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2023-04-28

急逝とは?読み方や意味を分かりやすく解説|逝去との違いは?

人が亡くなると、急逝・逝去・死去・永眠などいろいろな言葉で表現され、ご家族や関係者などに伝えられます。一見、同じ「死」を連想させる言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いがあります。そのため、いざというとき相手に失礼のないよう、一般的な情報として使い分けを知っておく必要があるでしょう。

今回は、主に「急逝」「逝去」の意味や使い方について解説していきますので、参考にしてみてください。

急逝とは?

著名人や芸能人が亡くなると、報道番組でよく「急逝(きゅうせい)」という言葉が使われます。急逝とは、元気に見えていた方が何の前触れもなく突然亡くなることを指します。自ら命を絶った場合や、重篤な症状が突然悪化して死に至った場合に使われるのが一般的です。

急逝は、丁寧語ではありますが尊敬語ではありません。では主に、どのような場面で使用すれば良いのでしょうか?いくつか例を挙げますので、参考としてご覧ください。

①身内

急死の丁寧語である急逝は、身内同士で使用されます。

【例文】

「父が急逝したので、母子家庭で育った」

「同僚が急逝したとの報告が入った」

上記の使用例のほかでは、身内の訃報を伝える際にも用いられます。

②ニュースの記事

ニュースでは、以下のような形で報道されることが多いです。

【例文】

「20歳のグラビアアイドルが急逝した」

「俳優の○○さんが、今月18日に急逝していたことを事務所が発表した」

逝去との違いは

人が亡くなったときに使われる丁寧語が急逝なのに対し、尊敬語として用いられるのが「逝去(せいきょ)」です。主に、身内ではない方が亡くなった際に使用します。

逝去が使用される際に、「ご逝去された」または「逝去された」という表現が多々見られます。接頭語である「ご」、それから「された」はいずれも尊敬語ですので、尊敬語である逝去と一緒に用いるのは、二重敬語だとして不自然に思う方が多いかもしれません。しかし、ご葬儀などの弔事では、慣習として使用されている表現です。

急逝の類義語

「急逝」にはさまざまな類義語があります。ここでは例文と併せて説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

・頓死(とんし)

急逝と同じように、健常者が突然亡くなることを意味しますが、急逝よりもさらにあっけなく亡くなってしまったときに用いられます。

【例文】

「仕事中の上司が頓死した」

「昨日、友人が雷に打たれて頓死した」

・即死(そくし)

事故や災害で急に亡くなったときに用いられます。

【例文】

「列車の脱線事故で、親戚が即死だった」

「山から滑落した友人は即死した」

・急死(きゅうし)

急逝と同等の意味ですが、急逝ほどかしこまっておらず、そこまで堅苦しくない表現です。

【例文】

「近所の知り合いが急死したという知らせを受け、驚いているところだ」

身内が急逝した場合の対応

ある日突然、大切なご家族が亡くなったときの悲しみは大きいと思います。そのような中で、決定し行動しなければならない事項が山積みになると、対処法を調べる時間も取れず、うまく立ち回れないといった状態に陥ってしまうこともあるかもしれません。ここからは、いざというときに適切な対処ができるよう、丁寧に説明していきます。

親族に連絡する

大切なご家族が亡くなった旨を電話やメール、SNSで連絡すること、またはお知らせの手紙などを「訃報」といいます。ご親族に対しては、主に電話を使用し口頭で伝えるのが一般的です。心理的に不安定な状態のまま行うことになりますので、伝える内容を事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

内容としては、故人様が亡くなった事実を伝え、ご葬儀やお通夜は日時や場所が決まった時点であらためて通知する旨を言い添えましょう。少しでも早く伝えるためにも、訃報の電話は簡潔に済ませることが大切です。

なお、親戚への連絡は3親等以内が一般的です。ただし、故人様の年齢やお付き合いの状況によっても対応は変わりますので、臨機応変に判断されると良いでしょう。

訃報通知を行う

訃報通知は、ご家族やご親族、親しかった友人には原則電話で行います。基本的には以下の順番で連絡を入れていきます。

①ご親族

②葬儀社、菩提寺

③故人様が親しくしていた友人知人

④故人様の勤務先または通学先

⑤ご遺族の勤務先、または通学先

⑥近隣住民、町内会

また、通知内容は以下の例文を参考にしてみてください。

【ご家族やご親族への訃報(お通夜、ご葬儀が決まっていない場合)】

○○の長女、○○です。

今朝、父の○○が病院で亡くなりました。

現在病院におりますが、これから父とともに自宅へ向かいます。

通夜・葬儀の日程は、決まり次第ご連絡いたします。

何かございましたら、私の携帯にご連絡をお願いいたします。

携帯番号は×××-××××-××××です。

【友人知人への訃報(お通夜、ご葬儀を同時に通達する場合)】

突然のご連絡失礼いたします。

○○の長男の○○と申します。

以前より入院しておりました父の○○が、○月○日の未明に死去しましたことをお伝えいたします。

生前はお世話になりましたこと、心よりお礼申し上げます。

通夜は○○市○○区にある○○葬儀式場にて○月○日午後6時から、告別式は翌日の午前11時から執り行います。

喪主は私が務めます。

ご連絡をいただく際は、私の携帯にご連絡をお願いいたします。

携帯番号は×××-××××-××××です。

なお、訃報については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せて読んでみてください

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葬儀社と相談してご葬儀の準備を始める

故人様の訃報を通知した後で行うのは、ご葬儀のための葬儀社選びです。ご葬儀は、故人様との最後のお別れを行うための大切な儀式です。やり直しができないご葬儀だからこそ、葬儀社選びは慎重に行いましょう。

葬儀社は1社見ただけで決めず、複数の葬儀社へ連絡し、総額表示のある見積書を送付してもらいましょう。見積もりを取る際は、どのようなご葬儀を希望しているのかを明確に伝えることが重要です。

また、葬儀社選びに加え、役所で行う手続きも進めていかなければなりません。不安な方は以下2つの記事をチェックし、必要な準備を進めていくと良いでしょう。

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急逝の連絡を受けた場合の対応

ここからは、訃報の連絡を受け取った「参列者側」の対応について解説していきます。動揺した心を落ち着かせ、ご親族の方に要らぬ心配をさせないよう、十分に気をつけるようにしてください。

お悔やみの言葉を伝える

訃報は電話連絡が主流といわれていますが、昨今ではSNSやメール、メッセージ機能で受け取るケースも少なくありません。実際に文字で訃報を受け取った場合は、できる限り迅速に返信することが重要です。さらに、忌み言葉や句読点の使用は避け、文章を短く簡潔にまとめます。では、以下に例文をご紹介します。

【友人の場合】

件名 お悔やみ申し上げます(○○○○※フルネーム)

お母様の突然の訃報に際し 大変驚いております

何かと大変だとは思いますが どうか無理はされないようご自愛ください

私にできることがあればいつでも声をおかけください

略儀ながら メールにて安らかな旅立ちをお祈りいたします

※このメールへのご返信は不要でございます

【上司の場合】

件名 お悔やみ申し上げます(部署名、○○○○※フルネーム)

ご尊父様の悲しい知らせに接し 謹んで心からお悔やみを申し上げます

お力落としのこととは存じますが どうかご無理されませんようご自愛くださいませ

本来であればお目にかかり お悔やみを申し上げたいところですが 略儀ながら メールにて失礼いたします

※このメールへのご返信は不要でございます

お通夜やご葬儀に参列する準備をする

訃報を受けた場合、最初に行うべきは参列するための日程調整です。ご親族が亡くなり急な参列が決まって休暇が必要になった場合は、上司へ連絡してお休みをいただく手続きを行いましょう。

次に、適切な服装や持ち物の準備を行いますが、特に服装に関するマナーは多くあるため、事前に確認しておく必要があるといえます。以下に、お通夜やご葬儀に最適な服装のマナーを男女別にご紹介します。

【男性】

・喪服→ブラックフォーマルもしくはブラックスーツ

・ワイシャツ→白無地、レギュラーカラー

・ネクタイ、ベルト、靴下→黒無地

・靴→黒い革製

※エナメルはNG

・髪型→清潔感のあるスタイル

【女性】

・喪服→ブラックフォーマルもしくはブラックスーツ

・ストッキング→薄手の黒無地

・靴→シンプルなパンプスの黒革もしくは布製

※エナメル、ミュール、サンダルはNG

・バッグ→シンプルな布製

服装以外にもお通夜やご葬儀の準備は多岐にわたり、そのため失敗してしまうケースも珍しくありません。以下の記事には準備の詳細に関する情報が載っていますので、気になる方は1つずつ確認しておくことをおすすめします。

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まとめ

今回は、急逝や逝去の違いや使い方をはじめ、急な不幸があった場合や急逝の知らせを受けたときの対応について解説しました。身内や知り合いの「急死の知らせ」は大きな衝撃を受けるものですが、事前に知識があるのとないのとでは、いざというときの対応に違いが出ます。

意識すべき内容を押さえておけば、関係者の方々に対して失礼のないように正しく立ち振る舞うことができます。基本的な知識やマナーを覚えたうえで、心穏やかに参列へ臨みましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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