意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

様々な場所で見聞きする南無阿弥陀仏とは?南無妙法蓮華経との違いとは?

公開日2021/08/10|最終更新日2021/08/10

よくご葬儀や法事・法要で「南無阿弥陀仏」と称えたり、お墓に「南無阿弥陀仏」と彫ってあるのを見聞きしたことある方は多いと思いますが、「南無阿弥陀仏」とはどのような意味なのでしょうか。また、「南無阿弥陀仏」と称えることにはどのような意味があるのでしょうか。

そこで今回は、南無阿弥陀仏の意味や南無妙法蓮華経との違いなどについてご紹介します。

「南無阿弥陀仏」の意味

仏教は、インドのお釈迦様(ブッダあるいはガウタマ・シッダールタ)が悟りを開くことから始まりました。お釈迦様から伝えられた教えを弟子たちが再編したものがお経ですが、そこで使用されたのが、古代インドの言語であるサンスクリット語になります。

南無阿弥陀仏の意味は、サンスクリット語の意味を見ることで分かりやすくなります。南無はサンスクリット語で「私は帰依します」という意味で、阿弥陀は「無量の命、果てのない光」を表し、2つを合わせると「私たちにははかり知ることができない」という意味となります。また、仏はサンスクリット語で「悟りを開いた者」つまり「仏様」を指し、南無阿弥陀仏とは「私たちにははかり知ることができない、悟りを開いた者(仏様)に帰依します」という意味となります。より分かりやすく言うと「私たちは悟りを開いた者(仏様)にすがって全てをお任せします。私たちは悟りを開いた者(仏様)に心から従います」といった誓いの言葉になるとされています。

南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏の違いについて

南無阿弥陀仏と同様によく見聞きすることがあるのが、「南無妙法蓮華経」ではないでしょうか。南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏の違いは明確で、宗派が違います。以下では、南無阿弥陀仏を称える浄土宗と南無妙法蓮華経を称える日蓮宗を例にそれぞれの違いについて見ていきたいと思います。

南無阿弥陀仏に対する浄土宗と浄土真宗の考え方について

南無阿弥陀仏を称える浄土宗は、平安時代の終わり頃に法然上人によって開かれました。日本に伝わった当初の仏教では、苦しい修行をくぐり抜けた優れた方でないと救えないとされていました。そのため、仏教は一般大衆のものではなく、世の中が乱れて不安がはびこる中でありながらも仏様に救いを求められませんでした。

そこで法然上人が、「南無阿弥陀仏と称えるだけでよい。称えることで阿弥陀仏によって救われる」と説かれました。その後、法然上人の弟子であり浄土真宗を開いた親鸞聖人は、「南無阿弥陀仏を称えることで救われるのではなく、阿弥陀仏の力によって救われる」という“絶対他力”を説きました。

なお、南無阿弥陀仏を称える際の考え方に違いはあるものの、浄土宗でも浄土真宗でも共通しているのは、南無阿弥陀仏は阿弥陀仏への感謝を称えるということになります。

南無妙法蓮華経に対する日蓮宗の考え方について

南無妙法蓮華経は日蓮宗で称えられます。鎌倉時代、日蓮上人が比叡山での修行を通して「法華経」が世の中を救うことを悟りました。

「法華経」とはすべてのお経が含まれており、お釈迦様の本当の心が表されているお経であるとされています。南無は同様にサンスクリット語で「私は帰依します」を意味し、妙法蓮華経は「全ての生き物を救い、仏様のところまで導くこと」を目的とした法華経の教えになります。これらのことから、「法華経の教えに帰依する」という意味から、「私はお釈迦様の功徳が全て備わっている法華経の教えを信じ、従います」という意味になります。

まとめ

普段見聞きすることでも、意外とその意味を知らないことも多いものです。「南無阿弥陀仏」という言葉ではないでしょうか。ご葬儀や法事・法要といった厳かな儀式で失礼があってはいけません。故人様にも、遺されたご遺族に不快な思いをさせないためにも、意味をおさえておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「葬儀知識・マナー」に関する記事

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

家族葬といえば、身内や親しい方がごくごく少数で行うご葬儀というイメージがあるでしょう。そこで「親しい人だけの集まりなら服装は自由でいい?」「身内だけでもご葬儀なのだから服はフォーマルにすべき?」などの疑問で当日のお召し物に迷う方も多いでしょう。 そこで今回は、家族葬での服装マナーや、男女別、子どもの服装でふさわしい装いをご紹介します。

最終更新日2025/12/05

「家族葬で親戚を呼ばない」のは非常識?事後報告の伝え方・文例も紹介します

「家族葬で親戚を呼ばない」のは非常識?事後報告の伝え方・文例も紹介します

近年、ご葬儀の形式は多様化しており、従来の一般葬だけでなく、一日葬や直葬、家族葬など、小規模なスタイルを選ぶ方も増えてきました。家族葬はその中でも、ご家族や近しい親族を中心に見送る方法として広く知られるようになっています。 とはいえ、家族葬を選ぶにあたり、参列者をどこまで呼ぶべきか、親戚への連絡をどうするかなど、悩みや迷いが生じやすいのも事実です。 本記事では、家族葬を検討する際に知っておきたいポイントとして、家族葬が選ばれる背景や注意点、参列者の範囲を決める際の考え方などを、できるだけ分かりやすく解説します。

最終更新日2025/11/28

安置所で面会する際のマナー|服装などの最低限の知っておくべきポイントを解説

安置所で面会する際のマナー|服装などの最低限の知っておくべきポイントを解説

お亡くなりになった際、お通夜やご葬儀の前にご遺体を別のスペースへ一時的に安置します。この場所を安置所といいます。故人様と面会するため入れる方は限定されるため、一生のうちでも入る機会は少なく、準備や対応に戸惑う方が多いのではないでしょうか。 そこで当記事では、安置所で故人様と対面する際の流れ、マナーや服装について徹底解説します。

最終更新日2025/11/14

神道での諡(おくりな)とは?戒名との違いや付け方を解説します

神道での諡(おくりな)とは?戒名との違いや付け方を解説します

仏教では、人が亡くなると「仏の弟子になった」とされ、戒名(かいみょう)を授与されます。しかしながら、神道を信仰していた故人様に仏教の戒名をつけるのは不適切です。よって、死後は神道における諡(おくりな)を授かることになるでしょう。では、諡とはどのような意味を持つのでしょうか? 今回は、神道で人が亡くなった時に送られる諡について解説します。

最終更新日2025/11/07

関連する記事「葬儀知識・マナー」について

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

家族葬での服装マナー|身内だけの場合や、子供の服装についても解説

最終更新日2025/12/05

「家族葬で親戚を呼ばない」のは非常識?事後報告の伝え方・文例も紹介します

「家族葬で親戚を呼ばない」のは非常識?事後報告の伝え方・文例も紹介します

最終更新日2025/11/28

安置所で面会する際のマナー|服装などの最低限の知っておくべきポイントを解説

安置所で面会する際のマナー|服装などの最低限の知っておくべきポイントを解説

最終更新日2025/11/14

神道での諡(おくりな)とは?戒名との違いや付け方を解説します

神道での諡(おくりな)とは?戒名との違いや付け方を解説します

最終更新日2025/11/07

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

最終更新日2025/10/31




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内