意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

ご葬儀での「ご愁傷様」の意味とは?正しい使い方や適切な返答を徹底解説

公開日2020/05/01|最終更新日2026/02/19

ご家族やご親族など、かけがえのない大切な方を亡くされた喪主やご遺族様。その深い悲しみの中にいる相手に対し、私たちがかける言葉として最も代表的なのが「この度はご愁傷様でございます」というお悔やみの言葉です。

弔事の場において、当たり前のように使われているこの「ご愁傷様」という言葉。しかし、その正確な語源や、目上の方に使っても失礼にならないのか、あるいはメールで使っても良いのかといった細かなルールについては、意外と自信がない方も多いのではないでしょうか。また、遺族側としてこの言葉をかけられた際、どのような言葉で返すのが最も自然で失礼がないのかも、知っておくべき大切な教養です。

今回は、「ご愁傷様」の言葉に込められた真意から、シーン別の正しい使い方、そして遺族としての返答の作法まで、弔事マナーの決定版として詳しくご紹介します。

1. そもそも「お悔やみの言葉」とは何か

「ご愁傷様」という表現を詳しく知る前に、弔事における「お悔やみの言葉」そのものの役割を理解しておく必要があります。

哀悼の意とご遺族様への配慮

お悔やみの言葉とは、亡くなった故人様を悼む (哀悼の意)と同時に、残されたご遺族様の深い悲しみに寄り添い、思いやるためにかけられる言葉です。ご葬儀の場では、ご遺族様は精神的なショックに加え、慣れない儀式の手続きや弔問客への対応で心身ともに極限の状態にあります。そのため、お悔やみの言葉は「ごく短く、簡潔に、控えめな声で述べる」のが鉄則です。

言葉をかける主なタイミング

受付にて:香典を差し出す際、受付担当者(またはご遺族様)に対して。

弔問の際:自宅や式場で初めてご遺族様と対面した際。

焼香の前後:遺族席の前を通る際や、黙礼をする際。

会食中:ご遺族様のそばに寄り、一言挨拶を交わす際。

いかなるタイミングであっても、会葬者が「ご遺族様の負担にならないこと」を第一に考え、哀悼の意を伝えるのがお悔やみ言葉の本来の姿です。

2. 「ご愁傷様です」の正しい意味と語源

「ご愁傷様(ごしゅうしょうさま)」という言葉を分解して読み解くと、その深い思いやりが見えてきます。

漢字に込められた意味

「愁(しゅう)」:心の憂い、悲しみ、嘆きを表します。「秋」の下に「心」と書く通り、静かに沈み込むような深い悲哀を指します。

「傷(しょう)」:心が傷つくこと、痛みを表します。

「愁傷(しゅうしょう)」:「心の傷を憂う」という意味。つまり、「あなたが負った心の傷を、私も同じように悲しみ、案じています」というメッセージが込められています。

なぜ「様」がつくのか

「ご愁傷様」には、接頭辞の「御(ご)」 と接尾辞の「様(さま)」が付いています。

これは相手の悲しみそのものを敬い、それほどまでに大きな悲しみの中にいる相手を最大限に尊重する日本語独特の表現です。「大切な方を亡くされて、お気の毒に存じます」という同情と慰めの気持ちを、極めて丁寧な敬語に昇華させた言葉なのです。

3. 「ご愁傷様です」の正しい使い方とマナー

「ご愁傷様です」は汎用性が高い言葉ですが、守るべき重要なルールがあります。

基本は「話し言葉」である

ここが最大の注意点です。「ご愁傷様」は原則として「話し言葉(口語)」です。対面での挨拶や、電話での会話で使用するのは全く問題ありませんが、弔電(電報) やお悔やみの手紙、メールなどの「書き言葉(文語)」で使用するのは不適切とされています。

手紙やメールでの言い換え例:

・「ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」

・「突然の悲報に接し、誠に惜別の念に堪えません」

ビジネスシーンや目上の方への使用

「ご」と「様」が付いていることから、最上の敬語表現とみなされます。そのため、会社の社長や上司、取引先の相手など、目上の方に対して使っても失礼にはあたりません。より丁寧に伝えたい場合は、「この度は、誠にご愁傷様でございます」と語尾を伸ばすことで、より深く落ち着いた印象を与えることができます。

ご葬儀の場以外での使用

お通夜や告別式の会場でなくても、相手の身内に不幸があったことを初めて知った瞬間(オフィスや外出先など)に「この度はご愁傷様です」と伝えるのは非常に自然で、正しいマナーです。

※注意:皮肉としての使われ方に配慮する

近年では、軽い失敗をした友人に対して「それはご愁傷様(笑)」のように、からかいや皮肉としてこの言葉が使われることがあります。そのため、若い世代の中にはこの言葉にネガティブな印象を持つ人も稀にいます。しかし、本来の弔事の場では極めて格調高い言葉ですので、自信を持って、「落ち着いたトーンで、心を込めて」発するようにしましょう。

4. 「ご愁傷様です」に対するご遺族様側の返答

もしあなたがご遺族様側 (受け手)になった際、「ご愁傷様です」と言われたらどう答えればよいのでしょうか。悲しみと疲れの中で言葉が出てこないこともありますが、基本的には「短く感謝を伝える」だけで十分です。

以下に、状況に応じた適切な返答例を挙げます。

① 「恐れ入ります」

最も一般的で無難な返答です。「わざわざお悔やみをいただき、恐縮です」という意味が含まれます。上司などの目上の方から声をかけられた際にも最適です。

・ 返答例:「ご丁寧に、恐れ入ります。」「お運びいただき、恐れ入ります。」

② 「ご丁寧にありがとうございます」

「ありがとうございます」だけでは事務的に感じる場合、「ご丁寧に」を添えることで敬意が深まります。

・ 返答例: 「ご丁寧にありがとうございます。母も喜んでいると思います。」

③ 「お心遣いありがとうございます」

相手が自分の体調や状況を気遣ってくれていると感じた際、あるいは香典をいただいた際などに使います。

・ 返答例: 「お心遣いありがとうございます。痛み入ります。」

④ 「生前はお世話になりました」

故人様と生前親交があった方から声をかけられた際に、ご遺族様として最も伝えたい言葉の一つです。他の返答に続けて述べるとスムーズです。

・ 返答例:「恐れ入ります。生前は父が大変お世話になりました。」

⑤ 「痛み入ります」

「恐れ入ります」 よりもさらに入り組んだ、深い感謝と恐縮を表す言葉です。格式高い表現であり、特に目上の方や、わざわざ遠方から来てくださった方に対して使うと、感謝の深さが伝わります。

・ 返答例:「ご丁寧に痛み入ります。どうぞお気をつけて。」

5. 【応用編】 言葉に詰まった際の「沈黙」と「振る舞い」

ご葬儀の場では、必ずしも完璧な敬語を話すことだけが正解ではありません。

語尾を濁す 「含み」の美学

「この度はご愁傷様で・・・・・・」と語尾を少し濁すように頭を下げる。これは、あまりの悲しみに言葉が最後まで出ない、という「悲しみの共有」を表す立派な作法です。無理にハキハキと喋る必要はありません。

言葉に代わる「振る舞い」

もし言葉が出てこなければ、深く静かに一礼 (黙礼) をするだけでも弔意は伝わります。ご遺族様も言葉を求めているわけではなく、あなたの「悼む心」を求めています。

6. 知っておきたい「忌み言葉」のタブー

「ご愁傷様です」に続けて何か言葉を添える際、以下の「忌み言葉(いみことば)」を避けるよう注意してください。

重ね言葉 「ますます」 「いよいよ」 「重ね重ね」「たびたび」。不幸が重なることを連想させます。

直接的な言葉 「死ぬ」「生きている時(→ご生前)」「急死」。

生死を問う言葉 死因を根掘り葉掘り聞くのは最大のマナー違反です。

7. まとめ

「ご愁傷様です」という言葉は、大切な人を失い、心に深い傷を負った方に対し、「あなたの痛みを私も案じています」と伝えるための、慈しみに満ちた言葉です。故人様を偲びご遺族様にどう寄り添っていくかという、あたたかな心遣いにあります。

悲しみの淵にいるご遺族様の気持ちを第一に考え、正しいマナーでその心に寄り添うこと。その誠実な姿勢こそが、故人様への何よりの供養となり、残された方々への力強い支えとなるはずです。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「葬儀知識・マナー」に関する記事

自宅で家族葬はできる?費用相場やメリットをわかりやすく解説

自宅で家族葬はできる?費用相場やメリットをわかりやすく解説

昭和中期頃までは、ほとんどのご家庭で自宅葬を行うのが主流とされてきました。しかしながら、現代では住宅事情の変化に伴い、葬儀社へ依頼し斎場を借りて故人様を送り出す形が一般的です。そのような中でも、最期は故人様を自宅から送り出してあげたいと考える方もいらっしゃいます。 そこで当記事では、現代社会において、ご自宅を使用し家族葬を執り行うことは可能なのか、また、ご自宅でご葬儀を行うメリットや費用相場も合わせてご紹介します。

最終更新日2025/12/26

一人っ子・独身の葬式はどうなる?誰がやる?生前からできる準備を解説します

一人っ子・独身の葬式はどうなる?誰がやる?生前からできる準備を解説します

近年では独身の方が増加傾向にあり、ご自身の身にもしものことが起こった時のご葬儀や埋葬について、さまざまな思いを抱える方が増えました。しかしながら、現代の背景に寄り添った「死後の対策」を立てることができるのはご存じでしょうか。 そこで当記事では、一人っ子や独身の方が先々悩まないための知識や、生前からできる準備などについてご案内します。

最終更新日2025/12/26

家族葬に義両親を呼ぶべき?判断基準や断る場合の例文を紹介

家族葬に義両親を呼ぶべき?判断基準や断る場合の例文を紹介

家族葬とは、ご家族や故人様とご縁が深かったご友人などの少人数で行うご葬儀です。ただし、お呼びする方の基準がはっきりと定められていないため、ご親族の中でも故人様と血縁関係のない義両親については、お呼びするかどうか決める際に悩む方も多いでしょう。 そこで当記事では、義両親を家族葬に呼ぶ判断基準や、招待しない場合の断り方について解説します。

最終更新日2025/12/12

恋人の家族が亡くなったら、どんな言葉をかければいい?彼氏・彼女へのメッセージ例を紹介

恋人の家族が亡くなったら、どんな言葉をかければいい?彼氏・彼女へのメッセージ例を紹介

現在お付き合いしている方のご家族がご逝去された際、どう寄り添うべきなのか、ご葬儀には参列すべきなのか悩むことになるかもしれません。当記事では、付き合っている恋人が悲しみに暮れている時、どのような言葉を掛けるべきか、またはメッセージを送る際の例文や、ご葬儀に参列すべきか否かも解説します。

最終更新日2025/12/12

関連する記事「葬儀知識・マナー」について

自宅で家族葬はできる?費用相場やメリットをわかりやすく解説

自宅で家族葬はできる?費用相場やメリットをわかりやすく解説

最終更新日2025/12/26

一人っ子・独身の葬式はどうなる?誰がやる?生前からできる準備を解説します

一人っ子・独身の葬式はどうなる?誰がやる?生前からできる準備を解説します

最終更新日2025/12/26

家族葬に義両親を呼ぶべき?判断基準や断る場合の例文を紹介

家族葬に義両親を呼ぶべき?判断基準や断る場合の例文を紹介

最終更新日2025/12/12

恋人の家族が亡くなったら、どんな言葉をかければいい?彼氏・彼女へのメッセージ例を紹介

恋人の家族が亡くなったら、どんな言葉をかければいい?彼氏・彼女へのメッセージ例を紹介

最終更新日2025/12/12

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

最終更新日2025/12/05




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内