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神式のご葬儀で故人様を送る。玉串奉奠(たまぐしほうてん)の流れとマナー

公開日2020/03/27|最終更新日2020/03/27

神式のお通夜式やご葬儀・告別式に会葬した際は、玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。この玉串奉奠は玉串拝礼(たまぐしはいれい)と呼ばれることもあり、仏教のお通夜式やご葬儀・告別式でいうところの焼香にあたるもので、榊(さかき)の枝を祭壇に捧げて故人様を祀りますが、玉串奉奠を実際に行うとなった際の正しい作法をご存じでしょうか。

そこで今回はいざとなったときに慌てることがないように、玉串奉奠の正しい作法についてご紹介いたします。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の意味

神式のお通夜式やご葬儀・告別式である「神葬祭」に会葬することになった際に行われるのが、仏式では焼香にあたる玉串奉奠です。

「玉串」とは、神様の宿るといわれる榊の木の枝に、紙垂(しで)といわれる麻や紙を結びつけたものを指し、神様への捧げものや神様の御霊(みたま)が宿る依り代とも言われます。そして、「奉奠(ほうてん)」は、「つつしんでお供えする」という意味であるため、玉串奉奠とは「神様に玉串をつつしんでお供えします」を意味します。

玉串の由来とは

『神社祭式同行事作法解説』(神社本庁編)では、玉串を捧げ祀ることは「玉串は神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈念をこめて捧げるものである」と説明しています。その玉串の由来ですが、『古事記』にある神話がそれにあたると言われ、天照大御神のために神々が榊に玉や鏡をかけて行った祀りが玉串の由来と言われています。

玉串の語源ですが、これは諸説あり、江戸時代の国学者・文献学者・言語学者・医師であった本居宣長(もとおりのりなが)によれば、神前に手向けるための「手向串(たむけぐし)」が玉串の語源であり、そこから供物的な意味を持ったのであろうと解説しています。

また、本居宣長と同様に江戸時代の国学者・神道家・思想家・医者であった平田篤胤(ひらたあつたね)によれば本来は串である木竹に玉を着けたものであったことから「玉串」と呼ぶようになった説や他にも幕末の国学者である六人部是香(むとべよしか)は、真榊が神霊の宿っておられる料であるとしたことから「霊串(たまぐし)」の意味が生まれたのだとする説もあります。

玉串奉奠の正しい作法

先にも述べましたが、玉串奉奠は仏式での焼香にあたる神道の儀式となります。そのため、焼香と同じように会葬者が順番に行います。

玉串奉奠の際、会葬者は神職の前に並んで待ち、自分の番が来たら以下のように玉串奉奠を行います。

神職から玉串を受け取る

・喪主とご遺族に一礼します。
・神職の方に進んで一礼し、両手で玉串を受け取ります。
※右手で玉串の根元を上から、左手で葉先を下から、神職が持っている場所より上の、枝の先端に近い方に手を添えます。
・玉串は右手を上から、左手を下から支えるようにして、胸の高さにあげ、玉串案(玉串を置く台)に進みます。

祭壇の前で祈念する

・玉串案まで進んだら故人様に一礼をします。
・玉串の根元が手前に来るように玉串を時計回りに180度回転させ、左手を根元、右手は枝先になるように持ち替えます。
・玉串の根元を祭壇に向けて両手で玉串案に置き、玉串を故人様に捧げます。

拝礼(二礼二拍一礼)

・祭壇の方を向いたままで右足から一歩後退します。
・2回深く礼をし、柏手(かしわて)を2回打ちます。
 ※ご葬儀の場では柏手の音を立てずに打つ「しのび手」で行うのがしきたりです。
・最後に深く一礼をします。

自分の席に戻る

・2歩ほど後退して向きを変えます。
・神職やご遺族に会釈をして自分の席に戻ります。

まとめ

玉串奉奠は、神式のご葬儀の他にも地鎮祭や安産祈願、お宮参り、七五三など、様々な神道の儀式において欠かせない儀式でもあります。

玉串奉奠とお焼香は形式こそ違いますが、故人様への哀悼の気持ちを表すために行う、という点では同じであり、最も大切なのは、亡くなった方へご自分の気持ちを真摯に向けることです。そのためにも事前にしっかり玉串奉奠のマナーを身に付けましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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