお花を選ぶ

お花の種類によっては、長く咲くものとすぐに散ってしまうものがあるため注意しましょう。

<長持ちするお花の種類>

・菊

・トルコキキョウ

・カーネーション

<長持ちしにくいお花の種類>

・サザンカ

・椿

傷みが早くて散りやすいお花は仏壇の周りを汚しやすく、仏花には適していません。掃除の手間がかかる他、お花を用意する費用もかさみます。お花を選ぶ際には、長持ちする種類なのかそうでないのかを確認し、毎日の水やりを忘れないようにしましょう。

香りが強いお花は避ける

香りが強い種類の花は、線香の香りを妨げるため適していません。故人様が好んでいた場合を除き、香りが強いユリのような花は控えるのが無難です。ただし、近年では華やかさを重視してユリをお供えする方も増えており、マナーは年々変わりつつあります。

トゲ・毒のあるお花は避ける

バラやアザミなどのトゲがあるお花、アセビやシャクナゲなどの毒があるお花も避けた方が良いでしょう。ドライフラワーと同様に、死を連想させるお花の種類は避けて仏花を選んでください。

<トゲのある死を連想させるお花>

・バラ

・アザミ

<毒がある死を連想させるお花>

・彼岸花

・チューリップ

・アセビ

・シャクナゲ

仏壇にお供えするお花の種類

仏壇にお供えするお花について、季節ごとにおすすめの種類をご紹介します。

<春>

・キンセンカ

・アイリス

<夏>

・りんどう

・ケイトウ

<秋>

・ほおずき

・ミソハギ

<冬>

・ストック

・スイートピー

<通年>

・菊

・カーネーション

お花選びに迷ったら、季節の花々をお供えしてみてはいかがでしょうか。お花を通じて、四季の移り変わりを故人様と感じることができます。また、菊やカーネーションなどは通年で使用できるため、目当てのお花がなかった場合などに選んでみると良いでしょう。

仏花のお供え方

最後に、仏花をお供えする際に知っておきたい基本的なマナーをご紹介します。

<仏花のお供え方>

・お花の本数は奇数

・左右一対で

・花束は自分たちに向ける

お花をお供えする際には、上記のポイントを意識してみてください。

お花の本数は奇数

お花の本数は、割り切ることのできない3本・5本・7本などの奇数が適しています。ただし1本では寂しい印象になるため、少なくとも3本はお供えするようにしましょう。

左右一対でお供えする

仏壇の左右にお供えできるよう、お花は2束用意しましょう。ただし近年では、設置スペースの関係で1束のみお供えするご家族も増えています。

用意したお花は仏具の「花立」に飾ります。普段使いしている花瓶ではなく、法事や法要などで使用する仏壇用の道具を使いましょう。

花束は自分たちに向ける

用意したお花は仏壇に向けてお供えするのではなく、お参りする側の自分たちに向けて飾りましょう。位牌などに向けてお供えする方が良いと感じられますが、お参りする方の心を楽しませることが、仏様にとっての喜びへと繋がると考えられているのです。

まとめ

今回は、仏壇や仏様にお花をお供えする際に注意したいマナーや選び方、仏花の意味合いや由来について解説しました。仏花には、「修行に耐える人間の姿に重ね合わせている」という仏教的な意味合いがある一方、故人様への気持ちを表すものでもあります。

お供え花を購入する機会が多いお盆には提灯に見立てたほおずき、お彼岸にはトルコキキョウやカーネーションなどがおすすめです。長持ちしやすくトゲや毒のない花を選び、故人様への想いを表しましょう。

また、仕事などで定期的に水替えできない場合には、造花やプリザーブドフラワーでも問題ありません。最近は生花と見間違うような造花も売られているため、命日や月命日には造花を、お盆やお彼岸には生花をお供えするなどして使い分けましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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