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2025-04-04

衷心とは?読み方や類語を解説|お悔やみの手紙・メールでの使い方も紹介

衷心とは、慶事や弔事の機会で「心からの気持ち」を表現する時に用いられる言葉です。ただし、話し言葉では使われず、主に書き言葉として使用されるため、あまり耳にする機会は多くありません。

衷心はいざという時に、手紙や電報、メールでも使用できるので、覚えておくと非常に便利です。本記事では、衷心の意味や使用方法などを詳しく解説いたします。

衷心(ちゅうしん)とは

衷心とは、本物の真心、心の中心にある感謝、本心などを意味します。文章に「衷心より」といった表現を加えることで、心の底からのゆるぎない気持ちを表すのです。

衷心の「衷」の字には「中(なか)」と「衣(ころも)」が含まれており、元は肌に直接つける下着を示していました。しかしながら時代が進むにつれ、その意味は徐々に変化を遂げ、現代では「衣につつまれた本心」といった意味合いで表現される言葉となりました。

衷心の類義語

衷心の類義語として、以下の言葉が用いられることもあります。これらの言葉は、衷心と同じような意味であっても、日常で使用されることが多いため、比較的親しみやすいかもしれません。

<衷心の類義語>

・誠に

・心より

・切(せつ)に

・切実に

・真心(まごころ)

「衷心」が用いられるシーン

衷は悲しい意味の「哀」と似ていますので、ご葬儀のみで使われる言葉と誤解されがちです。しかし、衷心は結婚や出産のお祝い、ビジネス上の栄転、開店祝い、謝罪文、お礼状などにも使用されます。

衷心は口語で使用すると堅くなりすぎるため、会話ではあまり用いられません。あくまで厳格な表現の書き言葉として、文書や電報で使用されるのが一般的です。心からの悲しみ、謝罪、祝福、感謝を表したいのであれば、文章に「衷心より」の言葉を入れることで、相手の方に思いが通じやすくなります。ここからは、衷心を用いた例文をご紹介していきます。

弔電

衷心の言葉を用いた弔電の例文は、以下の通りです。

・ご尊父様のご逝去の報に接し、お悲しみをお察し申し上げますとともに、衷心よりご冥福をお祈りいたします。

・ご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表しますとともに、〇〇様が安らかにご永眠されますようお祈り申し上げます。

お悔やみの手紙・メール

衷心の言葉を用いたお悔やみの手紙・メールの例文は、以下の通りです。

・この度は〇〇様のご逝去に際し、衷心よりお悔やみ申し上げます。 本来ならばご葬儀に伺うべきところ、遠方のため駆けつけることができず申し訳ありません。 どうかお力を落とさず、お体に気をつけてください。 〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。

・この度は衷心より哀悼の意を表します。お力落としの中、さぞご多用でいらっしゃると存じますが、ご無理をなさらずご自愛くださいませ。ご母堂様が安らかにご永眠されますようお祈り申し上げます。

お詫びの手紙・メール

お詫びの文書でも、衷心の言葉を用いることがあります。主に取引先や第三者などに迷惑をかけた時に使用しますが、かなりかしこまった言い方なので、近い立場の方に向けて使用することはあまりありません。衷心の言葉を用いたお詫びの手紙・メールの例文は、以下の通りです。

・この度は多大なるご負担をおかけしましたこと、衷心より陳謝いたします。

・弊社の不祥事につきまして、衷心よりお詫び申し上げます。

祝福の手紙・メール

衷心の言葉は、新規開店や結婚を祝福する時にも使用されます。衷心の言葉を用いた祝福の手紙・メールの例文は、以下の通りです。

・お二人の新たなスタートに際し、衷心よりお祝い申し上げます。

・これからの未来が幸せにあふれますよう、衷心よりお祝い申し上げます。

・貴店の新店舗を開店されましたこと、社員一同衷心よりお喜び申し上げます。

ご葬儀での「お悔やみの言葉」は口にしない

ご葬儀で喪主やご遺族に対して、言葉でお悔やみを伝える場合は、衷心のような書き言葉は使用しないよう気をつけましょう。また、忌み言葉や重ね言葉を使用したり、本人の死因について尋ねたりなど、タブーとされる言葉にも留意する必要があります。

ご葬儀でのお悔やみの言葉の例文は、以下の通りです。

・この度はご愁傷様です。

・心よりお悔やみ申し上げます。

・心中お察しいたします。お手伝いすることがあれば、遠慮なく仰ってください。

まとめ

衷心は、大切な節目の際に使用する書き言葉です。「心の底から」「本心から」という意味ととらえておけば、訃報の返信やお詫び、お礼状などで自然と使えるようになります。マナーの一つとして身につけておけば、いざという時にも落ち着いて対応できるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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