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2024-02-22

香典に包んではいけない金額は?対処法や包み方・書き方のマナーもあわせて解説

故人様の死を悼み、成仏を願うためのご葬儀では、守るべきさまざまな決まりごとがあります。中でも意識しておきたいのが、香典についてのマナーです。

香典は、故人様を偲ぶためお供え物の代わりとしてご遺族にお渡しする金銭のことですが、香典の金額一つをとっても細やかな配慮が必要になります。そこで本記事では、香典に包んではいけない金額やさまざまな対処法、そして香典の包み方やマナーにいたるまでを詳しく解説していきます。

香典に包んではいけない金額は?

香典は、いくら包んでも良いというものではありません。金額の大きさや数字そのものについても配慮がいることを念頭に置く必要があります。では、以下で詳細を確認していきましょう。

偶数の金額

まず香典で控えるべきとされているのが、2で割り切れてしまう数字です。偶数は故人様との縁を切ると連想できるため、縁起が良くない上、失礼にも当たるという考え方が根付いています。したがって、香典の金額に偶数のお札を入れることは避けるのが良いというのが、古来より引き継がれている慣習です。

しかしながら近年では、香典に偶数の金額を入れても特に問題ないという風潮が囁かれるようになりました。ただし、土地の風習やご家庭の考え方によっては、偶数の金額が不快に捉えられることもあります。よって、金額が偶数にならないように配慮する方が無難です。

一万円や三万円は問題ない

香典の金額は、基本的に奇数の金額と枚数を入れれば、安心してお渡しできます。相場の範囲内であれば、5000円もしくは10,000円を各お札1枚で、30,000円はお札3枚で用意すれば問題ないでしょう。なお、相場については以下でご説明いたします。

忌み数(4・9)が入る金額

香典で歓迎されない「忌み数」というものが存在します。4は「死」を、9は「苦」をイメージさせてしまうため、弔事では避けられている数字です。忌み数は、日本の風習で広く伝わっているものであり、香典の金額でもこの数字に当たらないよう、気を付けて包む配慮が必要です。

金額相場とかけ離れた金額

香典は、参列者の気持ちを表したものです。そこで、金額が多ければ多いほど弔意を伝えられるのではと考える方がいるかもしれません。しかしながら、香典の金額が相場より多いと、ご遺族に対して失礼に当たることもあるのです。

お金が多く包まれていると、お金が多く重なっているといった意味合いになります。弔事での「重なり」は、さらなる不幸の連鎖を意味するものとなるため、あまり歓迎されません。ご遺族を思う気持ちは伝えられるのかもしれませんが、ご遺族に掛かるお返しの負担を考えても、多くの金額を包む行為は得策とはいえないでしょう。

次に、相場よりも多く包まれた金額は、地域の慣習から外れる事態になりかねないことも覚えておきましょう。あまりにも相場から外れた金額は、周囲からも浮いてしまう可能性があるため、今後のお付き合いにも良い影響を及ぼさないことがあります。

香典の金額は、周囲との兼ね合いも考えて用意するようにしましょう。なお、相場よりも少なすぎる場合も、やはりご遺族に対して失礼に当たります。

香典の金額相場

香典の相場は、故人様との血縁関係や親密度で変わります。また、参列者の年齢が上がるにつれ、金額も高くなる傾向にあると考えて差し支えありません。

なお、地域の風習によっても金額が変わるため、包む前に周囲の方に確認することが大切です。ここからは、香典の一般的な金額相場をお伝えいたします。

・ご本人、あるいは配偶者の両親 30,000~100,000円

・ご本人、あるいは配偶者の兄弟姉妹 30,000~100,000円

・ご本人、あるいは配偶者の祖父母 10,000~50,000円

・ご本人、あるいは配偶者の伯父母、叔父母  5,000~30,000円

・ご本人、あるいは配偶者の親戚 5,000~20,000円

・勤務先社員、またはそのご家族 5,000円

・上司 5,000~10,000円

・友人、知人 3,000~10,000円

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香典に包んではいけない金額になった際の対処法

一般的には、奇数の枚数を相場の額で入れれば問題はありません。しかしながら、数人分を集め有志一同としてお渡しする場合、どうしても偶数や忌み数の金額になってしまうこともあり得ます。そのような時のために、香典の金額で困った時の対処法についてご説明いたします。

2万円を包みたい場合

20,000円を包みたい場合は、一万円札を1枚、五千円札を2枚用意して、奇数の3枚にします。ただし、枚数が奇数であっても20,000円という偶数の額自体を受け入れられないと考える方もいます。お相手に不快な思いをさせないためにも、事前の確認は怠らないようにしましょう。

忌み数になってしまう場合

例えば、有志一同で集めた金額が90,000円の忌み数だとしましょう。この場合は、香典に入れる金額を70,000円として、残りの20,000円分はお供え物(供花や供物)を購入し、一緒にお渡しする方法を取ります。

その他、香典を包む際に気をつけたいマナー

お金や封筒が用意できたところで、次に気を付けたいのは香典の包み方です。縁起が重視される場では、間違えないように包むことがお相手への敬意にも繋がりますので、ぜひ覚えておきましょう。

新札を使わない

折り目のないピン札(新札)は、お祝い事に適していても、香典として使用するのにはふさわしくありません。訃報は急に起こるものであり、新札はあらかじめ用意するものという認識が浸透しているため、まるで故人様の死を想定していたかのような意味に捉えられてしまうことがあります。

香典では、ほどほどに使い込まれた古札を使用しましょう。古札が用意できない場合は、半分に折り目を付けてから封筒へ入れるようにします。

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裏向きにそろえて包む

香典袋へお札を入れる際は、その向きにも気を配ります。お札の表側は人物のお顔が見える方で、裏側は人物がいない方です。また、お札を立てた際は人物が上、いない方が下と覚えておきます。なお、香典袋へお札を入れる方向は、封筒の表面に対して裏側、下向きに入れるのが一般的です。

枚数を最小限にする

香典の金額は、奇数にしておくのが最適です。また、お金の枚数も奇数になるよう気を使う必要があります。例えば、10,000円なら一万円札を1枚だけ入れます。同じ10,000円でも五千円札を2枚を入れ れば枚数が偶数になってしまうため、ご遺族に対し失礼に当たる可能性が否めません。

なお、香典に包む枚数は、できるだけ最小限にする気遣いも忘れないようにしましょう。最小限の枚数にしておけば、ご遺族の手間を減らせるためです。また、多すぎる枚数は不幸の重なりを連想させてしまう可能性もありますので、くれぐれも注意しましょう。

香典袋の書き方・渡し方

ここからは、香典袋の書き方や渡し方について解説していきます。

外袋・中袋の書き方

外袋の表書きに関しては、故人様の宗教に合わせて記入するようにします。仏教であれば「ご霊前」(四十九日前)「ご仏前」(四十九日後)、キリスト教なら「お花料」、神道なら「御玉串料」「御榊料」です。

なお、故人様の宗教が不明の場合は、「御香料」もしくは「御香資」と書きましょう。御香料と御香資は、いずれも香を手向けるという意味合いを持っており、全ての宗教に使える言葉となっています。

また、下段には金額を包んだ方のフルネームを記載します。複数人数の場合は、下記を参考にしてご記入ください。

・ご夫婦:夫の名前をフルネーム、妻は左下に名前のみを記載

・3名以内:真ん中から順に全員のフルネームを記載(目上順)

・4名以上:代表者のフルネーム、左下に「外一同」と記載

・会社:代表者の役職とフルネーム、右上に会社名

・部署:部署名+一同、右上に会社名

中袋の表面には、金額を記載します。中袋がない場合は、外袋の裏側に記載しましょう。また、金額を記入する際は旧字体を使用します。(例:金壱萬圓他)

中袋の裏面には、左下に住所と氏名を記載します。複数名で包んだ場合は、全員の住所氏名を書く必要があります。もし書ききれない人数の場合は別紙に記載し、香典袋の中に入れておきましょう。

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ふくさの包み方

ふくさには、ケースになっているタイプと風呂敷のタイプがあります。ケースになっているタイプは、香典を入れて挟むだけなので簡単です。正式な風呂敷タイプをお持ちの方は、以下の手順で包みましょう。

①風呂敷を菱形に見えるよう置く

②袋を真ん中に置き、最初に右側を畳む

③次に下を追って畳む

④更に上部を折り重ねる

⑤最後に左を折り重ねる

なお、慶事の場合は包み方が逆になります。

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香典の渡し方

香典は、受付で記名を済ませた後にお渡しします。右手にふくさを乗せたら左手で開き、香典を取り出します。次に、香典を相手側へ向け、お悔やみの言葉を静かに述べながら両手で差し出しましょう。香典は、お通夜かご葬儀どちらかでお渡しすれば問題ありません。

まとめ

故人様やご遺族へ弔意を示すためお渡しする香典は、ご葬儀において大切な意味を持ちます。ゆえに、お渡しする際はさまざまな配慮が必要です。

一般的なマナーや包み方、金額の相場などをご説明いたしましたが、細やかな決まりごとについては地域や宗派、ご家庭によって変わることもあります。もしご不安な点がある場合は、地元の年長者や葬儀社のスタッフにも相談してみると良いでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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