意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

自然死とは|尊厳死・安楽死との違いや、最期を迎える準備について解説

公開日2024/06/14|最終更新日2024/06/14

自然死という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。自然死というと、何の外傷も病もない、自然な老衰のみを指すイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。おおむね間違いではありませんが、それ以外でも自然死と定義されるケースがあります。

そこで本記事では、自然死とは具体的にどういうものなのか、そして最期を迎える前にすべきことなどを解説していきます。

自然死とは

自然死とは、身体の機能が自然に衰えていき、生命を維持することが難しくなってから死を迎えることで、平穏死とも呼ばれています。老衰(ろうすい)とほぼ同義と捉えても、おおむね間違いではありません。

なお自然死に、年齢の定義はありません。さまざまな医療技術が進み続ける近代においては、年老いて自然に死を迎える自然死が増えつつあります。ただし、中には疾病によって身体機能自体に衰えが生じ、病が直接の原因ではないまま自然に亡くなる場合も、自然死と呼ばれることがあるようです。

オススメ関連記事

老衰死とは|前兆となる症状(サイン)はある?穏やかな最期を迎えるためにすべきこと

2025年、65歳以上の高齢者が総人口の30%(3619万7千人)となり、超高齢化社会に突入している日本。医療の進歩と共に平均寿命...

2025年、65歳以上の高齢者が総人口の30%(3619万7...

続きを読む
老衰死とは|前兆となる症状(サイン)はある?穏やかな最期を迎えるためにすべきこと

尊厳死との違い

尊厳死では、生きるための積極的な延命治療をせず、積極的に命の時間を短くするようなこともしません。生きていくうえでの痛みや苦しみを緩和していくケアを施され、人としての尊厳を保ち、死を迎える状態を指すのが尊厳死なのです。

何も悪いところがない状態でただ身体機能が衰え、自然に死を迎える自然死と、延命しないと生きられないにも関わらず、延命をやめて緩和ケアのみで自然な衰えを待つ尊厳死は、全く違うように感じられる方が多いかもしれません。

しかしながら、身体機能が衰えるまで自然な死を待つという観点では、ほぼ同義と捉える方もいらっしゃいます。人により考え方や感覚はそれぞれ違いますので、同じなのか違うのかは意見が分かれるところです。

オススメ関連記事

尊厳死とは|安楽死との違いや日本での現状を解説します

長生きしたいと考えている方の大多数は、人として尊厳のある生き方をイメージするのではないでしょうか。ご自身の足で歩き、...

長生きしたいと考えている方の大多数は、人として...

続きを読む
尊厳死とは|安楽死との違いや日本での現状を解説します

安楽死との違い

安楽死は、ご本人やご家族の同意を得てから、薬物投与で人為的に寿命を短くする行為であり、積極的安楽死とも呼ばれています。つまり、身体の機能が自然に衰えるのを待つ自然死とは、全く違う意味合いとなるのです。

日本では現段階において、法律の観点から積極的安楽死が認められていません。ご本人が死を望んだ場合でも、本人をすぐ死なせる薬物投与に関わった医師は、罪に問われることになります。なお、痛み苦しみを伴う延命治療を、患者やご家族の希望で中止する消極的安楽死ならば、患者の状態によっては認められることがあります。

自然死の原因

自然死とは、平たくいえば寿命が尽きた状態のことです。寿命は人によりさまざまですが、ここからは、自然死と定義される主な原因を解説いたします。

加齢による機能低下

自然死として一番知られているのは、やはり老衰です。加齢によって徐々に内臓や筋肉など、生きていくうえで必要な機能が衰え、自然な死を迎えることが自然死で最も浸透している原因となります。

急逝心臓死

年代に関係なく突然起こるのが、循環器トラブルで起こる急逝心臓死で、これも自然死とされる原因の一つです。急逝心臓死は、発現してから24時間以内の外因死を除くものであると定義されています。

代表的なものでは、心不全や心筋梗塞、心筋症、弁膜症などが挙げられます。

自然死で自分らしい最期を迎える準備

人の命には限りがあるため、死から目を背けないことも大切です。いざご自身が倒れた時などに、延命措置はどうしたいか、緩和ケアだけにしたいのか、全力で治療に取り組みたいのか、人によって考えはさまざまでしょう。しかし倒れてからでは、ご自身の希望を伝えることができなくなる方が多いのも事実です。

そのような事態を避けるためにも、いざ動けなくなった時には、どのようなケアや治療を受けたいのか、ご自身の希望をエンディングノートに書き記しておきましょう。そうすれば、いざという時にご自身の意志が伝わりやすくなります。

なお、ご葬儀には多くの費用がかかるため、貯金をしておいたり、互助会に入っておいたりしても良いでしょう。ご自身のご葬儀での希望がある場合は、生前に自分自身のご葬儀を予約される方もいらっしゃるようです。

自然死に関するよくある質問

ここからは、自然死に関して多く寄せられる疑問を解説していきます。

20代などの若い人でも自然死になる?

自然死は、身体の細胞全体が衰える場合だけで起こるものではありません。普段健康的だった若者が、ある日突然亡くなってしまうこともあります。元気だった赤ちゃんが、ある日突然死を迎えてしまうのと同じように、何らかの原因で急に生命を維持できなくなる場合があるのです。

このような若者の突然死は、不規則な食習慣や生活、普段のストレスで起こる可能性が高まりますので、心当たりのある方は生活習慣を改めてみることをおすすめします。

自然死は苦しい?

自然死や老衰というと、穏やかに眠るように亡くなるというイメージがあるかもしれません。実際、老衰や平穏死は、その命の火が消えるまでゆっくりと弱るため、痛みや苦しみをほとんど感じないそうです。

ただし、急逝心臓死の場合は、痛みを伴う場合が多いともいわれています。苦しむ時間は人それぞれで、一瞬である方もいれば比較的長い時間痛む方もいるようです。つまり、全ての自然死が楽だとは限りません。

自然死があった家は事故物件?

自殺や他殺など、事件のあった部屋は告知義務が必須となりますので、事故物件として扱われることになりますが、事件性のない自然死の場合は告知義務の対象にはなりません。告知義務とは、物件の購入や入居を希望する方に対し、その部屋であった事件の内容を伝えることです。

ただし、いくら自然死であっても長期間放置され、ご遺体が腐敗したなどの場合には、告知義務が発生し心理的瑕疵による事故物件となる可能性が高くなります。

この内容は、物件における売買トラブルを未然に防ぐため、国土交通省が2021年に「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を公示したものです。なお、このガイドラインに法的強制力はありません。

まとめ

誰しもいつかは迎えなければならない死ですが、切り出しにくい話題でもあるため、なかなか知ることができない内容も多いでしょう。死に対しての知識は誰しも知る権利があり、正しく理解していくことが重要です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「終活」に関する記事

献体する場合のご葬儀はどうする?いつ返ってくる?注意点ももれなく解説します

献体する場合のご葬儀はどうする?いつ返ってくる?注意点ももれなく解説します

献体(けんたい)とは、医学の発展に貢献するため、死後に自らの体を提供することです。自分の死後、火葬されるだけで終わるのではなく、最期まで社会に役立ちたいと考える方も少なくありません。しかし、献体は誰でもできるわけではなく、一定の条件や手続きが必要です。 そこで今回は、献体の意味や手続き方法、献体された方のご葬儀、献体のリスクなどについて解説します。

最終更新日2025/11/28

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

大切なご家族が亡くなると、さまざまな書類が必要になります。深い悲しみの中でも、重要な手続きを正確に進めなければなりません。この記事では、特に紛失に注意すべき書類である埋葬許可証について、探し方や再発行の期限、手続き方法などをご紹介いたします。

最終更新日2025/10/31

離婚した相手の親の葬式には参列する?参列する際の香典・服装のマナーについて解説

離婚した相手の親の葬式には参列する?参列する際の香典・服装のマナーについて解説

離婚した元配偶者の親が亡くなったと知ったとき、ご葬儀に参列すべきかどうか迷う方は少なくありません。戸籍上はすでに他人となっており、「必ず参列しなければならない」という決まりはありませんが、それぞれのご家庭や人間関係によって事情はさまざまです。そのため、状況を踏まえたうえで、最終的にはご自身の判断が求められます。 本記事では、ご葬儀に参列するかどうかを決める際の考え方や、参列する場合の一般的なマナーや注意点について分かりやすく解説いたします。

最終更新日2025/09/26

七回忌の香典費用の相場はいくら?香典袋の書き方・渡し方も解説

七回忌の香典費用の相場はいくら?香典袋の書き方・渡し方も解説

七回忌とは、故人様が亡くなった命日から6年目に行われる法要です。七回忌の案内状が届いた場合、香典の有無や相場について悩むことがあるかもしれません。そこで当記事では、七回忌の意味や香典費用の相場、香典袋の書き方、渡し方などを解説いたします。

最終更新日2025/06/05

関連する記事「終活」について

献体する場合のご葬儀はどうする?いつ返ってくる?注意点ももれなく解説します

献体する場合のご葬儀はどうする?いつ返ってくる?注意点ももれなく解説します

最終更新日2025/11/28

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

埋葬許可証は再発行できる?必要な書類や、紛失したときに探すべき場所は?

最終更新日2025/10/31

離婚した相手の親の葬式には参列する?参列する際の香典・服装のマナーについて解説

離婚した相手の親の葬式には参列する?参列する際の香典・服装のマナーについて解説

最終更新日2025/09/26

七回忌の香典費用の相場はいくら?香典袋の書き方・渡し方も解説

七回忌の香典費用の相場はいくら?香典袋の書き方・渡し方も解説

最終更新日2025/06/05

【例文あり】いざという時のための、遺書の書き方|相続などで法的効力はある?

【例文あり】いざという時のための、遺書の書き方|相続などで法的効力はある?

最終更新日2025/06/05




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内